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2012年12月 アーカイブ

2012年12月 6日

粛清(おさいふ的に)

 まだ試合レポート全部書いてませんけど今シーズンのJ1リーグも全日程が終了し、コンサドーレ札幌は18チーム中18位。既に降格は早い段階で決定していましたが、最終的な成績は以下の通りとなりました。

勝点:14(歴代ワースト1位更新
勝利数:4試合(歴代ワースト2位タイ)
敗戦数:28試合(歴代ワースト1位更新
総得点:25点(歴代ワースト3位)
総失点:88点(歴代ワースト1位更新
得失点差:-63(歴代ワースト1位更新

 その他、歴代ワーストタイに並ぶ4度目の降格を決め、ナビスコカップ予選リーグ第3節では、鹿島アントラーズのJリーグ新記録となる1試合35本のアシストを行うなど、「異次元の弱さ」を誇った2008年の記録をさらに上回る数々の最弱記録を更新。もとよりJ1残留なんてよっぽどラッキーが続かなければ相当難しいとは思っていましたが、ここまでの宇宙規模の弱さとなるとは思いませんでしたね。そんな成績が影響したのか、来季の予算はかなり厳しいものになるようです。報道によれば、来季のチーム強化費(人件費)は今季から半減。額でいえば2億5千万円程度で、「それでもキツキツ」な額とのこと。まぁJ2に落ちれば予算が減るのは避けられないですし、今までみたいな相応のレンタル料や移籍金の見込める選手がいなくなったというのもありますけど、今季J1に上がってすら強化予算はJ2だった昨季と同程度だったのに、また落ちて半額とはいくら何でも減りすぎじゃないですかね。何もここまで身ぐるみはがされることもあるまいに…。だからねぇ。増資のお金を使わずに取っとけって言ったのですよ。そりゃ「手を打つ」ことが重要だったのかもしれないですけど、手を打っておいて結果が史上最速降格じゃ、打たんほうがマシだったというか、お金払った上で自刃という感じですよね。今更言っても始まらないですけど。

 で、そんな調子なもんですから、来季のチーム編成にもとっても大きく影響するわけで。今年も契約更改の時期がやってきたのですが、まぁ本当に厳しいんだな、と思わざるを得ない状況。今シーズン限りで契約満了となる選手の発表がクラブから行われましたが、そのメンツはMF芳賀博信、GK高木貴弘、MF高木純平、DF岡山一成、MF高柳一誠、FW大島秀夫、MF山本真希、GK高原寿康という顔ぶれ。純粋に戦力という意味では「ありえない」メンバーですよね。実際、三上強化部長も「本来なら戦力として残ってもらいたい人がいると思ってもらっていい」とコメントしているとおり、戦力面よりもおそらくは高年俸がネックとなったのでしょう。もっとも、高年俸といってもあくまでそれは「コンサドーレとしては」ということであって、J1チームあたりと比べればびっくりするほどお安い給料に違いないのですけど、それでも払えないというのは相当におさいふが残念なことになっているのは想像に難くありません。
 そして、ゴンこと中山雅史が現役引退を発表。まぁこの件についてはもうただ「お疲れさまでした」としか言えることがないのですが、「生ける伝説」がユニフォームを脱ぐことになりました。「生ける屍」の自分とは大違いだと思います。

 その一方で、同じように残らない(残せない)と個人的には思っていた河合竜二主将が早々に残留宣言。そして、「エロいほうのタクマ」こと日高拓磨も、明言こそしていないものの自身のブログ上で残留を匂わせる発言をしております。もちろん、何度も言いますがこの時期の残留宣言なんてあってないようなものであることは過去何度も体験してきたわけですから、まだまだ予断は許さないですけど、正直なところ背番号一桁の選手は全滅も覚悟していたので、予想よりかはまだ「マシ」な印象です。まだまだ始まったばかりではあるのですけどね。

2012年12月14日

スタッフも育成

 石崎信弘監督の今季限りでの退任が既に決まっており、後任監督が誰になるのかが注目されていたコンサドーレ札幌ですが、既に各メディアにて報道されていたとおり、財前恵一氏の就任がようやく正式に発表されました。

 財前氏は北海道室蘭生まれ。室蘭大谷高校から1987年にJSLの日産自動車(現在の横浜F・マリノス)に加入。その後柏レイソルなどを経て、1996年に誕生したばかりのコンサドーレ札幌でプレイ。「ザイー」のニックネームで親しまれ、ここで現役生活にピリオドを打ちました。引退後はコンサドーレ札幌のU-15のコーチを皮切りに、U-18のコーチや監督を歴任。2004年から2006年の間はトップチームのコーチも務めています。2010年からはアビスパ福岡のアカデミーで監督を務めていました。
 トップチームの監督は今回が初めて。先述の通り、トップチームのスタッフとしてはヤンツー時代のアシスタントコーチとしての経験はありますし、クラブとしてもいずれはトップチームの監督としてやってもらいたい人材として考えていたはずですけど、正直もう少しトップチームで経験を積んでからじゃないかと思っていたので、意外でもあり納得でもありといった感じですね。まぁ、過去類を見ないほどの緊縮財政のあおりを受けて、選手同様にコーチングスタッフも残念な予算しか用意できない中で、たぶん片っ端から断られたのでもうザイーにお願いするしかなかったんじゃないかという気もしないでもないですけどそれは大人のじ・じょ・う。
 いずれにしても「コンサドーレ札幌」としては初のOB監督、加えて初の北海道出身監督となります。先述の通りトップチームの監督としては未知数ではありますが、長年アカデミーの指導に携わってきました。コーチングスタッフの発表はまだですが、監督の片腕となるコーチの座には、同じく札幌で現役を引退し、以後はずっとアカデミーで指導に携わってきた名塚善寛氏の就任が濃厚となっています。つまり、来季はチームの約半数を占めることになるユース出身選手は大半がどちらかあるいは両方の指導を受けてきたということになります。つまり彼らはザイーや名塚さんに「ユース時代のはずかしい秘密を握られている」可能性が高く、しかもアカデミーの指導者をしていたということは「その気になれば親にまで手を回せる」ということでもあります。さらに室蘭大谷高校出身の宮澤裕樹や櫛引一紀に対しては、体育会系部活の伝統「大・先輩風」を吹かせることが出来るということですから、就任前から既にチームの過半数を掌握しているといっても過言ではないでしょう。

 とりあえず、経緯はどうあれかつてチームでプレイした選手が、アカデミーの指導者としてクラブで実績を積み、こうして監督・コーチとしてトップチームに戻って来る(育成部出身のOBコーチとしては既に赤池保幸GKコーチがいますが)、しかも指導するチームは多くが地元出身の選手であり、そして大半がクラブで育てた選手で占められています。これは自分がサポーターになりたてのころ、漠然と思い描いていた「クラブの理想像」の形ではあったんです。お金がないのはいろいろとアレではありますが、ある意味理想が実現したのはお金がないゆえだった、とも言えます。
 そんなわけですので、このチームはひとつ長い目で見ていっていただきたいなと思います。もちろん結果は求めますけど、それは単に「勝ち負け」のみを指すわけではないので、勝てないからと言って早々に切るようなマネはしないで欲しいと思います。もっとも、切れるお金もないでしょうけど。

2012年12月17日

なげやりな試合感想

2012年Jリーグディビジョン1第33節
コンサドーレ札幌 0-2 横浜F・マリノス
得点者:札幌/いません
     マリノス/さいとうまなぶ x 2

 中村俊輔選手が、とてもうまかったです(小並感)。

2012年Jリーグディビジョン1第33節
コンサドーレ札幌 0-2 横浜F・マリノス
得点者:札幌/豆柴
     新潟/坪内、ブルーノ・ロペス x 2、アラン・ミネイロ

 アルビレックス新潟のみなさん、おめでとうございます(棒読み)。

 さて。

 ザイーこと財前恵一監督が正式に就任となったコンサドーレ札幌ですが、選手の動きでは、FW近藤祐介の栃木SCへの完全移籍が発表されています。これについては以前からメディア上で伝えられていたとおりですので特に驚きはありません。栃木SCにも普通に引き抜かれるクラブになったんだなぁという感想はありますが、J1優勝を果たしたサンフレッチェ広島ですらさっくりと選手を引き抜かれるご時世ですから、仕方ないですね。その他の動きは今のところ噂としてはDF岩沼俊介の移籍も確実と言われています。残留の方向で考えていた選手の中でも、それはもうがっかりな額を提示され、「他にいい話があるのであれば…」と、残留が微妙な感じになった選手も少なくない模様。まぁ仕方ないですよね。いつも言っていますが決して長くはない選手人生において、少しでもいいお給料もらいたいというのはプロとして当然のこと。札幌としても別に出し惜しんでるというわけではないですし、三上部長としても出せるものなら出してあげたい、しかし出せるお金なんて道新で作った偽札くらいしかないのですから、こればっかりは誰が悪いわけでもない、敢えて言うなら貧しさに負けたという感じでしょう。
 その一方で、正式発表こそないもののFW内村圭宏がほぼ残留決定、またMF砂川誠も新聞では「残留が決定している」と書かれています。これから年末に向けて大きく動きはあるかもしれませんが、少しずつ来季の陣容も見えてくると思います。まぁ、どうなるにしても腹くくるしかないですね。今までだってそうしてきたんです。

 とりあえずキャンプ日程早く出して。

2012年12月26日

なげやりじゃない試合感想

2012年Jユースカップ決勝戦
ガンバ大阪ユース 1-5 コンサドーレ札幌U-18
得点者:札幌/中原彰吾 x 3、下田康太、國分将
     ガンバ/出岡大輝

 電光石火のJ2降格とぶっちぎりのJ1最下位のあおりを受けて強化費も激減、主力選手も大量放出を余儀なくされた上に、天皇杯もとっくのとうに敗退済で過去類を見ないほどのがっかりなオフシーズンとなっていたコンサドーレ札幌ですが、いいことなんてなかったシーズンの終わりに、どでかいクリスマスプレゼントが用意されていました。12月24日に行われたJユースカップ決勝で、コンサドーレ札幌U-18が、ガンバ大阪ユースを5-1で破り、初優勝を果たしました。全国大会での優勝は、2001年に全日本ユースフットサル選手権大会でコンサドーレ札幌ユースU-15が経験していますが、フルコートのサッカーではチーム史上初の快挙となります。
 これまで札幌ユースは何度か、日本の頂点に「あと1歩」まで迫りました。「あんにゃろ」こと新居辰基(現サガン鳥栖や鈴木智樹(現・S木T樹さん)を擁したU-18が、2001年のアディダスカップU-18で札幌として初めて決勝まで進出し、FC東京に敗れ準優勝(この時の東京に梶山陽平や馬場憂太らがいた)。翌2002年には西大伍(現鹿島アントラーズ)やハーフナーマイク(現フィテッセ:オランダ)を擁したU-15が高円宮杯(U-15)で決勝進出し、鹿島アントラーズジュニアユースに敗れ準優勝、翌2003年も同じ大会で決勝進出し、ヴェルディジュニアユースにVゴールで敗れて涙を呑んでいます。2005年には西大伍と藤田征也(現アルビレックス新潟)を中心としたU-18チームが高円宮杯(U-18)で決勝に進んだものの、ここでもヴェルディユースに大敗を喫し準優勝。2009年にも高円宮杯(U-15)で決勝進出を果たしましたが、岩波拓也を擁するヴィッセル神戸ジュニアユースに阻まれ優勝を果たせず。そして昨年から始まったプレミアリーグU-18ではEAST王者に輝いたものの、日本一を決めるチャンピオンシップでWEST王者サンフレッチェ広島ユースの前に力尽き、頂点の座を逃しています。この他にも何かあったかもしれませんが、ここに挙げただけで少なくとも6回、決勝の壁にはじき返されてきました。
 そして7回目の全国挑戦にしてようやくその壁を突破したわけですが…。勝つときはこういうもんなんだなぁと思えるくらいの圧勝。しかも、上記の通り何度も決勝にまで駒を進めている高円宮杯ではなく、これまでは2011年のベスト8が最高成績、グループリーグ敗退や決勝トーナメント1回戦負けが多く、どちらかといわなくても相性が悪かったJユースカップでの優勝でした。

 準決勝で「宿敵」サンフレッチェ広島ユースと対戦し、延長戦にまでもつれ込みながらも、その延長戦だけで5得点を奪い大勝したコンサドーレ札幌U-18、その勢いそのままに、過去4度という最多優勝記録を誇るガンバユースを開始から圧倒。過去見てきたユースの決勝戦では、テクニックはともかくフィジカル面で相手との差を感じることが多かったのですが、この試合は堂々たる戦いっぷり。フィジカルコンタクトで負けるシーンはほとんど見られません。相手のボールホルダーに1人目が当たってカバーの2人目が奪うという連携で相手にまったく攻撃の形を作らせず。攻撃では狭いところでもボールを回せる技術がある上に、きちんと味方にフォローが来てるので囲まれてもそうそう簡単にボールを失わない上に、囲みを突破したらすぐさま手薄な逆サイドに展開。ああ、これこれ。これこそが人もボールも動くサッカーですよ。トップチームでも今年よく見られた光景ですよね。逆の立場で。
 そんな感じで相手にまったくサッカーをさせない展開だったのですが、しかし肝心のゴールが入りません。惜しいチャンスはあるものの、最後の詰めが甘く得点には至らず。ああ、これちょっとまずい流れだなぁと思っていた矢先の前半31分、案の定セットプレイからのゴール前の混戦で、ガンバのFW出岡大輝くんに左足でミドルシュートを決められ失点。初めてのシュートで先制を許してしまいます。
 とりあえず内容的には悲観する状況でもないのですが、流れとしてはちょっとイヤな感じです。札幌はまだFW下田康太くんを切り札としてベンチに残しているフリーザ様状態だったとは言え、
サッカーには圧倒的に攻めていたのに決められずにいるうちに失点し、そのままズルズルと流れを渡してしまうことがままありますからね。実際、前半40分くらいのコーナーキックからの波状攻撃で、入ってもおかしくないシュートを2本立て続けに、GKじゃなくフィールドプレイヤーにはじかれたときは、正直言ってマズいかもと思いましたね。そのはじかれたボールがどフリーになってたMF堀米悠斗くんの元に渡っても、入るイメージが沸かなかったですもの。ところが、その堀米くんがあまりにもフリーになっていたことに焦ったのか、ガンバDF内田くんが猛烈なスライディングタックルを敢行。スライディング自体はボールに行っているように見えましたが、足の裏を見せた危険なタックルと判断したか、吉田哲朗主審はこのプレイをファウルと宣告。加えて、このプレイで内田くんが一発レッドとなり退場。札幌側から見ても厳しい判定に思えましたが…ともあれこのPKをMF中原彰吾くんがきっちり確実に決めて(それはそれは見事な落ち着きっぷり)、同点に追いつきました。

 前半で追いついた上に数的優位を得た札幌は、後半頭からリーサルウェポン下田くんを投入。ただでさえ人数が多いのに、キープ力のある下田くんが入ったことで、ますます札幌のペースに。逆転も時間の問題だろうと思っていた矢先の後半5分、中央突破からFW國分くんが相手と競ったこぼれ球を中原くんが再び決めて逆転します。こうなると札幌はイケイケムード…というかやりたい放題。相手より1人多いこともありますが、選手同士の距離感がいいので、セカンドボールも面白いように札幌のところに転がっています。守備面でも技術の高いガンバの前線に対して集中を切らさず守り、戦前はレギュラーCBの永坂勇人くんが出場停止で不安視されていたのが、既に「そういえば永坂くんいないんだっけ」というレベル。ガンバこりゃやってらんねぇだろうなぁと思っていたら、後半22分には相手陣内深くで中原くんが相手からボールをふんだくってペナルティエリア内に侵入。折り返しのパスを下田くんがキッチリ合わせて追加点。これで相手も意気消沈したか、その2分後にはオフサイドギリギリで抜け出した國分くんがGKとの1対1を冷静に決めて4点目をゲット。後半40分には右サイドを突破した小野くんのクロスから下田くんが落としたボールを中原くんが技ありのループシュートを決めてハットトリックを達成。準決勝に続いて2試合連続の5得点の大勝で、初優勝に花を添えました。

 いやすごいですよね。2試合で10得点ですよ。トップチームでもそうそう見たことないというか、2試合で10失点なら去年2回くらい見ましたけど、もっとすごいのはトーナメントにありがちな「強さではやや劣るものの、勢いを生かして突き進む」ようなパターンではなく、試合内容も優勝チームにふさわしいものだったことですね。ガンバは退場者が出なければ…という感じではありますが、それでも10回やればおそらく9回は札幌が勝つんじゃないですかね。
 もちろん、彼らがトップチームに上がってそのまま活躍できるかといえば、J2であってもそこまでプロは甘いところではないでしょう。とはいえ、「日本のてっぺんを取った」という自信はこの先きっと生きるはずです。もちろん彼らの先輩もみっともないところは見せられませんよね。貧乏ではあるし、なかなか勝てないかもしれないけど、応援しがいのあるチームになるんじゃないか。そんな気がしています。いやカネは何とかして欲しいですけど。

 思い起こせば、コンサドーレユースのJユースカップ初参加は1997年。1年生だけのチームで臨んだこの大会では、予選リーグ全敗、1得点37失点という成績に終わっています。あれから15年、北海道のサッカーはここまで来ました。ここに至るまでには、様々な人たちの多大な努力があったことは想像に難くありません。全ての人たちへおめでとうとともに、やはりこの言葉を捧げたいと思います。

 「サッカーで、優勝したよ」

2012年12月27日

行く人来る人2012~オフ~

 Jユースカップの結果にすっかり浮かれていましたが、さりとて冷静に考えればトップチームを取り囲む状況は大して変わっているわけではなくて、むしろなんか現実から目を背けているというか、「ええじゃないか運動的な何か」みたいな気もしないでもないですが、いろいろ動きはあります。まずは出ていく選手からですが、12月14日にFW近藤祐介選手の栃木SCへの完全移籍が発表され、そして12月26日にはDF岩沼俊介選手の松本山雅FCへの完全移籍が発表されました。まぁこの辺については、それはそれは残念な額しか提示されなかったんでしょうし、他にいい条件のチームからオファーがあればそっちに行くのはプロとして当然の理屈ですから、それについては何を言うつもりもないです。ただねぇ。もう少し「出て行き方」というのは考えたほうがいいんじゃないかとは思いますけどね。要するに、出ていくのを決めたのは徹頭徹尾自分なんだから、いかにも「僕自身は本当は出ていきたくないんです、でも僕を取り巻く環境が僕をそうさせてしまうんです(=だから僕は悪くないんです)」みたいなこと言うのってとっても見苦しいと思うのですよ。前に6番をつけてた西なんとか選手とか、あと藤なんとか選手とか、山なんとか選手なんかもそうでしたけど。まぁだからといって許すとか許さないとかはまったくないですけどね。ただ粛々と「オレのコンサドーレ選手リスト」から名前を消すだけなんで、別に成長した姿とか見せてくれなくてもいいです。
 その辺、近藤はちゃんとわかってますよね。「移籍することになったけど次試合で会ったら温かく迎えてね!(なんつってブーイング上等だよ俺のこと忘れんなよ)」ですから。だったらこっちも安心して心の底からブーイングでお応えしてやろう、って気になりますよね。

 で、今のところ出ていく選手はこんなところですが、その一方で入ってくる選手もおります。移籍加入第1号として、JFLのカマタマーレ讃岐から、韓国人DFチョソンジン選手の加入が発表されています。ソンジン選手は韓国・テジョン出身の22歳。高校卒業後の2009年にロアッソ熊本に加入し、2011年までの3年間でリーグ戦52試合に出場しました。札幌の対戦は2009年の第27節で途中出場、2011年の第11節でフル出場という記録があります。どっちの試合も札幌がとにかくアレだった(2009年のほうはシュート2本の熊本に負けた試合)ので、あまり印象に残ってないのですけどね。
 また、もう1人外国籍選手の加入も発表されました。こちらはブラジル人で、以前スポォツ報知で報道されていたDFルイス・パウロ選手…なんですが、なぜか登録名がパウロン。本名はLuis Paulo da Silva。どこにも「ン」なんてないですけどなんでパウロン。工事現場に置いてある三角錐のアレみたいですね。「どっからとってきたかわからない発音が紛れ込んでいる」登録名といえば、2003年に所属していたRobert da Silva Almeida、登録名「ホベルッチ」以来です。
 まぁそれはいいとして、このパウロン選手もセンターバックで、192cm85kgという大型選手です。1989年12月4日生まれの23歳、ローマ・エスポルチ・アプカラーナというパラナ州リーグのチームからの期限付き移籍とのこと。ローマ・エスポルチ・アプカラーナってどっかで聞き覚えのあるチームだなぁと思ったら、そうだジュニーニョがいたチームじゃん。松尾直人がチーム始動前に退団して、そうでなくても頭数の足りないセンターバックを救うべくやってきたと思ったらサイドバックだったというかどこが得意なのか結局わからないままテレ召還の生け贄とされてしまったあのジュニーニョ。札幌を退団後は古巣に戻っていたようで、ルイス・パウロの情報を仕入れにローマの公式サイトを開いてみたらジュニーニョもいました。で、ルイス・パウロさんの写真もあったのですが…。こりゃまたいかつい風貌ですね。なんかアメリカの戦争物映画に出てきそうな感じ。これ軍ですよ軍。
 とりあえずしばらくネットで調べてみたものの大した情報は得られなかったのでどんなプレイヤーなのかは今の時点では何とも言えませんが、とりあえずアレですね。試合終盤になると前線にいる姿は割と容易に想像できますね。
 スポォツ報知によればGKイホスンとFWテレは残留見込みのようなので、とりあえず助っ人枠はフルに埋まることになりそうです。まぁ…ホスンはリハビリ中ですしテレはガチムチスペランカーなので、4人揃うのがいつの日になるかはわかりませんが…。

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