2010年Jリーグディビジョン2第23節
コンサドーレ札幌 0-0 栃木SC
得点者:札幌/
栃木/
アウェイでヴェルディに逆転負けを喫し、早くも後半戦3敗目を喫した札幌。前半戦の成績は5勝4敗8分の10位、この4敗というのは前半戦終了時点で3位につけていたジェフユナイテッド市原千葉と同じ数であり、つまり札幌がこの順位に低迷しているのはひとえに引き分けの多さ、イコール勝ちきれないことが多いという現れだったのですが、後半戦がスタートしてから4試合で既に3敗。前半戦ラストで千葉に勝って勢いに乗るどころかむしろ積極的に退却している始末。残り16試合3位との差は既に13。勝点差が残り試合数を上回ると逆転が事実上不可能な法則、名付けて「勝点差が残り試合数を上回ると逆転が事実上不可能な法則」まであと一歩というところまで来てしまいました。
まぁ毎年言ってることですけど昇格争いしてようがしてまいがとにかく目の前の試合に勝つことを目指して欲しいわけで、勝てば海路の日和あり、とも言いますし(言いません)。しかしながら札幌は相変わらずの怪我人三昧。この試合は前節途中交代した石川が欠場、宮澤も屈腱炎…じゃなくて長母指屈筋で欠場。まぁ宮澤は怪我がなくてもどっちみち出場停止だったんですけど、スタメンはGK高原、DF藤田、藤山、吉弘、西嶋、MFに高木、芳賀、上里、砂川、岡本、ワントップに内村という布陣。靱帯を痛めていた岩沼が久しぶりにベンチに復帰したものの、メンバーのやりくりには厳しい状態と言わざるを得ません。しかしそれでもホームゲーム、ら負けるわけにはいきませんよね。
そんなわけで試合。
以下略。
終了。
猫のうんこ踏め!
開始早々こそペースを握り、惜しくもオフサイドの判定ながらセットプレイから内村がゴールネットを揺らしたものの、その後はいつもの通りパスミスでチャンスを潰す、せっかくいい形を作ってもシュートに精度を欠くという拙攻の繰り返しでした。見方であるはずのホームグラウンド・厚別の芝は荒れ放題。2週間前の北九州戦ではここまでひどい状態になってなかったと思いますし、その後の日程を見ても先週末に女子リーグと札幌リーグの試合があったくらいでピッチを酷使したというわけでもなさそうですが北海道にしては暑い日が続いていたことと関係あるのかテレビ画面からでもハゲハゲなのがはっきり見て取れる状態で、たぶん見た目以上にひどかったんでしょう。その痛んだピッチと、この日もキックオフ時点で28.5度、湿度64%と北海道にしてはかなり蒸し暑い中での試合。どこのチームも試合は昼間にやったほうが照明代がかからないぶん助かるのですが、この時期昼間に試合ができるのは北海道くらいですからそのあたりはメリットとも言えるのですけど、たまにはこういうこともあるわけで、そういう意味ではあまりホームのアドバンテージというのは薄かったのかもしれません。
前半岡本が惜しいシュートを2本外した時点で、あ、こりゃ今日は点が入りそうもねぇなってのが何となくわかってしまうような体たらくで、こういう予想だけは当たってしまうのは勘弁して欲しいと思います。
相手がこれまで対戦成績4戦4勝の栃木SCだけに、勝って当然というふうに思いたくもなりますけど、よくよく考えなくても栃木の成績は9勝7敗5分で勝点32の6位。札幌よりも上ですし、シーズンはじめならまだしも、対戦が1周りしてこの位置をキープしているというのは、Jリーグ2年生、昨季は最下位ファジアーノ岡山と勝点差わずかに1のブービー賞だったチームとしては大健闘以上の成績と言っていいでしょう。逆に言えばJリーグ14シーズン目、J1も3度経験しているはずのチームとして今の成績はどうなんだと思わないでもありませんが、哀しいかなその栃木とホームゲームで引き分けるのが精一杯ってのが現実なんだと受け止めるほかないですよね。
まぁ栃木も栃木でパスミスは多かったですし、大したチャンスもなかったんですけど、状況的には栃木にとっては是が非でも勝点3を取らなければいけない必要はないわけですからね。スコアは引き分けでも、実質的には栃木の勝ちに近い結果だったと思います。3位の千葉がFC岐阜に敗れたため勝点差はちょいとだけ縮まりましたけど、さりとてこれからどうやって浮上するんだと考えると、あまりプラスの材料がなさすぎて、ここまで来ると逆に愉快でたまらないですね。今年の楽しみはもう12月18日発売の涼宮ハルヒの消失のブルーレイくらいしかありません。