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2002年1月23日

出発の日

 柱谷哲二新監督の下で2002年シーズンに臨むコンサドーレ札幌は、昨日オーストラリアキャンプに出発しました。チームが設立した1996年から始まったこのキャンプももう今回で5回目(98年はメキシコ、99年は石垣島)。当初は「貧乏チームのくせに海外合宿なんてやる余裕があるのか」と、まるで「のび太のくせに生意気だ!」と言わんばかりの批判をサポーターから受けたこともあるこのオーストラリアキャンプですが、この時期は降雪のため北海道での練習は出来ませんから、イヤでも道外で長期合宿を張らなければいけなくなります。で、往復の飛行機代はスポンサーである日本航空(株)様が負担してくれますから、行ってしまえば日本より物価の安いオーストラリアのほうが安上がりに済みます。また、日本から遠く離れた場所で練習するため、他チームに情報が漏れにくいというメリットもあります。まぁ、この合宿では身体づくりがメインで戦術的なトレーニングはあまり多くないでしょうから、見たってしょうがないっちゃあしょうがないんですけどね。
 そんなわけでもう恒例となった感のあるこの合宿ですが、今回はなにやらちょっとした問題がある模様。ニッカンスポォツ北海道によると、昨年ヨーロッパで猛威をふるった家畜伝染病「口蹄疫」の影響で、選手に人気のあったレトルトカレーの持ち込みが禁止になってしまったそうです。海外生活で一番苦労するのが食事といいますが、昨年は200食のレトルトカレーを持ち込み選手からも好評だっただけに、DF大森健作(自称カレー通)が「何とか現地でカレーを調達してくれ」と懇願するなど選手はかなり残念な様子。その気持ちを吐露する新人GK阿部のコメントは「夕食に出されるとガッツポーズするほどカレー好き。がっかりです」。

 するなよ。ガッツポーズなんて。

 つうか、出される前に作る匂いでわかるだろ。家の50メートル手前から。なんといいますか、なにやらオモシロ人間の予感がぷんぷんするルーキーのコメントですが、それはともかくとして宿命となっている練習場難民に加えて今年はカレー難民です。なんでこんなにキレンジャー多いのよ。まぁオレも好きですけど。

 さてオモシロ人間といえば「元祖オモシロ人間」ビジュ。皆さんもご存知の通り彼はこれまでウニオン・ソン・ジョン・デ・アララスというブラジルのクラブからのレンタル移籍だったのですが、北海道新聞サイトによると今年札幌に完全移籍となったとクラブから正式発表があったそうです。相変わらずオフィシャルサイトのニュースリリースにはビジュの「ビ」の字すら見当たらないのですが、1999年途中から加入して以来、その風貌やプレイっぷりやめちゃくちゃな身体能力から「野生児」「ナメック星人」「強化人間」「自動人形」「闇に隠れて生きる」など好き放題言われてきた(主にオレに)彼も、レンタル期間2年半を経て4年目にしてようやく完全移籍となりました。
 そんなビジュですが、実は「札幌の歴代外国人選手の中でもっとも長命」という誰も気づかないような地味記録を更新し続けています(※)。昔の反省からか、現在は補強選手は極力レンタルという策を執っている札幌においては、エメや俺王様のように活躍しすぎて引っこ抜かれるワケじゃなく、かといってヂネイやリカルヂーニョのようにとっととクビになるワケでもないといういいんだか悪いんだかわからない選手が残っていくんでしょうねぇ。まぁオモロいからいいです。

 あと、久しぶりにリンク追加です。SchmittさんのConsadole Data Bank。よく利用させていただいているので感謝の気持ちを込めて。

 ※…現時点で最も在籍期間が長いのはペレイラ(1996~98)でした。

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