2003年のワールドユース(アラブ首長国連邦)を目指すU-19日本代表の韓国遠征に、コンサドーレ札幌からDF吉瀬広志とFW相川進也が選ばれたことは先日も書きましたが、本日日本サッカー協会からこのU-19代表のドイツ遠征のメンバー24人が発表されています。といっても大半のメンバーはまだ韓国から帰ってきていないのですが、吉瀬は選ばれたものの相川は残念ながら選外、そしてこの世代では「大御所」とも言える札幌の至宝・MF今野泰幸が満を持して登場となっています。
日本サッカー協会のサイトによると、このU-19代表チームは3月19日に出発して現地で2試合を行った後に「Nokia-debitel-Cup 2002」という大会に参加、バイヤー・レバークーゼン、バイエルン・ミュンヘンといった強豪のユースチームと戦って、4月3日に帰国というスケジュールとなっているようです。
なんだと?
当然のことですが、フル代表や五輪代表とは違って20歳以下の代表チームの試合や遠征はJリーグの日程に考慮されていません。とはいえ、こういった世代代表の遠征や試合などもこの中断期間を利用して行われる場合が多いです。で、21日から27日までそのフル代表の試合と遠征があるためお休みとなるJリーグの合間を縫っての遠征なのでしょうが、3月31日には名古屋戦(アウェイ)があります。つまり、チームにとっても大事なワンワンプレイヤーである今野は、名古屋戦はもちろん下手をすると帰国直後の4月6日の柏戦(アウェイ)まで出られないことになるという、とても「合間を縫った」とは言えないスケジュール。
昨年、一昨年も山瀬や藤ヶ谷をアジアユースやワールドユースにドナドナされ悲しい思いをしてきたものですが、現在のチーム状況で今野をドナドナされるのは、悲しいを通り越してマンモス悲ピーといった按配です。
まぁチームにとっては痛いですが今野や吉瀬本人には名誉なことですし、将来のフル代表を保証するものではないとはいえアンダー代表で試合に出ることがその近道であることは確かなのですし、こういった経験はきっとチームにも生かされるでしょうから、まずは存分に暴れてくるがいい。