一昨日「センターバックに外国籍選手はないだろう」と書いた途端に新聞に「札幌がブラジル人DFの獲得へ」みたいな記事が出て、余計なこと書かなきゃ良かったと思う今日この頃ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。驚愕の4日連続更新、サッカー百鬼夜行です。こう見えても設定上では年商2億を稼ぐやり手ビジネスマンです。欧州のIT企業向けにガマの油を売っています。
で、そのブラジル人DFですが、ブラジルのメトロポリターノというチーム所属のアマラウ・ロサ選手。さくっと調べてみたところ、本名はVagner Aurelio da Silva Rosa、ワグネル・アウレリオ・ダ・シウバ・ロサ。ブラジルっぽく発音すると「ホサ」になるんでしょうかね。課長バカ一代みたいですね。サンパウロ州のブロドスキーという街の出身、1982年5月6日生まれの28歳で、身長185cm、体重78kgとのこと。経歴によれば、2004年にミラソルFCでプロのキャリアをスタートとありますので、逆算すると22歳の時ということになりますね。ブラジル人にしてはずいぶん遅いほうに思えますが、大学でも行っていたんでしょうか。
その後、モジミリン、リオブランコ、イトゥアーノ、シャペコエンセ、ガロ・マリンガ、セアラ、ジュベントス、シェレス(スペイン)と多くのクラブを渡り歩き、2009年からメトロポリターノに所属となっています。このメトロポリターノというチームは、ブラジル全国リーグの4部、サンタ・カタリナ州リーグ1部とのこと。設立が2002年とまだ新しいチームのようで、それほど強いわけではなさそうですが、今季栃木SCに加入してJ2で2位となる16ゴールを挙げたリカルド・ロボがこのメトロポリターノからの移籍ですし、かつてのダヴィも、当時全国リーグ3部だったヴィトーリアからピアウイ州リーグ1部のピアウイへのレンタルを経て札幌に来ています。ディフェンダーの選手では、横浜FCを経て現在ベガルタ仙台で活躍するエリゼウも、日本に来る前は全国2部や3部の無名クラブを渡り歩いてきていますから、3部だろうが4部だろうができる人はできるということなんでしょうね。もっとも、その陰で同じように聞いたことない名前のチームからやってきた多くの選手が、やっぱり多くの人に知られることなくひっそりと帰国して行ってるのですけどね。まぁ鳴り物入りで加入した大物選手でも、期待通りの活躍をした選手もいれば期待はずれの結果に終わった選手もいますから、日本のサッカーや環境への対応力次第って部分が大きいのでしょうね。といっても、マクサンドロやカウエのように日本に馴染むために並々ならぬ努力をしながら、肝心のサッカーでパッとしなかった場合もありますので、実力ももちろん大事なんでしょうけど。
ところでこのアマラウ選手、メトロポリターノの公式サイトの選手紹介に名前が載っていないので、既に退団しているんでしょうかね。所属フリーの選手を狙うのは今に始まったことではないので別にいいですが、こういう選手は調べようにも情報が少ないのがネックですね。シェレスに所属していた2008/2009シーズンにスペインリーグ2部で優勝し1部昇格を果たしており(1シーズンで降格)、その頃くらいにモンテディオ山形も興味を示していたそうなので、スペインで試合に出てたかどうかなどの情報が欲しかったんですが、探し方が悪いのかほとんど情報は得られませんでした。
まぁまだ話が正式決まってないですし、そもそも元となったと思われるブラジルの報道が例の如くトバシ記事の可能性だってあるんでどうなるかはわかりませんが、ブラジル人センターバックと言えば件のエリゼウが仙台との契約を更新しないらしいので、未知数の選手を獲得するよりはそっち狙ったほうがいいような気もしますけどね。もちろんエリゼウくらいの選手なら他に引き合いもあるでしょうし、意外と言っては失礼ですがけっこうお金持ちな徳島ヴォルティスに移籍するような話もあるようですので、とっくに話持って行ってとっくに断られたあとなのかも知れないですけどね。
さて話はまったく変わりますが、チームがオフに入っているこの時期の話題はやはり選手の補強や契約更改が中心となりますが、逆に言うと書けるようなことはそれくらいしかないとも言えるので、練習や試合などほぼ毎日何かしらのネタがあるシーズン中と比べると、どうしても話題は少なくなります。個人ブログならネタがなければ別に更新しなければいいだけの話ですが、商売でやってる新聞記者さんが「別に紙面が真っ白でもいいや」というわけにはいきません。ネタがなければネタを探さなければいけないですから、それが仕事とはいえやっぱり大変なんでしょうね。スポォツ報知で「古田の兄さんがリオン容疑者と対戦していた!」という心底どうでもいい記事を見たとき、改めてそう思いました。記者さん自身も心底どうでもいいと思いながら書いてるんだろうなぁ。
もっとも、どっちかというとそっちよりメイン記事である「古田に○○王子の愛称募集」を見たときのほうが脱力を禁じ得なかったんですけどね。元ネタはいうまでもなく同じ札幌に本拠地を構える北海道日本ハムファイターズに入団した早稲田大学の斎藤佑樹投手の愛称「ハンカチ王子」ですが、とにかくコンサドーレにも王子を作ってしまおう、というような記事。ただし記事をよくよく読めば、チームスタッフとの他愛のない雑談を記事にしたような感じで、別に本当にクラブが王子名を募集しているわけではないのですけどね。まぁ別に愛称つけるのはかまいませんけど、王子ブームが起こるよりもずっと前に、監督から「コンサドーレの王子様」と言われた選手がいたことは忘れないで欲しいと思いました。その選手がその後どうなったかも含めて。
ちなみにこのサイトがこの時期になってからやたら元気になってるのは、単に忙しさがちょっと落ち着いたからです。他意はないですよ?