3日前に「主力の流出はなさそう」と書いて以来、アルビレックス新潟から石川直樹と藤田征也に正式オファーが届いただけでなく、GK佐藤優也がギラヴァンツ北九州に完全移籍で加入することが正式発表されたりと、つくづく余計なこと書かなきゃ良かったと思う今日この頃ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。こうなったらどこまでやるのの5日連続更新、サッカー百鬼夜行です。陸別での氷点下23度は、たぶんオレのせいです。
ご存じの通り札幌は正GKの高原寿康が徳島ヴォルティス戦でアキレス腱断裂の大怪我を負い、全治6ヶ月と復帰は早くても来年のゴールデンウィーク以降。もともとGKは練習の都合や想定外の事態を考えると4人いるのが望ましいと言われ、実際少し前までは4人いることが多かったのですが、それが3人体制になったのはひとえに経済的な事情が大きく、来季は今季よりさらに予算が減るとなれば、高原がしばらくいないからといって、ではGKを1人獲得しようかということには簡単にはいかないのが実情。そんな文字通りGKの手が足りない状態の中での優也の移籍。優也本人には高原のいない間に正GKのポジションを奪ってやろうという気持ちはもちろんあったのでしょうけど、仮にまたベンチに戻った場合、サテライトリーグにも参加していない札幌ではほとんど出場のチャンスがなくなってしまいますからね。GKというポジションの特殊性を考えると、試合に出られるチャンスがあるチームからのオファーに(言い方は悪いですが)飛びつくのも無理はないでしょう。とりあえず、来季の北九州戦では、三上あたりにボール持った優也の後ろに隠れてればチャンスが来ると教えておく必要がありますね。
で、それはそれでいいのですが、札幌にとっては早急に優也に変わるGKを獲得しなければいけません。日刊スポォツによると、札幌は新たなGKとしてアルビレックス新潟のGK高木貴弘に正式オファーを出したと書いてありました。高木貴弘がどんな選手かというのは、札幌サポーターには改めて説明する必要はありませんよね。2007年に大宮アルディージャから期限付き移籍でコンサドーレ札幌に加入し、守護神として札幌のJ1昇格に貢献した選手です。2008年もレンタル期間延長で札幌に残ったものの、持病のヘルニアの手術と怪我で出遅れたばかりかシーズン終盤にも左膝後十字靭帯を断裂と怪我に泣かされ、2009年には大宮に戻ったものの、試合出場の機会はほとんどなくシーズンオフには契約満了となり新潟へ移籍。しかし新潟でも肩関節脱臼で全治6ヶ月という重傷を負ってしまい、1試合も出場できないまま新潟との契約も満了となっていました。
これといった穴のないGKですし、もちろん新潟に対しては移籍金も契約上の縛りもありませんので、ぎーさんの動向にかかわらず征也の違約金はたんまり取れるわけですから、話が本当であれば札幌にとってはいい話です。心配なのはぎーさん自身満身創痍状態であることなんですが、札幌じゃ怪我のないゴールキーパーを獲ろうにも、荒谷僧正みたいに毛がないゴールキーパーを獲るしかないですもんね。