ぼぼ赤信号
2012年Jリーグディビジョン1第24節
コンサドーレ札幌 0-2 清水エスパルス
得点者:札幌/
清水/高木、大前
« 2012年8月 | メイン | 2012年10月 »
2012年Jリーグディビジョン1第24節
コンサドーレ札幌 0-2 清水エスパルス
得点者:札幌/
清水/高木、大前
9月8日(土)に行われた第92回天皇杯全日本サッカー選手権の第2回戦、コンサドーレ札幌は厚別公園競技場にてJFLのAC長野パルセイロを迎えました。長野はライセンス制度申請の関係で来季のJ2参入はほぼないとのことですが、それでも現在JFL首位、方や札幌はご存じの通りJ1最下位と、ある意味「限りなくJ2に近い」チーム同士の対決。それでも「腐ってもJ1」の貫禄を見せつける予定でしたが、前半8分にフリーキックを直接決められ失点すると、後半24分に上原のゴールで追いつくのが精一杯。延長戦では前半7分に相手に退場者が出て数的優位となったと思ったら、その後すぐにDF岡山一成が足を攣らせて退場(この時点で交代枠を使い切っていた)。結局1-1のまま120分終了となり、PK戦では3人目の内村が外して負けました。
試合は見てないのですが、見た人の話を聞く限りでは、天皇杯にありがちないわゆる「ジャイアントキリング」のパターン、つまり「数少ないチャンスからゴールを奪った格下チームが格上チームに圧倒的に攻めながらも全力で守りきる」ようなものではなく、前半早々に失点する、ろくに攻撃も出来ない、たまのチャンスでも決められないという、たとえJFL相手でも徹底して自分たちのサッカーを貫いて負けたようです。
それにしても札幌はJFL相手だとかなり相性悪いんですね。Jリーグに参入した1998年以降、札幌は今回の長野戦も含めて天皇杯でJFLのチームと4度対戦していますが、勝ったのはJFL時代のガイナーレ鳥取のみ。2005年に佐川急便東京SCと対戦し0-2で負け、2007年にTDK SCにPK戦で負けています。JFLって強いんだなぁ。
いやまぁね、正直なところ、もう残留なんて限りなく望みないわけじゃないですか。もちろんだからといってリーグ戦を捨てろと言いたいわけではないんですけど、よっぽどのことが起こらないと残留できないのなら、せめて天皇杯くらいではいいところ見せてもらいたいと思うわけじゃないですか。ところが現実はJFLにすら負けてしまうわけで、なんつーか高校入って下っ端扱いされ続けているので中学校に行ってOBヅラしようと思ったら現役に「先輩何しに来たんすか? 練習の邪魔なんですけど」みたいに言われちゃったみたいな感じですよね。まぁ今までの戦い方を見てれば充分に予想できる結果なので、驚きもありませんけどね。
さてそんなことはおいといて、その翌日は高円宮杯U-18のプレミアリーグ、浦和レッズユース対コンサドーレ札幌U-18の試合を観てきました。ユースの試合は去年のサンフレッチェ広島ユースとのチャンピオンシップ以来久しぶりです。会場はさいたま市にあるレッズランド。以前、まだ東農大のグラウンドだった時代に来たことがあったんですけど(新居がいた頃のJユースカップ)、何しろ10年以上前のことなので、どうやって行ったか、どのくらい時間がかかったのかかなりうろ覚え。改めて自宅から行く場合、どういうルートで行くのが楽なのか、何時に出ればいいのかを調査。うちからだと池袋から東上線で朝霞台もしくは志木のルートと、埼京線で南与野のルート、どちらも電車の乗替は1回で済みます。そのうち、バスの時間がちょうどよさげな南与野ルートを選択。最寄りのバス停(下大久保)へは計算上12:09到着です。レッズランドのサイトにはバス停からの所要時間は徒歩6分。交通事情で多少バスが遅れること、レッズランドの中に入ってから歩く(=その分余計に時間がかかる)ことを考慮しても、だいたい12:30くらいにはつける段取りです。最寄りのバス停からは、いつも通り方向音痴の強い味方・必殺GPSを駆使します。
てなわけで若干余裕を持って10:30くらいに練馬の自宅を出発。こういうアウェイの会場に行く際、最も怖いのが宗敵の妨害工作なんですが、早速池袋に着いた途端に「埼京線運転見合わせ」という妨害工作に遭遇。東上線ルートに変更しようか、それとも多少回り道でも山手線で田端まで行って京浜東北に乗り替えて浦和ルートにしようか、そんなことを考えているうちになんか動くっぽいのでそのままルート変更なし。結果的には「前の電車が遅れて乗るはずだった電車より速く出発」できました。その後は南与野までは順調。多少時間があったので南与野で昼食を済ませ、予定通りのバスで目的の停留所に降り立ちます。時刻は12:15。ここまでは想定通りです。
バス停を降りた俺の目にレッズランドへの案内板が飛び込んできましたが、そんなものですんなり行けるほど俺の方向音痴は甘くねえ。スマートフォンを取り出し、ナビソフトを起動。レッズランドは既に入力済だぜ。あとは現在地からのルートを表示するだけ。あたし完璧!
「現在位置の取得に失敗しました」
なんですと!?
何度やっても現在地を読み込めません。なんだよここ本当に日本かよ。ここに来て新たな妨害工作です。同じバスには何人かレッズランドに行くっぽい人たちがいたのですが、GPS取得に戸惑っている間に、皆さんの姿はそこになく、「知ってそうな人に付いていく」ことももはや叶わぬ夢。ナビ機能が使えなくても地図を表示することだけは出来ますけど、地図があればすんなり行けるほど俺の方向音痴は甘くねえ。それでも地図を頼りにレッズランドを目指して進む俺。10年前の記憶によれば土手だったはずですが、しかしいっこうに土手なんて見えません。そうこうしているうちに、目の前に「浦和西体育館」という建物が見つかりました。おお、ちょうどいい、GPSは取れなくてもここを地図の起点にすればルートが取れるはずだ。ということでついでに飲み物を補給し、ナビソフトで浦和西体育館を検索、すぐに見つかったのでここをスタート地点としてルート検索しました。
ええ、やっぱりあさっての方向に来てたみたいです。
ナビの示した道は、ホントに入っていいのか不安になる民家の横道だったりしたのですが、ひとまずその通りに行くと、ほどなくして見えてきた土手を上りきると…ありました、レッズランド。土手を降りて歩いて行くと、一番手前側の天然芝のグラウンドにサポーターの姿が見えました。どうやらここが会場のようです。この時点でキックオフ15分くらい前だったでしょうか。実のところ迷う時間も織り込んではいたんですが、まさかGPSが使えないとは思いも寄らなかったもので(再起動したら直った)…。後で聞いた話によると、12:10に南与野からレッズランド行きのシャトルバスが出てたそうで。それ乗ってりゃ迷わずに済んだのか…。全然完璧じゃありませんでした。
さて、ずいぶん前置きが長くなりましたが、昨年プレミアリーグEAST初代王者の原動力となったGON44を中心とするメンバーが卒業し、戦力ダウンは否めないながらも、それでも強豪ひしめくトップカテゴリでEASTの2位につける札幌。対する浦和は8位ながらも勝点自体は札幌とそう離れておらず、実際のところこの世代のこのレベルになると各チームともほとんど差がありません(まぁ旭川実業が草刈り場になっちゃってますが…)。事実、前半はほぼ圧倒的な浦和ペースで進みます。札幌は暑さのせいか動きが悪く、立ち上がりから不安定なDFラインを突かれ、次々といい形のシュートを許してしまいます。「完全にやられた」と直感したシュートが4本くらいあったのですが、いずれも枠を逸れていき事なきを得ます。浦和にとってはこの時間帯に点が取れなかったことが響きましたね。24分に中盤で奪ったボールを最後は浦和7番長谷くんが右足で決め先制しましたが、前半でもう1~2点はとっておくべき内容だったと思います。
後半、気温は相変わらず高いながらも風も出てきたことで多少はマシになったのか、札幌の動きが見違えるようになります。開始早々、左サイドを上がってきたMF濱下くんが切り返して右足で放ったシュートを相手GKがはじき、こぼれ球をFW下田くんが押し込み同点とすると、今度はほぼ札幌のペースとなります。その5分後にはMF中原くんのクロスを再び下田くんがドンピシャのヘディングシュートで逆転。その後も勢いに乗る札幌が押し気味に試合を進め、27分には交代出場のFW松尾くんが裏に抜け、かわされたGKがたまらず手で引っかけてしまいPKを獲得。これをこの日が誕生日のMF堀米主将が決めて追加点を奪いました。
2点のリードを得た札幌は、残りの時間1年生GK種村くんのビッグセーブなどで浦和の猛攻を凌ぎきり勝利。2位の座を死守しました。
今年のプレミアEASTは勝点10差で首位を独走するヴェルディが強すぎるのですけど、この世代は何が起こるかわかりませんからね。まだ直接対決も残っていますから、最後まで粘り強く戦って欲しいと思います。
2012年Jリーグディビジョン1第25節
柏レイソル 3-1 コンサドーレ札幌
得点者:札幌/豆柴
柏/大谷、工藤、田中
日立台といえば、おそらくJリーグのホームスタジアムとしては1~2を争うほどの臨場感のあるスタジアムです。サッカー(球技専用)スタジアムをホームとして使用しているチームはJリーグでも決して少なくはありませんが、サッカー専用でもカシマや埼スタのような大規模な収容人数となると、(スタジアム全体の空気の密度はともかく)選手・ピッチとの距離としては関の場所によってはかなり遠くなってしまいますし、また日立台と同等規模のサッカー専用スタジアム(NACK5やフクダ電子アリーナ、アウスタなど)も、スタンドがピッチよりも2~3メートル以上高い位置にあります。見やすさという点ではそちらのほうがいいのですけど、臨場感はピッチレベルに近いほうが味わいやすいもの。そういう意味では日立台やジュビロ磐田のホーム・ヤマハなどはかなり理想的なスタジアムです。この機会を逃したらまた次いつ行けるかわからないし…もっとも、レイソルさんは割と突然向こうから訪ねてきてくれることもあるのですけど、少なくとも来年は対戦なさそうなので、ここは是非とも行こうと思ってたら、よりによって仕事が入ってしまいアウト。
しかし現地には間に合わないものの、ダッシュで帰ればキックオフギリギリか、少し過ぎたくらいには自宅に着きます。よし、帰ろう、と思った矢先にボスから「これからみんなでメシ行くんだけど、どう?」という誘いが。しかし腐ってもこちとらコンサドーレサポーター。試合を観ること以上に魅力的なのは娘(PVC製)とのデートだけだ、というわけで「いえ、自分は帰ります」と即答。オレかっけえ。
「そう? 焼き肉でも行こうかと」
グラっ。
見事に傾きかけたのは事実ですが、しかしやはりここはグッと我慢。なぜなら、後からだと試合を見る気がなくなるかも知れないからだ。なんでかっていうのは「お察しください」と言うほかないのですけど、そりゃあオレだってひいきチームの勝ちを見たい。しかし世の中は「重いの強さ」だけではどうにもならないことを、ハタチのオレは知っています。ただ、それでも焼き肉に取って代わるくらいのもの、具体的に言えば勝ちを見せてくれればそれでいい。そう、コンサドーレ札幌の勝利は、焼き肉より価値があるんです。勝ちこそ価値なのです。今オレうまいこと言った。そんな感じで颯爽と帰宅した時は19時15分くらい。スカパー!チューナーの電源オン! 昔の真空管テレビだとここからさらに数分待たされたものですがね。やや型式は古いとはいえうちのテレビもはいびじょん液晶テレビ。あっという間に映像が出るぜ!
もう失点しとるがな…(´・ω・`)
国産IPSパネル(日立製)に映し出されたのは、「柏1 - 0札幌」の無情な文字。なんですかこのいつものパターンは。
とりあえずメンバーを確認すると、FW内村、OMF古田、ハモン、純平、DMF河合、山本、DF日高、奈良、ジェファン、岩沼、GK高原。ジェイドノースがいない以外はほぼベストメンバーですね。ジェイドがスタメンじゃないのはオーストラリア代表でワールドカップの予選を戦ったばかりでコンディションが戻ってないのかと思っていましたが、怪我だったようですね。
そして、高原が度重なる手術と長い長いリハビリの末に1年9ヶ月ぶりに華麗に復活。まだ怪我前の感覚を取り戻すには時間がかかるかも知れませんが、またサッカーができるようになったというのは本人にとってもうれしいことでしょう。もっとも、怪我で何年も戦列を離れていたGKをいきなり使わなければいけないあたり、今の札幌のGK陣の状況を表しているような気がしますね。
で、試合なんですが。
結局のところ、こりゃもう付け焼き刃でどうにかなる問題でもないのだなぁと。今のままじゃダメなのはダメなのは確かなんですけど、どこか一箇所を変えれば大きく変わるってもんでもないんですよね。オレが目だけ整形したところでイケメンになれるわけではないように(´・ω・`)
自分自身はサッカーを本格的にやっていたわけではないですし、ただずっと前から見てたってだけなんですが、なんとなく試合の流れの中で「得点の匂い」ってのがわかるもんですよね。ああ、これはゴール決まりそうだな、というような。つってもそんなの別に対したことじゃなくて、要はゴール前で前を向いた選手にプレッシャーがかかってない状態とか、サイドで選手がどフリーでボールを持ったとか、そういう感じですね。フリーの時間が長ければ長いほどプレイの正確性は上がりますから、攻める側は出来る限りフリーの味方を作ることが重要になってきますし、守る側は出来る限り相手にフリーの時間を作らせないことが重要になるわけです。
そこを踏まえた上で、いずれの失点シーンも「相手をフリーにしすぎ」というのが最たる原因なわけで、もうシュートの1本前の段階で「あ、これヤバイ」とわかってしまうような感じでしたもんね。もちろん、そういう「ヤバイ」シーンが100%得点に繋がるわけではありませんけど、その回数が多ければ多いほど得点が生まれやすいのは確か。で、そんなシーンを1試合の間にたくさん作っちゃってるのですから、そりゃ3失点も4失点もするわけですよ。
その原因はまぁひとつじゃないのですけど、一番大きいのは「1対1で勝てない」ってことが大きいのかなぁと。もっと言うと「2対1でも勝てない」ということなんですけど。複数人で止めにいってボール回されればマークはずれていくわけで、ディフェンスが後手後手に回れば最終的にはどこかで相手を完璧にフリーにしてしまう…。そんな感じなんですね。じゃあそれをどうにかしようとしたら、結局は「1対1で勝てる選手を揃える」か、「常人の倍動いて負けてもリカバーする」くらいしかないわけです。シーズン当初は後者のほうをやってたんですけど、怪我人続出はそれと無関係ではないでしょうし、それを90分続けるのは難しいわけで、結局のところは「チーム力がアレ」ってことになってしまうわけですよ。残酷な現実ですね。残酷なのは天使のテーゼだけで充分なのに。
まぁなので、「普通にやって、普通に負けた」ということなんでしょう。正直、弱いのは確かでもこれだけの失点を喰らうほどの差があるとも思えないですし、この期に及んで「普通の試合をやっている」ことについては若干不満を覚えないわけでもないのですけど、笛吹けど踊らずとはこんな感じなんでしょうね。、榊翔太のJ1初ゴールだけが救いという試合でした。
2012年Jリーグディビジョン1第26節
コンサドーレ札幌 0-5 大宮アルディージャ
得点者:札幌/いません
大宮/ノヴァコヴィッチ x 3、カルリーニョス、長谷川
前半はまさしく下位同士の対戦といった感じで、ハモンとカルリーニョスのボール扱いのうまさくらいしか見所がなかったんですが、後半5分に交代出場のズラタンにディフェンスラインの裏をとられ、ペナルティエリア内で高木純平が後ろから引っかけてしまいPKを献上してしまいます。実際立派なファウルだったのでPK自体はまぁしょうがないと思うのですが、痛かったのはこのプレイで純平が一発退場になってしまったこと。公式記録を確認すると、純平のカード理由はS5、つまり得点機会阻止となっています。彼がズラタンを倒した時点ではまだGKの高原がいましたから、赤はちょっと厳しい気もしますが、とにかくこれでただでさえチーム力が劣る札幌が数的不利になっては、元ブンデスリーガ得点王を押さえきれるはずもなく、立て続けに失点を繰り返してノヴァコヴィッチにハットトリックを許すという、結局終わってみればいつも通りの大量失点、という試合でした。
そんなわけで、いよいよもって「降格」の足音がひたひたとすぐ真後ろまで聞こえてきているわけですが、それ自体はまぁシーズン始まる前から覚悟はしていたので別に今更どうでもいいです。しかし、この先を考えると憂鬱にはなりますよね。だってねぇ。スロベニア代表ストライカー2人に、サンパウロのレギュラーだったボランチ、韓国代表MFや日本五輪代表のレギュラーを抱えるチームが15位なわけですよ。
ちなみに、大宮アルディージャの昨年度のチーム人件費は約13億円。この額自体はJ1でも少ないほうではなく、ほぼ同程度のサンフレッチェ広島や、10億そこそこのベガルタ仙台が優勝争いをしていたり、逆に過去には「まさかこのチームが」というお金持ちチームが降格したりもしてますから、チームの強さはかけたお金の額と必ずしも一致するものではありません。特に大宮の場合は借りにJ1トップの人件費をかけたとしても、やはりギリギリで残留を果たす様式美を見せてくれるんじゃないかという気もしますが、昨年降格したアビスパ福岡、ヴァンフォーレ甲府、モンテディオ山形が人件費の少ないほうから数えた3チームだったことからも、「J1でやってくには最低でも10億円くらいの人件費をかける必要がある」ってことだと思います。
確かになんとなくざっくりと計算しても、優秀な監督を呼べば1億くらいかかるでしょうし、コーチ・スタッフ陣で2億くらいとすると、この時点で3億円。そしてチームにはC契約含めて32人ほど保有するとして、助っ人枠をフルに使って実績のある外国籍選手を獲るのに少なくとも3億円。そして日本人選手もスタメンクラスを10人程度としてその平均年俸を2,500万程度とし、残りの控え選手の平均を1,000万程度とするならば、そこで4億円ちょいとなります。これでだいたい10億円くらいですね。これくらいでようやく、他チームと勝負になるレベルです。昨年のJ1に残留した15チームの平均は、約15億円です。
つまりですね、何が言いたいのかと言いますと、クラブとしてやらんといかんのは、「人件費に最低でも10億円使えるチームにする」ってことであって、決して「少ない予算でがんばるチームを作ること」じゃないんです。もちろん育成主体というのは大事です。でも、本来育成というのは「お金をかけずに強いチームにする」手段ではありません。だって、ユース出身の選手が期待通りに大きく育って日本代表レベルの選手になったとしても、それに見合う給料をコンサドーレが払えなければチームに置いておくことはできなくなりますよね。ちなみに、代表レギュラークラスの前田遼一選手や駒野友一選手の年俸は5,000万円以上だそうです。それくらい払えるチームじゃなければ、「現役の札幌所属選手が青き衣を纏いて国際Aマッチのピッチに立つ」なんて夢のまた夢ですよ。それこそ99年のコパアメリカみたいなイレギュラーでもない限り。
ですから、前にも書きましたけどクラブが本気で「J1定着」できるチームを作ろうと思ってるなら、それを選手のがんばりに求めるんじゃなくて、J1で戦えるくらいのお金を引っ張ってこないといけないんですよ。今年で言えばプラス4~5億円ぶんくらいですかね。札幌だけ別の経済で動いているわけじゃないんですから、J1の控え選手くらいの給料しか出せないのなら、そりゃJ1の控えクラスの選手にしか来てもらえませんよ。当たり前の話です。まずそれができて、J1で戦えるくらいのチームにして、それでダメだったら選手や監督に責任を求めるべきなんでしょうけど。
だってねぇ。お金けちって数世代前のPCを買って、それで最新の3Dゲームインストールして全然まともに動かないじゃないか! なんて言われても困るってもんですよ。ぬるぬる動かしたきゃハイスペックPC買ってけさいって話じゃないですか。無駄金は使う必要ないですけど、最低限のお金はかけないといけないと思いますよ。
ただ、スポンサーを見つけるのは当然クラブの仕事ではありますが、だからといって簡単に引っ張ってこれるなら苦労はしません。できてればとっくに見つけてるでしょうしね。ですから、企業にそれだけのお金を出してもらえるよう、チームの価値を高めないといけないと思います。そのためにはどうすればいいか、クラブはもちろん、(自分の給料を上げてもらうために)選手も、そしてサポーターも考えていかなければいけないと思います。