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2011年7月29日

フクアリラプソディー

2011年Jリーグディビジョン2第22節
ジェフユナイテッド市原・千葉 2-0 コンサドーレ札幌
得点者:札幌/ない
     千葉/村井、武内

 前節水戸ホーリーホックに逆転勝利を飾った札幌は、今節はジェフユナイテッド市原・千葉とのアウェイ戦です。ついこの間まで目も当てられないほどしょぼい試合を繰り返して下位に沈んでいた札幌ですが、何となくながらもまともにサッカーが出来るようになりながらじわじわと順位を上げ、気がつけば現在首位のFC東京に勝点7差の7位まで来ました。首位と勝点1差の31で2位につける千葉との勝点差は6。3位の徳島ヴォルティスも同じ勝点31で並んでおり、この試合に勝てば昇格圏内との差をさらに1試合分の3にまで縮められ、順位も他の試合結果次第では最高で5位にまで上げることが出来ます。しかし逆に負けてしまった場合、その差は9にまで広がってしまいます。上位チームというのはなかなか負けないから上位にいるのであって、そうそう簡単にその差を縮められるものではありません。
 なので直接対決となるこの試合は重要な位置づけだったのですが…。完全に「力負け」という試合内容でしたね。ぐうの音も出ないというか、アレですよ。ジェフのマスコットは犬ですけど、むしろこっちが腹を見せて「さすってー!」というレベル。もともと昨年昇格に失敗したとはいえ、それでも千葉はJ1でも充分にやっていけるくらいのメンバーを抱えている上、今季はさらに204cmのノルウェー人FWオーロイを獲得。第8節のFC東京戦ではマーク・ミリガンのロングスローを頭で合わせてゴールという反則じみた技で観客の度肝を抜きましたけど、要するに取ろうと思えばいつだって点取れちゃいますよというチームなわけです。
 一方コンサドーレはといえば、ご存じの通り資金力の低さも相まってなかなか思うように強化ができないチーム。それでも所属選手を育ててようやく活躍し出したと思ったらそのはしから出荷を余儀なくされるので、毎年いいとこリーグで中の上くらいの戦力を保つのがやっと。助っ人でプラスアルファしようにも、やっぱりお金がないので無名な選手を持ってきては「ひょっとしたら大化けするかも?」くらいのギャンブルにかけざるを得ない状況。そして今季はどうやらここまでのところメインレースを前にすってんてんみたいな感じですけど、まぁとにかく単純な戦力ではどう見ても千葉に劣るわけです。
 しかしながら、札幌にとってはここフクダ電子アリーナはなぜか相性のよいスタジアムで、今までのところここでは一度も負けはなし、圧倒的な劣勢の試合でもなぜか相手の攻撃はシュートが入らず、なぜかこっちの攻撃では中山元気のシュートですら入ってしまうのです。わけがわからないよ。
 まぁでも、そんな一縷の望み? ですら圧倒的な力でねじ伏せられちゃったわけですけどね。冷静に考えればそんなオカルト的な力なんてあるもんかいなんて思ったりもするのですけど、あれだけいいように蹂躙されて、26本ものシュートを浴びながら失点は2、しかもそのうち1点は"不運"(ハードラック)と"踊"(ダンス)っちまった的なゴールだったことを考えれば、むしろやっぱり「俺たちのフクアリ」が守ってくれてたんじゃないかと思わないでもありませんね。同じく守備の硬さに定評のあったロアッソ熊本が、FC東京とのアウェイ戦で、前半で退場者を出したこともあったとはいえ、22本のシュートで5点も取られてしまってますからね。

 まぁとりあえず上位からは勝点が離され、順位も9位に落ちてしまったわけですけど、5位から13位くらいまではだんご大家族状態ですからね。とりあえず2番手グループの上位につけられるよう確実に勝点を積み重ねていって、お盆のホームゲームできっちりリベンジを果たして欲しいところです。今回はオーロイを気にしすぎた感もありましたから、次はもっと試合になると思いますよ。たぶん。

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