明日(といってももう今日ですが)からナビスコカップが行われます。その予選リーグ第1試合の柏レイソル戦(アウェイ)に臨む札幌ですが、ビジュが膝の故障で戦線を離脱したこともあって、どうやら純日本人でメンバーを組むようです。もちろん新居もいます。
それはいいのですが、ご存じの通りこのゴールデンウィークには間近に控えたワールドカップに向けた日本代表や、U-21とU-19の試合が行われるため各チームの主力選手は軒並み代表に取られてしまっています。加えて、そのワールドカップの期間中は2部リーグも中断するので、ただでさえクソ長い2部リーグはゴールデンウィークもリーグ戦を消化しなければ来年になっても終わらなくなるため、J2チームはナビスコカップには出ません。つまり、知名度の高い代表選手もおらず、さらにはカップ戦の魅力である「異なったディビジョンのチームの対戦」もないという、まさしくとってつけたような大会となっています。
そんなわけで、まるでファミコンにカセットビジョンのカセットを突っ込むかのような無理矢理な様相を呈している今年のカップ戦ですが、そんなどうでもいい大会ですらまったく頭数に入っていないロブに代わって、現在チームの強化担当がブラジルで選手を物色しているのは既にお伝えしたとおりですが、その後の報道によると獲得する選手は2人で、その内訳はFWと攻撃的MFとのことです。ということはロブはもちろん、すっかり影の薄くなってしまったマクさんまで断頭台への行進ということなのでしょうか。
10クラブを渡り歩いてそのうちいくつかのチームではキャプテンまで務めるなどの経歴の持ち主でしたが、4節の名古屋戦からスタメンはおろかベンチにすら入らなくなっていただけに、「助っ人」という立場上は致し方ないところかもしれません。来日当初から辞書を片手に日本語の習得に励んでいたマクさんですが、たった半年弱ではおそらく日常会話どころかチームメイトからおげれつ単語しか教わってないような気がします。
しかしまぁ、岡田前監督が「宝くじみたいなもの」言っていたとおり、助っ人選手が活躍するかどうかは能力云々以前にチームや環境にフィットするかしないかに関わってくるわけですから、その辺りは「獲ってみてプレイさせてみないとわからない」のかもしれませんね。古今東西、「今まで獲った助っ人は誰一人外れませんでした」なんてチームは皆無ですし。やはりヘボをヘボと見抜ける人でないと(助っ人を獲るのは)難しいということなんでしょうかねぇ。
いずれにしてもこのナビスコカップの予選リーグが終わるまではとりあえずはクビの繋がっている哲二監督。さほど重要ではない大会とはいっても、サテライトリーグに参加していない札幌にとっては貴重な「他流試合」の場です。けが人続出で台所事情は厳しいですけど、結果はともかくそれなりに内容のある試合をして欲しいものです。中断前みたいに心底どうでもいい試合をしたら、ゴール裏でトモちゃんの「あきらめましょう」を歌わなければならなくなるので、そこんとこよろしくお願いします。