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2002年3月20日

ロブの真実

 感動すら覚えるほどの俺っぷりで昨季北海道に君臨した俺王様ことウィルは、J1得点王を置きみやげに今季横浜Fマリノスへ売られていきました。その牛のような体型からもまさしく「ドナドナ」という言葉がしっくり来てしまいますが、その俺王様の後釜となるべく今季ロシアからやってきたのがロブソン。「ロシア1部リーグ得点王」「チャンピオンズリーグでも2得点」という実績をひっさげて鳴り物入りで入団してきた彼に、サポーターも大きな期待を寄せていました。
 しかしそんな前評判の高さとは裏腹に、開幕戦では山瀬の得点をアシストしたものの3試合を終えて未だ自身の得点はなし。それでいて前節ではレフェリーへの暴言とハンドによる合わせ技1本で退場と、開幕前の城南一和との練習試合で相手DFにヘッドバッドをかました通りのホットテンパーっぷりを発揮するという、イヤな方面のアッピールだけは忘れていない彼に、サポーターからはその実力に疑問の声が上がり始めています。
 そして、そんな疑問を持ったサポーターがロブソンのスパルタク・モスクワ時代の記録を洗い出したところ、「ロシアリーグ得点王はウソ」であることが判明しました。その調査結果を掲示板で提供してくださったHANさんの書き込みによりますと、当初の情報では「15得点でリーグ得点王」との触れ込みでしたが、2001年のロブソンの得点は11点で得点ランキング8位。チーム内得点王ではあるものの、少なくともリーグ得点王を獲得したという事実はないようです。この情報は瞬く間に広まり、サポーターに激震が走りました。
 とはいえ、昨季疾風のように現れてチームの窮状を救い、そしてケガをして疾風のように去っていったアダウトも、入団会見では「前所属チーム(ウルグアイのナシオナル・モンテビデオ)では3ゴール挙げました」と言いながら実は1ゴールしか取ってなかったし、「元祖ロシアリーグ得点王(2部)」のアンドラジーニャも得点王獲得は事実のようですが、その時のゴール数は一般に伝えられている30ゴールではなく27ゴールでした。前節初ゴールを献上したあの選手も22歳でワールドユースに出場したことがありますし、ブラジル人というのは総じて細かいことは気にしない人たちなのかもしれません。気にしなさ過ぎですが。
 もっとも、日本の女性芸能人だってサバ読み上等ですけどね。三井ゆりとか。

 まぁ、ロブが得点王を獲ったことがなかろうが、あるいは17歳でガキ作ってようが、はたまた「実はオレのお母さんでした」だろうが、札幌で結果さえ出してくれれば文句は言わないんですけどねぇ。平凡選手でも点を取れるほどチャンピオンズリーグがショボい大会だとは思えないんだけどなぁ。

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