2試合続けての仙台との対戦となったナビスコカップ予選リーグ第4節。リーグ戦同様最下位をひた走るコンサドーレ札幌ですが、試合前日一向に点が取れないチームに関して、主将の板長が「『なかなかヒットが出ない状態。イチローだって打てないときはある』と野球に例えた(道新スポォツ)」そうです。
言いたいことはわからないでもないのですが、札幌の場合はどっちかというと「デシンセイだってたまにはホームランを打った」と言ったほうが正解だと思いますが、実際どうなったかと言いますと、取った得点はオグのPKによる1点のみ。どうやらポテンヒット1本だったみたいです。このPKを得たときのプレイで小村を退場に追い込んだまでは良かったのですが、直後に森保にミドルを決められ同点に追いつかれ、その後は1人少ない仙台を攻めきれず1-1のドローという結果だったようです。
まぁオレは試合を見てないのですが、主力を欠くアウェイゲームで、試合時間60分を残して10人となったにも関わらずドローに持ち込んだのですから、仙台の清水秀彦監督にとっては最高の結果でしょうね。期待の"King of Sapporo"も前半早々に負傷退場した平間との交代で入ったものの不発に終わったみたいですが、同期入団のルーキー・相川もこの試合でプロ初出場を果たし、なかなか積極的なプレイを見せていたようです。相川が試合に出たことによって、これでケガで戦列を離れている森くんと練習生の田澤、そして控えGKを除いた全メンバーが試合出場を果たしたことになります。ナビスコカップ全試合に出場している吉瀬も含めた若い選手たちにとっては、これまではおぼろげだった「プロ」という世界の実像が見え、現在の自分たちの持っている力量との具体的な差が把握できたことは、これからの練習の励みになるでしょう。100%練習試合と割り切れば。
いずれにしても、予選リーグ4試合を終えた段階で札幌の勝点はわずかに2ゲットズザー! といったところ。磐田vs柏もスコアレスドローに終わったためまだ数字上は予選リーグ突破の可能性は残されていますが、大前提として札幌には2連勝というこの時点で既に絶望的な条件が必須でして、現実的にはちょっと難しいと言わざるを得ません。磐田と柏を連破出来るくらいなら最初からこんなに苦しんでないと思いますし。
というわけで、今日の函館の観客動員も8,000人台に留まったくらいどのみちどうでもいいナビスコカップ。残りの試合は是非とも阿部をスタメンで出して直接フリーキックを蹴らせてみるとか、いのっちをスタメンで出して吉川、曽田との筑波大トライアングルを形成してみるとか、健作をトップ下で使ってまごまごさせてみるとか、思い切りウケを狙ってみてもらいたいものですね。