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2010年6月22日

なぜか奨典

 ブブゼラ食うていきなはれ(挨拶)。

 世間ではワールドカップ真っ盛り。サッカーに興味がある人はもちろん、普段あまりサッカーを見ないという人でも、試合がそれなりに視聴しやすい時間にやってることが多い(真夜中の試合もありますが)ので、なんとなしにでも見て、メッシやカカやC・ロナウドや中山元気といったワールドクラスの選手のプレイを見ているという人が多いと思います。
 そんな世間の喧噪とはまったく関係なく、コンサドーレ札幌の選手たちは来るべきリーグ再開に向けてトレーニング中。とはいえ怪我人が多いのは相変わらずで、近藤も右足関節遊離体、いわゆる「ネズミ」の除去手術を受けて全治6週間とのこと。だましだましやるよりは手術したほうがいい、文字通り「思い切った」と思いますが、再開初戦のジェフユナイテッド市原千葉戦に間に合うかどうかは微妙なところです。まぁ前回も書いたとおり、この中断期間は怪我人の多い札幌にとってはめぐみの時間と言えるわけですが、さりとて怪我人が戻るまではメンバーが揃わないわけですから、チームを固め直すことは難しいのもまた正直なところ。特に吉弘が復帰したとはいえDF陣のメンツ不足は深刻です。そんな中、横浜FCのDF片山奨典選手の練習参加が発表されました。

 片山選手は1983年9月8日生まれの26歳。国見高校から国士舘大学を経て2006年に名古屋グランパスエイト(当時)に加入。2008年までの3シーズンで35試合に出場し、2009年に横浜FCに移籍、このシーズンは左サイドバックとしてチームトップの46試合、3,909分出場を果たし不動のレギュラーとして活躍しています。今季は腰痛もあってあまり試合に出ていないようですが…また腰痛持ちですか。自分も最近腰が痛いですけどたぶんそれはトシのせいですね。ハタチなのに。
 左サイドバックは今季からレギュラーに定着していた岩沼が12節のギラヴァンツ北九州戦で靱帯を負傷し長期離脱を余儀なくされ、ぽっかりと穴があいたまま。一応左サイドバックの本職は藤山もいますけど、今となっては直樹とのセンターバックコンビは崩したくないでしょうし、西嶋もこなせますがけど彼が左に回ると今度は右サイドバックがいなくなります。征也はできれば前で使いたいですし(その征也もケガがち)、芳賀もボランチでワンワン言っててもらいたい選手。漢宰がいれば彼を真ん中で使って芳賀をサイドバックで使えるのでしょうが、その漢宰も怪我で離脱中と、やりくりするにも限界が来ていましたからね。三上部長としても本音を言えばセンターバックが欲しいのかもしれませんが、多少時間の猶予があるとはいえよっぽどの選手じゃなければせっかく良くなってきた藤山と直樹のコンビを崩すのはデメリットにしかなりませんし、そんなよっぽどクラスのセンターバックはどのチームも手放すはずもないですからね。補強ポイントとしては間違ってはいないと思います。
 それにしても今回は「獲得」ではなく、現チームとの契約期間が残っている中での練習参加。チームからの発表では「本人の意思と両チームの合意のもと」ということになっていましたが、横浜FCもよく認めたもんですね。そりゃある程度力量のわかっている選手でもチームにフィットするかどうかは実際にプレイしてみないとわからないですから、札幌にとっては「お試し期間」があったほうがいいに決まってますけど、「効果がなければ返品OK!」なんて健康グッズみたいな話は初めてです。中断期間だからという理由もあるのでしょうが、普通こんな条件は飲まないですよね。札幌でいえばたとえば西大伍が今アルビレックス新潟に期限付き移籍中ですけど、仮に新潟がこの時期に「おたくの西選手を試しにうちの練習に参加させてみない? ダメだったら返すけど」とか言ってきたら、「舐めたこと言ってんでねえ、新潟に泊原発持ってくぞゴルァ!」と言いたくなるに違いありませんよね。横浜FCはこの片山だけでなくDF伊藤竜司もFC琉球へ期限付き移籍、現在リーグ得点王の大黒将志も期限付き移籍終了に伴い退団(東京ヴェルディからFC東京に期限付き移籍)していますので、そんな条件を飲まないといけないほど苦しいのでしょうかね、いろいろと。
 まぁそれはともかく、片山選手はどういうタイプなんでしょうね。去年も対戦しているハズなんですが、いまいち印象に残ってないんですよね。右サイドバックの田中輝和はよく憶えてるんですけど。個人的な好みを言えばサイドバックは後顧の憂いなくすっ飛んでいくタイプ(具体的には仙台の菅井さん)が好きなんで、そういうタイプならうれしいのですけど。「成らない香車」と言われていたベルマーレ時代の和波さんも好きでした。

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