2009年Jリーグディビジョン2第25節
コンサドーレ札幌 0-1 水戸ホーリーホック
得点者:札幌/ない
水戸/高崎
えー。ほんとは書かないままほっとこうと思ったのですが、やっぱ書いとかないといけないような気がしたので書きます。まず試合に負けたことは言い訳できようもないと思いますし、「レフェリーがまともなら勝てた」なんて言うつもりもありません。仮定の話にあまり意味はないですしね。ただ、レフェリーがまともであれば、少なくともプレイが切れるたびに文句を言ったり、あっちこっちで小競り合いが起こるような、後味の悪い試合にはならなかったと思います。アイスホッケーの試合とか、ベンチに星野仙一監督が座っている野球の試合とかならある意味小競り合いも楽しめる…というかむしろ競り合えと言った感じなのですが、サッカーというのは紳士のスポーツですからね。乱闘なんてしようものなら簡単に没収試合になりますし、乱闘まで行かずとも相手に手を出せばよくて退場、下手すれば1年くらい出場停止を食らったりすることもありますからね。場合によっては手を出してないのに退場させられることもありますがね。もちろん相手にヘッドバッド食らわして「手は出してませんよ、手は」なんて屁理屈を言うつもりもありませんが。もちろん目からビームを出したり、髪の毛を針にして飛ばしたりするのも禁止です。人として。
もっとも、個人的にはサッカーだって紳士のスポーツではないような気もしますけどね。紳士とは「全裸にネクタイと靴下」というのが正式なスタイルですからね。某SMAPの人もその格好であれば紳士協定で逮捕されなかったはずですよ。
話を戻しますと、目標としていた観客数(3万人)には及ばなかったものの、今季最高の2万2千人という観客を集めたことは、水戸ホーリーホックという、こう言っちゃ悪いですが地味目なチームが相手と言うことを考えれば(吉原効果もあったのかもしれませんが)上出来だとは思いますが、その2万人以上のお客さんの中には初めて来た人もそれなりに含まれていたと思います。試合の勝ち負けはともかくとして、熱心なサポーターはもちろんのこと、そういう方々にはなおさら、Jリーグやサッカー協会は「サッカーの試合を見るのは楽しい」というのをわかってもらわないといけないと思うのですよ。この試合を担当した渡辺智哉主審は、これがJ2主審3試合目。経験不足というのもあるでしょうし、J2はそういった審判員の育成の場である、というのも理解はできますが、レフェリーが試合をコントロールできなくなれば、この試合のように選手は敵チームではなくレフェリーを相手に試合をするようになってしまいます。この試合での渡辺主審は、詰め寄られたりした時にもカードを乱発しなかっただけまだよかったと思いますが、中には抗議するそぶりを見せた(というか抗議と判断した)だけでカードを出して退場させてしまう人もいます。そんな試合、見てて面白いわけないですよね。何も選手や観客に迎合しろと言いたいのではありませんし、カードもとにかく出すななんて暴論を言う気もありません。ただ、スポーツにおいては「レフェリーもまた試合を作る一つの(そして大きな)要素である」ということは意識してほしいと思います。選手や監督が少しでもレフェリーのジャッジに不満を述べたらその部分をばっさりカットしてしまううちは、そうじゃないと、日本サッカーのレベル向上なんて望めないと思いますよ。
まぁレフェリーについてはこのくらいにして試合についてですが、やっぱり早々に数的不利に陥ったことが響いたという感じでしょうか。今季は10人になっても横浜FC戦では勝利し、アビスパ福岡戦では引き分けていますが、この2試合はいずれも10人となった時点でまだ同点だったもの。ビハインドを負っていたロアッソ熊本戦でもなすすべなく敗戦していますから、今現在の札幌には1人足りない状況でビハインドをひっくり返せるほどの実力はない、ということでしょうね。まぁ致し方ない話ではあるんですけど。厳密に言えばこの試合でも西嶋が退場した時点では同点だったんですけど、PK取られちゃいましたからね。つーかそもそも、あの状況でどうしてサイドバックの西嶋が1人で高崎に付かなければならなかったのか、というのは疑問ですがね。八つ墓村のたたりかもしれません。まぁ水戸も既にかつての水戸ではなくなっていますから、90分を11人で戦えていたとしても、たぶんいつもの通り1-1の引き分けで終わったような気がします。14試合負けなかったかと思えばこれで6戦勝ちなしと、恐ろしく波が激しいのは昇格を目指すチームにとっては割と致命的です。シーズンを半分終えた時点で3位と勝点16差の9位というのは、客観的に見れば今季の昇格というのはかなり厳しいと言わざるを得ませんけど、今のこの中位をうろうろしている状態からどこまで順位を上げられるかによって「その先」の状況も変わってくると思いますので、最終的に昇格できるにせよできないにせよ、昇格するつもりで勝ちを積み重ねていかなければならないと思います。