というわけで行って参りました柏の葉(正式名称「葉っぱ」)。結果は皆さんも既にご存じのことかと思いますが、1-0で負け。ただ唯一の楽しみだった"King of Sapporo"の出番もなく、今週一週間夜なべしてまで急いで作り上げた新居ゲート旗も虚しく終わりました。
さて、前回のコラムでオレは「ナビスコカップが終わるまで全力を注いで応援」と書きましたが、すいませんいきなり前言撤回します。もう限界です。柱谷哲二監督には、ナビスコカップがどのような結果に終わろうとも、予選が終わったらお辞めいただきたいとはっきり申し上げます。
散々なやられっぷりだった4月6日の日立柏での試合に比べれば確かにスコア上では惜敗ですが、チーム全体としてはほとんど何も変わっていないというのが正直なところです。明神とコリアン2トップがいなかった分残りの3失点を喰らわずに済んだという印象でした。
後半のDF陣は一杯一杯で、いつもの失点する時の流れでしたから、あのままで引き分けが狙えたとは思えません。つうか、そもそもアウェイで引き分け狙いが出来るほど今の札幌は器用なチームじゃありませんし。かといって手詰まっていた攻撃陣を活性化して勝ちに行くわけでもなく、中途半端なまま時間だけを無駄に消費し、やっと動いたのは後半も30分を過ぎてからの失点する直前で、それも新居ではなく岳也を入れる意味不明な選手交代。確かにルーキーには荷が重いかも知れませんが、前の試合で結果を出したストライカーを入れない理由がまったくわかりません。現在の札幌のただ一つのパターンである「曽田アタック」もギリギリまで使わず、素人目に見ても監督が本気で勝ちに行っているとは思えませんでした。新居は使わないまでも、交代枠があと1つあったのですから、吉川を入れて曽田を前線に上げるという手も残されていたはずです。
細かいミスを挙げればキリがありませんけど、それでも選手たちのプレイからは少なくとも「勝ちたい」という気持ちが感じられました。曽田は90分体を張って守り続けていました。調子の良くない洋平も気力でPKをセーブしました。ボランチとして先発してフル出場し、慣れないながらも非凡な展開力を随所に見せていた吉瀬は試合後泣いていました。その他の選手たちも各々やれるだけのことはやっていましたが、監督はやれるだけのことをやってるようには見えませんでした。何の手も打たずにそんな選手たちをみすみす見殺しにしてしまった監督の責任はあまりにも重いです。
札幌のいるこのグループの展望を考えれば、おそらく磐田は1位で突き抜けるでしょうから、残るはグループ2位の枠1つだけです。予選グループを突破して決勝トーナメントに進むためには、いい方は悪いですが磐田戦は捨てるとしても当面のライバルである柏と仙台には優位に立っておかなければならないはず。それなのに、この柏戦で監督が本気で勝ちに行っているようには見えませんでした。
いやね、別にナビスコカップ自体はリーグ戦より優先されるものではありませんから、是が非でも勝たなければいけないというわけではないんですよ。ただ、監督自身が「予選突破が目標」とした以上は、自分の言葉に責任を持ってその目標に向けてベストを尽くすべきです。「予選突破」という言葉が単なるイデオロギーにしか過ぎないのならば、最初から言ってもらいたくないですそんなの。
そんな感じで怒り心頭のため完璧に観戦記を書く気を失っていたのですが、現地に見に行ったものとしてテレビ中継がなく試合を見られなかったサポーターにどんな試合だったかを伝えなければならないと勝手に使命感を燃やし、とりあえず柏戦観戦記ざっと書いてみました。