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2009年9月28日

蝦夷の花嫁

2009年Jリーグディビジョン2第40節
コンサドーレ札幌 1-0 アビスパ福岡
得点者:札幌/上里
     福岡/なし

 コンサドーレ札幌が誕生した当時はスポォツ新聞などで結果を気にしたりしていた程度で、スタジアムに通ったりなどサポーター的活動を本格的に行うするようになったのは1999年のことでした。ただ、チームができた時には既に道外で暮らしており、なかなかホームゲームに足を運べる状況ではなかったこともあって、それから10年が経ってハタチになっても、室蘭にはこれまで行ったことがありませんでした。ちなみにサポーター活動を開始した頃もハタチでした。ふしぎ!
 で、今回はうまくシルバーウィークでの帰省に当たりましたので、せっかくなので室蘭まで行ってみることに。とはいえ、西岡と室蘭の間の距離は、関東でいえば練馬から水戸へ行くのとほぼ同じくらいの距離ですが、首都圏と比べれば北海道はそれほど公共交通網が発達しているわけではありませんから、まずは札幌から室蘭までの移動手段を確保しなければいけません。しかし、免許を取ってから17年間もの間、無事故・無違反・無運転を貫いてきたスーパーエコロジードライバー(俗世な言葉でいえばペーパードライバー)のオレが約125kmもの距離を運転するなんて世界平和を乱す行為です。つーかそもそも車がないですし。正確にいえば実家に車はあるんですけど、スーパーエコロジードライバー(俗世な言葉でいえばペーパドライバー)に車を貸すというテロ行為に荷担する家族はうちにはいませんから、そうなると必然的に列車を使うしかなく、ならばせっかくですから試合に会わせて運行される「臨時特急コンサドーレ号」にでも乗ってみることに。ただこの車両は全席自由。小さい子供連れだとあまり早くに行って並べないので、団体指定のチケット付きツアーに家族ともども申し込むことに。ツアーそのものはゆったりしていってね! とばかりにけっこう余裕がありましたので、楽ちんに行くことができました。

 さて、この試合の相手はアビスパ福岡。室蘭での福岡戦といえば、真っ先に思い出されるのが1998年12月5日の試合、そう、コンサドーレがJリーグ史上初めての降格チームとなったあの試合です。当時を知るものとしては因縁の地で因縁の相手ということになるわけですが、さすがにあれから10年以上も経つとその試合を知らないサポーターも増えてきているようです。まぁかくいう自分も当時はまだサポーターと言えるほどのものでもなかったので、件の試合は「結果そのものは知っている」程度のもので、室蘭での福岡戦で思い出されるのは、どちらかといえば2003年の俺王様再降臨祭のほうなんですけどね。もっとも、そのシーズンで俺王様が北海道に君臨したのはそれが最初で最後だったわけですが。
 まぁそんなわけでこの試合、上里の直接フリーキックで先制した札幌が、危ないシーンはありつつもGK高原のファインセーブと、神出鬼没の奇跡のディフェンダー「クロス・バー選手」の奮闘などで守りきって勝利したのですが、シルバーウィークの最中で天気にも恵まれたこともあって、5,824人とここ数年で最高の入りだったサポーターの雰囲気もそこまで殺伐としたものではなく、どちらかと言えばのんびりとした空気が影響したのか、試合自体も何となくふんわりした感じであまり特筆すべきプレイもなかったのですが、上里のフリーキックには触れておかなければいけないでしょう。
 ご存じの通り、そのフリーキックの威力には定評がありながらも、プロ入りしてからのリーグ戦ではこれまで、直接フリーキックは惜しいのもありましたし、惜しくもないのはもっとあったんですけど、まだ決めたことはありませんでした。フリーキックの師匠である三原さんとは違って変化よりもスピード重視のキックが持ち味のカズゥにとっては、あまり近くの距離は落ちきらないし、かといって遠いと決めるにはよほどのコントロールとパワーがなければ難しいのでしょう。しかしこのフリーキックのシーンでは、福岡GK六反の守る札幌ホーム側のゴールからアウェイ側に向かって強い向かい風が吹いており、上里のキックであれば向かい風にも負けない上に、よりボールが変化しやすい絶好の条件。前にも書きましたが千葉マリンでの小宮山コンディションでしたから、何となく入る予感はしてたんですよね。逆に終了間際の紀梨乃のPKは何となく外す気がしましたが。といっても、PKってほんと心理戦ですからね。絶対外す気しなかった選手なんて俺王様くらいでしたし。

 さて、発車時刻までしばらく時間があったため、誰もいなくなった芝生席でしばらく娘を遊ばせた後に室蘭駅に戻り再び臨時特急へ。参加したツアーにはプレゼント企画がついておりまして、トレーニングウェアや選手サイン色紙が当たる抽選会がありました。家族3人がクジを引き(娘は3歳なので座席を使わなければ料金はかからないのですが、うちのは3歳にしてはでかくて2人シートを3人で座ると狭いので子供料金払っていた)、ツアー参加者全員に行き渡ったところで一気に開封。

カミさん:サイン色紙当選
娘:サイン色紙当選
オレ:ハズレ

 まいがー!

 1名様のトレーニングウェアはともかくとして、サイン色紙は確か合計12名様に当選。ツアーの参加者数から考えればそれなりの当選確率だったとは思うのですが、この展開はお約束過ぎる。まぁ、今年は「P.S.すりーさん」のドラマCD発売記念の「全声優サイン入り本プレゼント」(水橋かおり、沢城みゆき、堀江由衣、広橋涼、雪野五月、下田麻美、加藤英美里、たかはし智秋、椎名へきる、後藤邑子、金田朋子、かないみか、藤村歩、羽多野渉、麦人etc)にうっかり当選したことで、今年どころか向こう数年分の運を全て使い切ったということなのでしょう。普段チームに「運も実力のうち」なんてえらそうなことを言っておきながら、その本人はご覧の有様だよ!

 というわけで観戦記ではなく室蘭紀行になってしまった福岡戦はこれでおしまい。紀行文にすらなってない駄文ですが。だっぶんだ。ちなみにカミさんと娘が誰のサインを選んだかというと、カミさんは躊躇なく「大伍ちゃん」、クライトンが退団した今、ダニルソンしか憶えていない娘はダニルソンを選ぶかと思いましたが、「ドーレくん」と。「ドーレくんは手がないからサイン書けないんじゃないか?」と言うと、本日憶えたばかりの「上里くん」を選びました。

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