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2009年12月 アーカイブ

2009年12月 2日

できすぎ

2009年Jリーグディビジョン2第50節
コンサドーレ札幌 3-1 横浜FC
得点者:札幌/ハファ、紀梨乃、ソダン
     横浜FC/アツ

 残すところあと2試合となったJ2、コンサドーレ札幌は横浜FCを札幌ドームに迎えての試合は、札幌にとってホーム最終試合。引退を表明したソダンもベンチ入りし、「最後くらいは見に行くべえ」という層が結構いたようで、ドームは7月4日の第25節(対水戸ホーリーホック)以来久しぶりに2万人を超える2万2千人弱の21,463人の観客が詰めかけました。
 そんな試合に臨むのは、前節通算8枚目のイエローカードを受けて一足先にシーズンを終了したキャプテン上里一将や、腰を痛めて戦線離脱した宮澤裕樹らがいないものの、それでもフィールドプレイヤーで20代後半は西嶋弘之と芳賀博信だけという、相変わらずフレッシュだけどプリキュアではないメンバー。前節終了時点で勝点78の札幌は、この試合を含めた2試合を両方とも勝っても5位のサガン鳥栖の勝点85には及ばないため、どうあがいてももう5位以上にはなれないことが確定していますが、同じように若手選手中心で挑んで見事に最下位を勝ち取った2004年に比べれば、助っ人選手のありなしは大きいもののまだそれなりにやれていたという見方も出来るとはいえ、トータルとしては好不調の波が大きくお世辞にも満足できるとはいえない結果だった今シーズン、ホームのサポーターの前で最後くらいはいい形で締めくくってもらいたいところ。
 そんなわけで結果としては3-1と完勝だったんですが、内容としては何というか、ダメというわけではないけどかといっていいわけでもなかったというのが正直なところ。紀梨乃がポストプレイにやる気を見せていたことなど個人レベルでは成長の跡は見られるのは好材料ですが、失点についてはアツのフリーキックはどうしようもないとしても、後半と前半での出来があまりにも違いすぎるのはいつもと変わらず。前節岐阜戦でもそうでしたけど、そりゃあ90分の間には相手ペースになる時間帯はどうしたって出てくるものとはいえ、楽勝ムードを一転して打ち消す試合運びの拙さ、その悪い流れをピッチ上でなかなか修正できないのはまだチームが若いということなんでしょうかね。まぁそれができてればもっと上の順位にいるはずですけど。

 まぁあとはソダンの(おそらく)現役ラストゴール。PKとなったプレイそのものについては、確かに後ろから足がかかっているようには見えるものの、どっちかというとボールに行った足にソダンが勝手に引っかかってすっころんだだけというプレイでしたので、ひいき目にみてもあれはちょっと横浜FCがかわいそうだな、という気はします。時間帯としては決められれば事実上試合終了ですからね。いくら相手がロスタイムで3失点できるチームだとしても。
 とはいえ、もともと俊敏なタイプではないとはいえ、昔好きだったアイドルを20年後にハイビジョンで見てしまった時のような「これはもうあかん」という状態になってしまっていた今のソダンがゴールを挙げるとしたら、たぶんPKくらいしかないと思いますし、消化試合のラストゲームで代打出場したベテラン野球選手に、ど真ん中の直球を投げてホームランを打たせるようなモンでしょう。シーズンの命運のかかった試合でこういう笛を吹いたら許されないですけど、好意的に見るならば「ドームの雰囲気が取らせたPK」と取ることもできますから、まぁ「引退ご祝儀」みたいなモンでしょうね。ただ、そのご祝儀を絶妙なチョロキックでしっかり止められるのがソダンのソダンたるゆえん。やり直しにならなかったらある意味伝説で終わることができたんですけど、井上主審はボーナスチャンスまで与えてくれたので、これを今度はしっかり決めて(おそらく)ラストの試合を飾ることができました。まぁ、できすぎですね。ドラえもんのキャラに例えると、出来杉くんです。
 でもやっぱり、ソダンに涙の引退は似合わないと思うんですよ。9シーズンの間、サポーターに喜怒哀楽全ての感情を与えてきた曽田さんであれば、あのPKの場面だって、ペナルティスポット20メートル手前あたりから欽ちゃん走りで助走をはじめ、ボールを蹴る時点で既に息が上がってしまってチョロキック、そして止められた挙げ句に「なんでこーなるの!」と欽ちゃんジャンプで生涯最高到達地点をマークするくらいはやって欲しかったと思いますよね。まぁ多分そこまでやったら退場になると思いますけど、現役ラストゲームで退場というのもなかなかできることじゃないので、むしろオッケーだったと思います。

2009年12月 5日

行く人来る人2009

 「しゃべらない子供」という怪談をご存じでしょうか。いろいろなバリエーションがあるのですが、内容は概ね次のような感じ。

 あるところに一言もしゃべらない子がいました。誰が話しかけてもまったく話そうとしなかったその子が、ある日突然一言「おじいちゃん」とだけ話しました。すると翌日、そのおじいさんが急に亡くなってしまいました。しばらく経って、その子供がまた「おばあちゃん」とだけ話しました。翌日、やはりおばあさんが急に亡くなってしまいます。またしばらく経ち、今度はその子供が「お父さん」と話しました。その翌日…。

 隣の家のおっさんが亡くなったそうです。

 さて、うちの娘(PVC製)がコンサドーレの選手で最初に名前を憶えたのは、ダヴィでした。ダヴィは翌年名古屋グランパスへ移籍していきましたが、チームの戦術に合わず半年でカタールのウム・サラルSCへ移籍。その次に娘が名前を憶えたのクライトンでしたが、クライトンもシーズン途中で帰国、その後アトレチコ・パラナエンセに加入したものの、合流直後にアキレス腱断裂の大怪我を負いました。そして、その次に娘が名前を憶えたのは、ダニルソンでした。

 そのダニルソンは今、名古屋への期限付き移籍の方向で話が進んでいるようです。ほんとすいません。

 三上強化部長がコロンビアで発掘してきた逸材には、複数年契約で一説では5億円という違約金を設定していると言われています。当然それはダヴィの時のように「違約金出さないと交渉のテーブルにはつかせませんよ」という流出防止のためのものですから、本来は「レンタルはナンセンス」というのが原則なんでしょうが、ニトリの撤退と来季のJ2の試合数削減で札幌の台所事情は相当厳しくて、おそらくダニルソンの年俸を払う余裕がないということなんでしょうかね。しかし完全移籍では逆に高額の違約金がネックとなって払ってくれるクラブが出てこず、ひとまずレンタルということに落ち着いたんだろうと思います。
 その他にもMF西大伍にアルビレックス新潟から獲得の打診があるといわれており、既に発表されている契約満了選手と引退の計5選手の他、チームを出ていく選手がどのくらいになるかは予断を許さない状況。反面、じゃあ入ってくる選手はどのくらいなのかというと、既に獲得が発表されている藤山竜仁選手のほかにジュビロ磐田の中山雅史(!)や愛媛FCの内村圭宏ら、何人か名前が挙がっていますが、どこかの総理大臣みたいにポンと10億円くれるママは札幌にはいないので、限られた予算の中でどの程度まで補強できるでしょうか。

 そして遅ればせながらその契約満了選手の話題ですが、既にクラブから発表されている今季限りの契約満了は、FW中山元気、FW石井謙伍、DF柴田慎吾、GK荒谷弘樹の4選手。柴田以外の3選手についてはおそらく年俸面と活躍度合いを考慮した結果なのでしょうが、柴田についてはちょっと意外でした。ソダンが引退し、かかとを骨折した趙晟桓と右足腓腹筋腱断裂で療養中の箕輪義信も来季のキャンプに間に合うかどうかという状況。あとのセンターバックの選手は吉弘充志と、まだトップでの出場のない堀田秀平だけ。日刊スポォツによれば、柏レイソルからレンタル中の石川直樹が来季も札幌でプレイすることになりそうだということですが、レンタル期限延長となる見込みですし、彼を含めても頭数が足りません。もちろん頭数だけ揃えればいいという話でもありませんけど、DFは出場停止も多いポジションですし、数合わせ程度の実力しかないわけではないと思っていたので、もう少し様子を見るとは思ったんですけどね。ルーキーイヤーの昨年は三浦監督の下でポジションをつかみましたが、結局は「コンサドーレは生え抜きのDFを育てるのが下手」というジンクスを打ち破ることができなかった格好でしょうか。ヨンセンにも競り負けない高さと、セットプレイからの得点も期待できる選手ですから、きっとどこかのチームに必要とされると思いますけどね。ポカは確かに多かったですけどそれは柴田だけの話じゃないですし。

2009年12月12日

ピンポイント補強

 ソダンが引退、荒谷が契約満了と、神も仏もいなくなったコンサドーレ札幌ですが、選手の獲得についてはシーズンオフになって活発化するかと思いきや、現在のところ正式に決定しているのがFC東京のDF藤山竜仁選手と愛媛FCのFW内村圭宏選手の完全移籍での加入と、そしてDF石川直樹の期限付き移籍の延長のみと、今のところは思った以上に地味な補強です。これから年末にかけてまた何らかの動きが出てくるかもしれませんが、今のコンサドーレ札幌は財布にお金がないだけでなく、その財布もマジックテープ式だったりするので、派手な補強なんて望むべくもありませんけど、やはり思っている以上にお金がないのかなという気はします。

 まぁそんな中で今更ではありますが新加入選手について。まず藤山選手ですが、1973年生まれの36歳。鹿児島実業高校からFC東京の前身である東京ガスに加入、その後チームがプロ化しFC東京となっても東京一筋でプレイし続けましたが、2009年を限りに東京との契約が満了となり、札幌にやってくることになりました。ミスターコンサドーレが引退したのでミスター東京を引っ張ってきたという感じなんでしょうか。ポジションはサイドバック。Jリーグ全体を見てもサイドバックに関しては多くのチームが人材不足ではありますが、とりわけ今季の札幌はそれが顕著で、征也や上里を使ってみたけどやっぱりうまくいかず、このポジションを固定できなかったことが、昇格争いに絡めなかったひとつの要因でもありました。その意味では待望の本職サイドバックの加入。来季で37歳と年齢的な衰えが懸念されますが、若さゆえの過ちが目立ったこのチームにおいて、ベテランならではの経験をもとにチームを引っ張ってもらいたいという思いもあるのでしょうね。簡単にいえば、おニャン子クラブにおける内海和子さんのポジションでしょうか。だからといってディビットソン純マーカスが山本スーザン久美子のポジションだったわけではありませんが。

 そして次に内村圭宏選手。1984年8月24日生まれの25歳で、裏へ抜けるタイミングのうまさと得点感覚を持つアタッカーです。2003年に大分高校から大分トリニータに加入、4シーズンを大分で過ごした後、2007年に愛媛FCへ期限付き移籍。2009年には愛媛FCへ完全移籍で加入し、リーグ戦で18得点、天皇杯で1得点を挙げています。FWだけでなくサイドハーフもこなすため、来季も1トップが中心となるならば札幌にはうってつけの選手ですね。
 とはいえ、その1トップの前提となる紀梨乃の動向も気になるところでして、道新スポォツによれば京都サンガから獲得の打診があるとのこと。ダニルソンの話も含めてその後は表立った続報はありませんが、石井謙伍、中山元気という2人のFW選手の退団が決まっている今、紀梨乃まで退団ということになれば、宮澤をFWに戻すにしてもちょっと人数が足りないですね。ちっこいながらも意外とポストも上手いストライカーが千葉方面でフリーになったみたいですけど、いかがでしょうか三上さん。

2009年12月22日

嵐の前の静けさ?

 生きてます。半分くらいは(挨拶)。

 さて、京アニ限定の長門タオルマフラー争奪戦に参加している間、オフシーズンの補強の動きとしては、正式発表されたものは何もなく、逆にMF西大伍がアルビレックス新潟への期限付き移籍が決定した、というもののみ。補強どころかあちこち穴も空いてるような気がしないでもなく。
 その大伍についてですが、確かに残念ではありますがなんとなく「彼はちゃんと帰ってくる」というような気がけっこうするので、そんなにショックはないんですよね。J2の中位チームからの加入となれば、おそらく現時点では新潟のサポーターにそれほど大きな期待をされているわけではないでしょうけど、どうせだったらその予想を覆してレギュラー奪うくらいの活躍をし、残留を望む声にも「すまない、オレはやっぱり道民なんだよ…」と言い残して札幌に帰ってくるというのがいいかもしれません。とにかくがんばれ。
 さて、その他の噂レベルの話では、ゴン中山が移籍先を熊本と札幌に絞ったという報道もありました。自分としてはどっちでもいいやという感じなのですが、正式に決定するのはまだもう少しかかりそうな感じでしょうか。それと、FC東京の近藤祐介の獲得が濃厚という話もありますね。こちらは複数のメディアが報じておりますので、かなり現実的な話のようです。私の記憶が確かならば、近藤には数年前にも獲得に動いたことがあるはずですが、その時はけんもほろろな感じだったように記憶しています。そして今年になって札幌入り濃厚との話。近藤に熱意が通じたと見るべきか、それとも「もうこの際札幌でもいいや」と思われたのかどうかはわかりませんが、加入となれば札幌に足りなかったポストプレイのできるストライカーですね。

2009年12月25日

ゴンとコン

 最終的にコンサドーレ札幌とロアッソ熊本の2チームに絞り込んだと言われていたジュビロ磐田の「ゴン中山」こと元日本代表FW中山雅史の移籍先ですが、結局ゴンが新天地として選んだのは北の大地でした。23日に札幌と磐田の両チームから移籍の正式発表があり、24日には札幌市内で移籍会見が行われました。

 「ワールドカップで日本初のゴールを挙げた選手」「4試合連続ハットトリック」という実績面や、1997年のフランスワールドカップ予選のホーム・カザフスタン戦でゴールを決めたあとに、自身のユニフォームの下に着込んでいたその試合で出場停止だったカズこと三浦知良の11番のユニフォームを見せ、試合後の会見で「カズさんのユニフォームの下にはカミさんのブラジャーつけてました」と発言したり、「ドーハの悲劇」で知られる1993年のアメリカワールドカップ予選にて「僕にとってW杯は、もうDカップやEカップなんて問題じゃない大きさです。なんせWカップですからね」などと割とおっぱい絡みの逸話も多い愛されるキャラクターで、その知名度も抜群。サッカーファンはもちろんサッカーを見ない人でもゴン中山は知ってるほどです。「その筋では有名」という人は多々あれど(今年の紅白で言えば水樹奈々)、「そのジャンルにさして興味がない人にも名前が知られている」というのは実はすごいことで、そのジャンルを代表するほどのクラスにならなければ到達できない高みです。クラシックで言えばベートーベン、巨大ロボアニメで言えばガンダム、ドラゴンボールで言えばミスターサタンレベルです。ちなみにこの4試合連続ハットトリックはギネスブックにも記載されている世界記録なんですが、その4試合目をプレゼントしたのはほかでもないコンサドーレ札幌でした。
 まぁそんなビッグネームの加入だけあって注目度も高く、普段は各スポォツ紙の地域webにすら載らないことがあるのに、スポーツ誌の全国面はもちろん一般紙でも記事が載っただけでなく、各局の全国スポーツニュースでも取り上げられていました。全国ニュースで「コンサドーレ」の名前が出るなんて、DJ OZMAの「コンサドーレスッポロ」発言以来ですね。42歳とプレイヤーとしてはとうにピークを過ぎているわけですし、札幌を選んだ大きな理由に「施設面と医療体制の充実」というのがあるとおり、長年酷使してきた身体には大小様々な怪我を抱えていますから、大方の戦力としてはどうか? とする向きが多いでしょう。藤山にしても、これまでの札幌の傾向からすれば「あり得ない」補強の仕方。ミスターコンサドーレがいなくなったし、ミスターコンサドーレの後継候補筆頭が新潟に行ってしまったので、ミスター東京とミスタージュビロを獲ってみました、みたいなことにしたわけではないと思いますけど、知名度優先であればゴンはともかく藤山はなかったと思います。ではなぜか?

 かつては国内での合宿中のテストマッチで、通りすがりのおばちゃんに「赤いチーム(札幌)は声を出しちゃいけない決まりでもあるのかい?」と言われたという逸話の残る札幌。まぁほんとかどうかはわかりませんけど、「良くも悪くもおとなしすぎる札幌」は監督が替わっても選手が変わっても変わらず守り続けている伝統だけに、本当でも何ら疑問ではないエピソードです。いや実際まったく声が出ていないわけではまったくないんですけど、劣勢になってくると途端に声が文字通りトーンダウンしてしまう傾向が強く、それが結果として細かいところでの連携ミスやマークミスとして現れていたことは否めません。特に2004年以降は若返り策を採らざるを得なかったことで若手選手が多くなり、良く言えば仲がよい、悪く言えば「ヌルい」雰囲気が、土壇場での勝負弱さにも繋がっているのだと思います。
 寄せ集めのくせ者チームをまとめ上げた「野々村~名塚~高木(プラス、ミールさん)」ラインが健在だった2000年や、俺王様と黄川田が練習中に殴り合ったりしてた2001年が結果を残していたことを考えると、「リーダーシップのあるベテラン選手」の存在と「時にはぶつかり合うくらいの自己主張」は不可欠。もっとも、その頃からロスタイム失点病は普通にありましたし、俺王様の場合は自己主張と言うよりは「単に黄川田が気にくわなかったから」が理由だと思いますけど。もちろんフロントとしてもかの状況に手をこまねいていたわけではなく、これまでも「積極的に声を出せる選手」として幾人かの選手を獲得してきました。しかしその程度では太刀打ちできないほど札幌の伝統の壁は厚いのか、どの選手もいつの間にか「染まって」しまい、期待したほどの効果は現れなかったのが実情です。
 そういう意味で、もはや付け焼き刃ではチームの体質は変えられないとフロントが考え、「箕輪~藤山~ゴン」というラインを「野々村~名塚~高木ライン」に見立てている、と想定しているのであれば、この補強も納得はできます。当時の高木も度重なるケガで選手としては満足にプレイできるコンディションではなかったですが、それでもチームに残したものは大きかったですからね。今は何も残せてないですけど。
 年齢的には引退間際の1~2年限りの在籍となるかもしれません。彼の持つ知名度やキャラクターからすれば、現場はもちろんのこと、引退後は中央のテレビ局でも引く手あまたとなるでしょうから、引退後も札幌に残るという選択肢は限りなく少ないかもしれません。奥様は現役の女優ですしね。意地の悪い言い方をすれば「腰掛け」みたいな印象がないでもありません。とはいえ、仮にそうだとしても、「Jリーグの生き字引」とも言える中山雅史が何かを教えてくれるのを待つのではなく、逆にゴンがいる間に札幌がどれほどのものを彼から吸収できるか? というのが重要だと思うんですよね。ひとまずそういった点も含めて、熊本に行く楽しみが増えました。

 ところで入団会見の一問一答の中で、北海道の印象について訊かれた時の「北海道に降り立ったら氷点下ということで、思えば遠くに来たもんだ、という風に感じました(J's GOAL)」というコメントは今の若い子たちにはわからないと思います。

 さて、そんなゴンフィーバーの余韻もさめやらぬうちに、噂通りFC東京の近藤祐介の完全移籍が発表されました。今の札幌の状況を察してか、公式サイトでの「札幌ファンの皆様に一日でも早く“近藤祐介”の名前を覚えてもらえるように、早くチームに馴染んで、自分の力が発揮できるように頑張ります」というコメントが涙を誘いますが、スタメン候補では内村と並んで期待していますので、頑張ってください。

2009年12月31日

1年間ありがとうございました。

 実家にいます。

 さて気がつけば2009年ももうおしまい。今年1年、どんな年だったかといえば可もなく不可もなしといいますか、良くも悪くも予想通りのシーズンでした。以前も書きましたがキャンプでの清水エスパルスとのテストマッチで、いくら助っ人を欠いての格上との試合とはいえほぼ手も足も出ない様子を見て、絶対昇格などという幻想は捨てていたのですけど、それでももう少しなんかサプライズというか期待を持たせるくらいあってもいいんじゃないの、などと思わないでもありません。あったサプライズといえば、びっくりするような熊本戦のオウンゴールとか、びっくりするようなクリアミスとか、そういうサプライズには事欠かなかったんですけどね。
 まぁそんなのも全部ゴン中山加入でぶっ飛んだ気もするんですけど、今年は内村にせよ近藤にせよ地味ながらも的確な補強をしているかと思いますので、なんだかんだで来季は今年よりかは上の順位に行けるかもしれないな、という気はしています。もっとも、毎年この時期は同じようなことを思っているんで、この先どうなるかはわかりませんけどね。

 兎にも角にも今年1年、ありがとうございました。2010年もまたよろしくお願いいたします。

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