今週末はJ1リーグ第11節の初日が行われ、明日行われる予定のガンバ大阪対ベガルタ仙台、そしてFC東京対コンサドーレ札幌以外の全試合が行われています。14位の東京ヴェルディはアウェイで清水エスパルスを下して2連勝。勝点を9まで伸ばし、札幌との勝点差が6となってしまいました。この試合はCSで見ていたのですが、ロリ・サンドリ監督となってからメンバーが一気に若返ったヴェルディで、一人で平均年齢を上げているキーちゃんがほほえましかったです。
そんな中で、昨年のJ2チャンピオン・京都パープルサンガはアウェイで浦和レッズを1-3で破って7連勝を達成しています。京都といえばJリーグに昇格した1996年、元日本代表の選手をかき集めたはいいものの、チームとしての体をまったくなすことが出来ずに開幕17連敗という不名誉な日本記録を樹立。Jリーグでもお金持ちなほうのクラブとして有名ですが、その資金力をおおむね間違った方向に生かして下位に低迷し続け、2000年にはついにJ2に降格してしまいました。しかしJ1再昇格を果たした今季はその反省を生かし、J2を戦い抜いたU-21日本代表の松井大輔、J2得点王黒部光昭、韓国代表朴智星ら若手選手を中心にチームを作りました。開幕当初はJ1のスピードの違いに戸惑ったのか4連敗を喫しましたが、内容的にはいいサッカーを続けており、「1つ勝てばガラリと変わるだろう」というもっぱらの評判でした。実際、1つ勝った途端に連勝街道を突っ走るという非常にわかりやすいチームとなっています。
ということで何が言いたいのかと言いますと、たとえ連敗を重ねたとしても内容的な裏付けがある場合は、一つ勝つことが出来ればその後はトントン拍子に行くことも可能ではないかということです。札幌もイバンチェビッチ監督が就任してから3連敗中ではあるものの、「なんでこれで勝てないんだろう?」というくらいの内容の試合を続けております。もちろん、最下位という現状では強気になんてなれませんけど、少なくとも悲観するにはまだ早い、というような気がするのですがいかがでしょう。札幌は16連勝というJリーグ記録だって持っているのですよ。J2時代の話ですが。
イバンチェも札幌に来てから、「これまでのことは全て忘れろ」と言っていました。まぁ言われなくても我々も出来ることならキレイさっぱり記憶から抹消してしまいたいですし、忘れたところで失った勝点は戻ってこないのはツラいところですが、ワールドカップ中断開け後が開幕と考えて、もしあとから3つ4つくらい連勝出来るのなら、この3連敗は決して無駄ではないと思いたいところです。