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2002年3月22日

続・ロブの真実

 J1リーグのない今週、札幌サポーターの皆様におかれましては、3月に入って初めて安息の週末を迎えることが出来るのではないかと思いますが、今日はそんな平穏をぶちこわすネタを用意いたしました。というわけで前回に引き続いて「ロブソン丸裸」のコーナーです。
 前回はロブの「なんちゃって得点王」について書きましたが、ブラジル人に限らず、とかく外国人なんてのはアバウトさにかけては日本人の想像もつかないほどです。スペインでは選手の受けたイエローカードの数が新聞ごとに違うなんてのは当たり前らしいですし、また以前CSでイギリスかどっかの製作会社が作ったアジアのサッカーを紹介する番組を見ていたら、「Shinji Ono」というテロップと共に左足で華麗なフリーキックを決める中村俊輔が映っていたりと、むしろ日本人が特別に几帳面なのだと思う次第です。
 そんなわけですから、そのロブのデータももしかしたら違うかもしれないと思って、さらに調査を進めてみたんですよ。いくつか調べてその結果が同じなら間違いないだろうと。長作の消息調査も済んでないのに。

 で、いろいろ調べてみたところ、サッカーアソシエイションというサイトにロシアリーグのリザルトとロブの個人成績がありました。それによると、やはりロブの2001年のゴール数は11で得点ランキングは8位。間違ってはいないようです。ちなみにそのロブの個人情報には2002年のチームが「Consadole Sapporo」となっていますので、別人だったということもないようですね。
 それはいいんですが、調べていくうちにインターネットサッカーというサイトにいくつかロブの記事があるのを発見しました。英語はあまり得意じゃないんで(ネットの翻訳ページ通しても却ってわからねぇし)誤訳もあるかもしれませんが、2001年5月14日の記事に載っていたのは、スパルタク・モスクワのロマンツェフ監督が、かつては「ロシアリーグで最も優れたストライカー」と評していたロブソンが今年はまったく点も取れないしアシストもないのでブチ切れ寸前、「もっと練習しやがれゴルァ!」と言っていた、ということでした。
 そして、このサイトの3月10日の記事には、2001年シーズン開幕戦のスパルタク対ソコルの試合のことが書かれていました。この試合はスコアレスドローに終わっているのですが、ロブは出ていなかったらしいです。その記事には以下のように書いておりました。「スパルタクは昨年からの5試合出場停止をまだ残しているブラジル人ストライカー・ロブソンを欠いており…」

 何やらかした?

 とっても気になったのでその理由を調べてみたところ、この5試合出場停止というのはどうやら2000年10月1日のチェルノモレツ戦で相手DFにヒジ打ちを喰らわせた(一発退場)ペナルティーのようです。ただ、確かにヒジ打ちは凶悪行為ですが、それだけで5試合停止はいくら何でも重すぎだと思います。で、さらに調べてみると、1999年9月21日のチャンピオンズリーグのスパルタ・プラハ戦で、プラハのリボール・シオンコの顔に同じくヒジ打ちを喰らわせて一発退場、2000年7月29日のCSKAモスクワ戦では相手のキャプテン、エフゲニー・バラモフと乱闘して退場という武勇伝が。常習犯だったんですね。この間の退場といい城南一和戦でのヘッドバッドといい、何となく「マジメ」とは程遠い選手だと思っていたんですが、ロシアでも大分時代の俺王様並にブイブイ言わしていたみたいです。つうか、やっぱ厄介払いされたんじゃねぇの?
 あ、念のため書いておきますが、2001年シーズンロブは30試合中28試合出場、このうち先述した出場停止持ち越しで開幕戦を欠場した他は、先ほど紹介した2001年5月14日の記事中に、いい加減ムカついたロマンツェフ監督が「ディナモとのダービーマッチでロブソンとマルカオ(スパルタクにもう一人いるブラジル人ストライカー)をベンチに座らせ続けた」と書いてありますので、おそらく出なかった2試合というのはこの2つでしょう。昨年はおとなしかったみたいです。

 まぁいずれにしても、以前も書いたとおり「札幌に来るような助っ人が大物であるはずがない」と思ってはいたんですが、まさかお約束のように問題児だとは思いませんでした。なるほど札幌に来るわけだ。チームはようやく札幌に戻り、20日から宮の沢白い恋人サッカー場で練習を再開しています。しかし、前節退場して次節の名古屋戦は出場停止のロブはどこへ行ったのか21日時点でチームの練習には参加していない模様(ケガとの情報もあり)。地元に戻ってきたチームの練習の様子を伝える北海道新聞では「U-19(19歳以下)日本代表としてドイツ遠征中のDF吉瀬、MF今野を除く選手がランニングとミニゲームで汗を流した。」と、ロブがもはやいないものとされているのが気になりますが、かつてエメ、ウィルという2人の問題児を手なずけた岡ちゃんのように、哲さんが果たしてロブを手なずけられるのかに注目ですね。

 帰ってくればの話ですけど。

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