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2010年1月 アーカイブ

2010年1月 5日

そーで賀正

 メリー。

 さて今年もやって参りましたお正月。もう過ぎてますけど。

 人生において新しい年というのはひとつの区切りとしてちょうどよいので、「今年の抱負」などを掲げるのが新年恒例となっている方も多いことでしょう。まぁ数ヶ月も経てば何を抱負にしたことすら忘れているのが一般的なわけですが、プロサッカーチームにおける抱負は、それぞれのチームの立ち位置による違いはあるにせよ、たとえば「リーグ優勝」だったり「○位以上」、あるいは「J1残留」や「J1昇格」などの単純明快なものから、はたまた「逮捕者を出さないようにする」とか「できればロスタイムに失点しない」とか、「プリキュアの新シリーズのキャラデザってぶっちゃけありえなくないですか?」という細かいものまで様々ながら、どれも抱負がイコール目標となっているものが多いですから、「忘れる」ということはないと思います。「なかったことになる」ことはあっても。
 そしてわれらがコンサドーレ札幌の抱負は、年明けに公式サイトに掲載された矢萩社長の挨拶からは「集客アップ」が最大の目標となるのでしょうか。もちろん昇格は目指していくことには変わりないと思いますが、親会社を持たない札幌の場合、チームの総予算に対してホームゲームのチケット収入が大きなウェイトを占めますから、予算上でのノルマが達成できなければ死活問題に直結しますし、逆に目標値を上回ればその分黒字額も増え、あんなことやこんなこともできるようになります。たとえば大物選手の獲得を目指して年末の有馬記念にぶっ込んで大損こいたり、それを取り戻そうとして東京大賞典でさらに傷口を広げ、年明けの金杯で泥沼にはまるなんてのも夢ではなくなるのです。

 そんなわけで「とにかく赤字回避、そしてなるべく昇格争い」というのが抱負っぽい札幌の今季の陣容としては、年が明けてMFダニルソンの名古屋グランパスへの期限付き移籍と、同時にサンフレッチェ広島の元北朝鮮代表MF李漢宰の獲得が正式発表されました。このあたりは単純な穴埋めなのでしょうが、その一方で、昨季途中加入して3ゴールを挙げたMFハファエルが契約満了に伴い退団。紀梨乃と趙晟桓が契約更新となり助っ人総入れ替えの事態は免れましたし、新加入の漢宰もいい選手だとは思いますが、助っ人レベルで言えばクライトンのいた昨季よりはスケールダウンした感は否めません。漢宰は準外国籍枠、晟桓はアジア枠ですから、外国籍枠はあと2つ余っているので、理論上はシーズン途中で2人の外国籍選手の補強が可能となるわけですが、おそらく物理的にはハファエルを残すお金もなかったんでしょうから、その元手を稼ぐためにも、お客さんをいっぱい呼ばなければいけません。ゴン中山の加入で注目度自体は上がっていますから、それをどう生かしていくのかが鍵となるでしょう。
 もっとも、今季からリーグの移籍金条項が撤廃されたこともあってか、例年以上に各チーム主力級の移動が多く、特にJ2で得点ランキング上位に名を連ねた選手は(チームごと昇格した選手も含め)多くの選手がJ1へ移籍していく中でも、5位(19ゴール)の紀梨乃の残留に成功し、8位(18ゴール)の内村の引っこ抜きに成功した札幌は、チーム強化費が昨年を大きく下回る中で最大限の補強はしたとは思いますが、昇格争いから早々に脱落する要因ともなった守備についてはメンバー的にはほぼ手つかずといった陣容で、どこまで昇格争いに食い込んでいくことができるか、といったところですかね。

2010年1月18日

2010シーズン始動

 1月17日に札幌ドームにて、毎年恒例のキックオフイベントが行われました。このイベントを以て2010年シーズンが始動、20日からのグアムキャンプから本格的にスタートとなります。
 ゴン中山こと元日本代表FW中山雅史の加入のおかげか、7510人という過去最高の観客を集めて行われたこのパーティーで、ゴンを含む新加入選手6人と、新しい背番号のお披露目も行われています。全ての選手の背番号については公式サイトを参照していただければと思いますが、今季は原則として既存の選手はそのまま継続、退団した選手がつけていた番号は新加入選手で埋める、というパターンのようです。例年だと前のシーズンで活躍した若手選手を中心に「背番号の出世」が少なからずあるのですが、今季は石川直樹(29→4)と宮澤裕樹(11→10)の2名のみで、これまでであればもっと若い番号になってもおかしくないはずの古田寛幸ですら変更なし。背番号を変えると選手絡みのグッズなどが不良在庫化する上に作り直すのにもお金かかるから、というのは穿ちすぎでしょうか。1番から11番までの番号はJリーグの規約上で欠番を認められていないのですが、その中でも札幌にとって重要な4番と、どのチームでも重要な10番は新加入の選手に該当者がいないので既存選手としたという感じなんでしょうか。とりあえずそれも含めて新加入の選手たちの番号もこれといった違和感はないですけど、個人的に気になるのがは内村圭宏の13番でしょうか。これまでは深川友貴や平間智和、中山元気といった選手がつけていた番号なので、どっちかというとネタ的な選手というイメージが強い番号(その主たる原因は間違いなく平間さん)ですが、自分にとってはKing of 房総になり損ねてKing of 湘南を目指すことになったあんにゃろがかつて札幌でつけていた番号の印象が強く、プレイスタイル的にも割と似ている内村には期待しています。とはいえ、これまでの経験からは、ジャンプ黄金期のバトルもののパターンと同様に「あれだけ手強かった敵が仲間になった途端弱体化する」ことも多々ありましたから、大きな期待をかけるのはほどほどにしておこうかと思います。

 さて、10番を背負うことになった宮澤ですが、日本人選手でこの番号を背負うのは2005年の三原廣樹以来3人目、札幌の生え抜きの選手としては2002年の山瀬功治以来2人目となります。昨季はFW登録ながら中盤での出場が多かったのですが、今季は登録もMFとなり名実共に中盤の選手に転向、その広い視野とボールコントロール能力を存分に発揮してくれることでしょう。あとはもう少しエゴを出してもいいと思うんですけどね。

2010年1月21日

グアムキャンプスタート

 昇格絶対目標…というにはお金とかお金とか、あとお金とかがいまいち足りず、気分的にはともかく現実的には「出来れば昇格」がひとまずの目標となるシーズン向けて、グアムでの第1次キャンプがスタートしました。このキャンプにはリハビリ中の箕輪と、ビザの取得が遅れている李漢宰の2人を除く全選手が参加、といってももともと25人しかいないですし、自主トレ中に筋肉を痛めたゴンこと中山雅史を始め、内村圭宏やかかとの骨折のリハビリ中の趙晟桓の3人が当面は別メニューが確定しているので、動けるメンバーはわずか20人。例年1次キャンプではフィジカル強化が中心のメニューで、戦術的なトレーニングがスタートするまでは試合と名のつくものはノブリン率いるスタッフチームによる他チーム殴り込み試合(ガチ)くらいでしょうから、当面はメンツが足りないことは影響しないでしょうが、今年は試合が少なくなったとはいえベンチ入り人数がJ1と同じ7人に増え、ますます人数のやりくりは難しくなるでしょうから、出遅れはなるべく減らしたいところでしょうね。
 で、そんな状態でも話題の中心はやはり別メニューでもゴン中山。スポォツニッポンによれば、ノブリンも「ゴンちゃんがおるだけで、全然(練習の)空気が違う」といっていたそうで、さらには36歳の大ベテラン・藤山をして「いるだけで存在感がある」と言わしめるあたり、さすがと言うべきでしょうか。もっとも、「いないのに存在感がある」などと言われたりしたら、存在感よりも生存そのものを疑うべきかも知れませんが、少なくとも「その場にいるだけでは存在を感じられない」と言われるオレとはまるで違いますね。

 まだキャンプは始まったばかり。恒例の「ミスしたら一発芸」も行われるでしょうから、ひとまずネタも含めて充実したキャンプを過ごしてもらえるといいと思います。

2010年1月31日

初実戦

 コンサドーレのニュースをチェックしようとスポニチ北海道版のサイトを開くと広告に「Fate/staynight」のセイバーとか「リリカルなのは」のはやてのフィギュアが出てくるのは何かの陰謀なのでしょうか。こんにちはchooです。

 さて、グアムキャンプも気がつけばもう始まって10日が過ぎたわけですが、30日には現地で今季初の実戦となるJ1大宮アルディージャとのテストマッチが行われました。35分x3本の変則形式で行われたこの試合は、2本目に新加入の近藤祐介が自ら得たPKで先制したものの、その後2点を奪われて逆転負けを喫したそうです。
 戦術的な練習をほとんどしていない中で、格上を相手にこの結果というのはまぁ悪いというわけではないでしょうけど、道新スポォツによれば、2失点の内訳は「反撃に出た大宮にセットプレーから同点とされ、3本目の終了間際に逆転ゴールを決められた。」とのこと。試合を観たわけではないのでなんとも言えませんけど、この記事を見る限りでは相変わらず札幌すぎるパターンでの失点のように思います。李漢宰が合流しておらず、晟桓も別メニュー中、紀梨乃も怪我でこの試合には欠場と助っ人ゼロという状態で、近藤と内村はフィットするのはこれからという中での格上との対戦ですから、現時点ではこんなモンなのかもしれません。

 ところで、今年も恒例の熊本キャンプ来襲を行う予定なのですが、こちらも予定がいろいろと立て込んでいて結局2月の13日~15日と相成りました。熊本県サッカー協会のサイトによれば、熊本でキャンプを行っているプロチームのうち、札幌と日程がかぶっているのは韓国の水原三星と中国の上海申花くらい。地元のロアッソ熊本も14日は水原とのテストマッチが組まれているため、札幌がプロチームとテストマッチを行うとしたら相手は上海しかいないわけですが、チームの予定ではコンサドーレは2月10日にグアムから帰国、2次キャンプは2月13日からとなっており、おそらく13日は移動日で本格的な練習は14日からでしょうから、いきなりテストマッチというのも考えにくいですね。
 もっとも、去年みたいにいきなり鹿児島遠征とかされても困るわけですけど。いや鹿児島ならまだいい。去年は沖縄遠征もありましたし、今年も2月21日にヴィッセル神戸とのプレシーズンマッチが高知県で行われることが発表されていますので、それを回避できただけマシかも知れません。毎年のことですがキャンプの予定が出るのはどうしてもギリギリになってしまう上に、その予定も流動的なことが多いので、キャンプを見に行ってもオフに当たったりすることもありますし、さらに最近はこういう「キャンプ地外に遠征してテストマッチ」というパターンも発生していますので、テストマッチ云々よりもチームがそこにいるだけマシという感じになっております。休載が当たり前になってくるとネームのままでも載ってるだけマシと思えてくるのと同じではないが似ています。

 ところで話は変わりますが、この「龍馬カップ」と銘打たれたプレシーズンマッチは、札幌サポーターにとっては懐かしの春野で行われます。コンサドーレ札幌がホームゲームを春野で開催したのは、札幌ドームがまだ使用できなかった2001年~2002年の頃の話ですから、その当時はまだサポーターではなかったので高知に行ったことがない、という方も少なくないでしょうし、NHKの大河ドラマのおかげで高知の注目度も上がっていますから、これを機会に高知に行ってみようと考えてらっしゃる方も多いも知れません。ただし、高知の観光名所とされる「はりまや橋」は、札幌の時計台と並ぶ日本三大がっかりスポットのひとつですのでお気をつけください。ちなみに残り1つは「沖縄の守礼門」や「長崎のオランダ坂」など諸説ありますが、はりまや橋と時計台だけはガチです。でも高知城はこぢんまりしているながらもかなりいい感じなので、城好きの方にはおすすめです。

 それにしても。

 何と言いますか、「高知と言えば坂本龍馬」なのはわかるんですけど、だからといって何でもかんでも龍馬ってのはどうなんでしょうね。調べてみたら「龍馬カップ」ってヨットレースでも使われてた名前みたいですし。たまには「広末涼子カップ」とか「やなせたかしカップ」とかにしてもいいんじゃないかと思います。サッカー全然関係ないですけどね。それ言い出したら龍馬だって関係ないですしね。

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