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2002年5月 8日

西が丘でマターリ

 現在のコンサドーレの状況はといえば、「簡単だから」といわれるがままに作った泥船がずぶずぶと沈んでいっているような感じで、このまま行くと助かろうともがいてもウサギにオールでバシバシ殴られて溺死パターン(バッドエンド)になりかねない状況ですが、今日はそんな「かちかち山」なチームからドナドナされている若者の話題に触れてみます。
 ご存知の通り、U-21日本代表の山瀬と藤ヶ谷がフランスのトゥーロンで行われているトゥーロン国際ユースに、U-19日本代表の今野が東京で行われているアジアユースの1次ラウンドに参加しています。トゥーロンユースのほうは昨日アイルランド戦が行われ、この試合で山瀬が30メートルのミドルシュートを決め、藤ヶ谷も先発出場して無失点に抑えて勝利に貢献(結果は2-0)したそうなのですが、トゥーロンも昨年は「スカパー!」で生中継されていたのに今年は影も形もなく、アジアユースも決勝ラウンドならばともかく1次ラウンドくらいじゃ鼻にもかけてもらえないようで、こちらもテレビ中継はありません。ペリーとても悲しい。
 まぁ幸いアジアユースのほうは西が丘サッカー場で行われていますので、本日その第1戦のモンゴル戦に行って参りました。モンゴルから連想される言葉はといえば、旭鷲山、チンギス・ハーン、モンゴルマン、キラー・カーンと、極めて偏った知識しか持ち合わせていないのですが(注・キラー・カーンは日本人です)、とりあえず今回U-19モンゴル代表を見てわかったことも、やたら国歌が長いということくらいでした。
 さてその試合のほうですが、お世辞にもレベルが高いとは言えないモンゴル代表に、開始早々から「見よ! これが日本サッカーだ!」とばかりに襲いかかります。その通りに馬場くん(東京)が抜け出してゴールキーパーと1対1となった場面で、シュートを打たずに中へパスしてゴールチャンスを失い、その直後にも茂木くん(広島)と坂田くん(横浜)が揃ってドフリーを立て続けに外すなど、極めて日本人的プレイを見せつけてくれます。しかし、そのいやーな雰囲気を変えたのがあの男、どう見ても他のメンバーと同年代とは思えないキャプテン・今野泰幸でした。ペナルティエリア左からの高木くん(香川西高)のフリーキックをヘッドで合わせ先制。ここから日本はゴールラッシュを見せ、前半だけで8-0と大量リードとなります。とはいえ、決定的なチャンスの数から言えば8点はもの足らない数字です。
 ハーフタイムを終えピッチに出てくる選手たち。西が丘サッカー場はコーナーフラッグ付近から入退場するので選手たちの顔がよく見えるのですが、よせばいいのに「今野ぉ~!」と呼んだところ、今野は顔を上げてこちらをちらっと見た後、馬場くんの陰に隠れたのはやはりイヤだったのでしょうか。
 後半もモンゴルに攻められる場面はほとんどないため今野自慢のワンワンディフェンス(山瀬直伝)も見られなかったのですが、それでも時々思いついたように前線に上がっていったり、ボールを持つたびに周りから同時に3人くらいから「今ちゃん! 今ちゃん!」と呼ばれるなどネタ的にオモロいシーンはいくつかありました。とはいえ、試合自体はレベル差のある相手との試合にありがちな「たるみモード」でこれといった見所もなく、結局後半は4得点に留まり合計12-0で試合終了。
 試合終了後の挨拶の時は、懲りずに「今野ぉ~~~!」と叫び続けた我々のほうにぺこりとお辞儀をした今野くんでした。

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