2010年Jリーグディビジョン2第20節
ファジアーノ岡山 1-0 コンサドーレ札幌
得点者:札幌/おりません
岡山/田所
むしろ打たれちゃいました。
昇格候補の一角・ジェフユナイテッド市原千葉に完勝を果たして前半戦をいい形で締めくくった札幌でしたが、勢いに乗って後半戦いいスタートを切るつもりがホームで横浜FCに敗戦とけつまずいてしまいました。今節はファジアーノ岡山とのアウェイ戦で仕切り直し…といきたいところですが、日本は現在夏真っ盛り。今年の夏は特に暑く、熱中症と見られる症状で病院に搬送される人も急増しているほどです。今年は冷夏だって誰か言ってませんでしたっけ。まぁそんな外を歩いているだけでいつやられるかというまさしく緊張の夏ではありますが、夏はサッカー以外のスポーツも目白押しな季節でもあり、土日はスタジアムがふさがっているためでしょうか、今節の岡山対札幌は金曜日の夜、しかも19:30キックオフという変則日程。しかしそれでもキックオフ時点で気温30.0℃、湿度68%という煉獄っぷりです。
さて、試合会場となる岡山のホームスタジアム・岡山県総合グラウンド陸上競技場は、去年までは「桃太郎スタジアム」と呼ばれていましたが、今年になって「カンコー」ブランドを手がける学生服大手の尾崎商事(本社・岡山市)がネーミングライツを取得、3月から「カンコースタジアム」という名称になりました。ネーミングライツって別に企業名じゃなくてもいいんですね。つーか、カンコー学生服ってカンコーという会社が作ってるモンだと思ったのは自分だけじゃないでしょうから、確かに「尾崎商事」より「カンコー」のほうが通りはいいでしょう。だとすると「ベンクーガースタジアム」とか「ジョンカータースタジアム」とかもあったっていいじゃないですか。ちなみにベンクーガーもジョンカーターもジョニーケイも作ってるのは岡山県の企業です。まぁ、繊維業の盛んな地域ですしね。
まぁそんな感じで我々世代以上しかわからないネタはどうでもいいとして、岡山戦。前節出場停止だった藤山は戻ってきたものの、その試合で退場した石川に加え、累積4枚目の警告を受けた西嶋も出場停止。センターバックは藤山と吉弘とこれまた初めてのコンビとなります。週中にセンターバックの趙晟桓が韓国Kリーグの全北現代に移籍、まぁずっと怪我で出てなかったのであまり影響はないでしょうけど、ついにベンチからDF登録の選手が消えてしまう事態に。
そんなギリギリの状況ですが、試合が始まってみると問題はそれ以前のものであったことが発覚。とにかく動けないし、どこか集中力に欠けたプレイばかり。中断期間中走り込んできたという話ですが、涼しい北海道で走るのと、高温多湿の内地で走るのはわけが違うってことかもしれませんけど、元気なのはついこの間まで清水にいた高木くらい。特に上里のダメっぷりは目を覆うばかりで、開始早々、自陣ペナルティエリアやや手前でクリアボールを拾った後、何を思ったかその場でいきなりドリブルを開始。ボランチの選手があそこでドリブルをすること自体セオリーからはあり得ないんですが(去年のダニルソンも結構やってましたけど)、コントロールが妙にでかくなったところを岡山MF田所に奪われ、そのままミドルシュートを決められ失点。なぜあり得ないかと言えばあそこでボールを失うと一気に失点に結びつくから、というのを身を以て証明してくれやがりました。
まぁそれはそれとしてこの田所のシュートは素晴らしかったんですけどね。この田所選手は昨季大体大から岡山に加入した生え抜き選手だそうですが、なかなかいい選手です。志村けんが東村山音頭で「狭山田所情けが厚い」って歌ってましたから、てっきり埼玉出身かと思っていましたが大阪の人でした。
その後も上里は持ちすぎては奪われ、その次は持ちすぎを意識するあまりにパスの精度を欠き、そしてまた持ちすぎて奪われの繰り返しで前半35分で岡本と交代。前半途中で膝を痛めたためのようですけど、ケガがなくても前半で替えられてた出来でしたね。彼は定期的にこういう状態になるというか、むしろこれが基本でたまにいいプレイをする日もあるといったほうがいいのか、とにかくその辺もっとコンスタントにプレイのレベルを維持できるようにならないと、ボランチとしては使いにくいですよ。少なくともあの状況であの場所でドリブルをしちゃダメゼッタイ。ガソリンスタンドで給油してるときにタバコに火を着けるようなもんです。わかっててやるのはドリフくらいです。まぁひどいのは上里だけじゃなてチーム全体ほとんどいいところがなかったんですけどね。そんなわけで前半は1点ビハインドで終了。
後半、いい加減ケツに火が付いたか札幌がペースを奪います。しかし攻め手に工夫がなく岡山の守備陣を崩すまでには至らず。いくら下位チームといえど単純なクロスを上げるだけではよっぽど精度の高いボールを入れなければ決まりませんし、もともと岡山は順位こそ札幌よりも下ですが、前節までの総失点数は札幌より少ない20。そんなに守備の弱いチームではありません。結果、ゴール前の相手を崩すまでに至らずペナルティエリアの外からシュートを「打たされる」か、それらをくぐり抜けた数少ないチャンスも、フィニッシュの精度を欠いて決められず。カイジの「沼」を見てるようです。カイジは最終的に難攻不落の沼をあの手この手で攻略しましたけど、こっちはもうなんというかあの手もこの手もない感じ。ネコの手でも借りたい心境ですよね。手を使っちゃダメですけど。
結局最後まで札幌はゴールを決めることが出来ず0-1のまま試合終了。この出来を見る限りではおそらくあの失点がなかったとしてもスコアレスドローが関の山だったでしょうけど、それだけに不用意な失点が悔やまれますね。
ちなみに数ある記録の中でも難易度の高い「Jリーグ全チームから敗戦」記録は、現在横浜FCが達成に一番近いところにいますが、後を追うコンサドーレ札幌も、この試合で岡山に負けたことにより、残りは栃木SCとカターレ富山とFC岐阜とギラヴァンツ北九州の4チームに倒されればいいというところまできました。ただ横浜FCは確か北九州と岡山の2チームで達成なので、若干不利かもしれません。
コメント (2)
あれ?岐阜には今年勝ち点を献上してますよ。ホーム限定の話ですか?
投稿者: いつも楽しく読んでます | 2010年8月 4日 01:05
日時: 2010年8月 4日 01:05
キジの代わりにカンコー鳥が鳴かなくて良かったですね(棒読)
岐阜にはすでに虐殺されてますね。
投稿者: あきゅー | 2010年8月 7日 12:52
日時: 2010年8月 7日 12:52