「しゃべらない子供」という怪談をご存じでしょうか。いろいろなバリエーションがあるのですが、内容は概ね次のような感じ。
あるところに一言もしゃべらない子がいました。誰が話しかけてもまったく話そうとしなかったその子が、ある日突然一言「おじいちゃん」とだけ話しました。すると翌日、そのおじいさんが急に亡くなってしまいました。しばらく経って、その子供がまた「おばあちゃん」とだけ話しました。翌日、やはりおばあさんが急に亡くなってしまいます。またしばらく経ち、今度はその子供が「お父さん」と話しました。その翌日…。
隣の家のおっさんが亡くなったそうです。
さて、うちの娘(PVC製)がコンサドーレの選手で最初に名前を憶えたのは、ダヴィでした。ダヴィは翌年名古屋グランパスへ移籍していきましたが、チームの戦術に合わず半年でカタールのウム・サラルSCへ移籍。その次に娘が名前を憶えたのクライトンでしたが、クライトンもシーズン途中で帰国、その後アトレチコ・パラナエンセに加入したものの、合流直後にアキレス腱断裂の大怪我を負いました。そして、その次に娘が名前を憶えたのは、ダニルソンでした。
そのダニルソンは今、名古屋への期限付き移籍の方向で話が進んでいるようです。ほんとすいません。
三上強化部長がコロンビアで発掘してきた逸材には、複数年契約で一説では5億円という違約金を設定していると言われています。当然それはダヴィの時のように「違約金出さないと交渉のテーブルにはつかせませんよ」という流出防止のためのものですから、本来は「レンタルはナンセンス」というのが原則なんでしょうが、ニトリの撤退と来季のJ2の試合数削減で札幌の台所事情は相当厳しくて、おそらくダニルソンの年俸を払う余裕がないということなんでしょうかね。しかし完全移籍では逆に高額の違約金がネックとなって払ってくれるクラブが出てこず、ひとまずレンタルということに落ち着いたんだろうと思います。
その他にもMF西大伍にアルビレックス新潟から獲得の打診があるといわれており、既に発表されている契約満了選手と引退の計5選手の他、チームを出ていく選手がどのくらいになるかは予断を許さない状況。反面、じゃあ入ってくる選手はどのくらいなのかというと、既に獲得が発表されている藤山竜仁選手のほかにジュビロ磐田の中山雅史(!)や愛媛FCの内村圭宏ら、何人か名前が挙がっていますが、どこかの総理大臣みたいにポンと10億円くれるママは札幌にはいないので、限られた予算の中でどの程度まで補強できるでしょうか。
そして遅ればせながらその契約満了選手の話題ですが、既にクラブから発表されている今季限りの契約満了は、FW中山元気、FW石井謙伍、DF柴田慎吾、GK荒谷弘樹の4選手。柴田以外の3選手についてはおそらく年俸面と活躍度合いを考慮した結果なのでしょうが、柴田についてはちょっと意外でした。ソダンが引退し、かかとを骨折した趙晟桓と右足腓腹筋腱断裂で療養中の箕輪義信も来季のキャンプに間に合うかどうかという状況。あとのセンターバックの選手は吉弘充志と、まだトップでの出場のない堀田秀平だけ。日刊スポォツによれば、柏レイソルからレンタル中の石川直樹が来季も札幌でプレイすることになりそうだということですが、レンタル期限延長となる見込みですし、彼を含めても頭数が足りません。もちろん頭数だけ揃えればいいという話でもありませんけど、DFは出場停止も多いポジションですし、数合わせ程度の実力しかないわけではないと思っていたので、もう少し様子を見るとは思ったんですけどね。ルーキーイヤーの昨年は三浦監督の下でポジションをつかみましたが、結局は「コンサドーレは生え抜きのDFを育てるのが下手」というジンクスを打ち破ることができなかった格好でしょうか。ヨンセンにも競り負けない高さと、セットプレイからの得点も期待できる選手ですから、きっとどこかのチームに必要とされると思いますけどね。ポカは確かに多かったですけどそれは柴田だけの話じゃないですし。
コメント (1)
レンタルと言ってもダニルソンはそのまま帰ってこない方向でしょうか?(泣)
投稿者: 匿名 | 2009年12月 6日 10:28
日時: 2009年12月 6日 10:28