1月も中旬となって、サポーターとしてはもうそろそろ今シーズンの体制を決めてもらい安心したいところです。しかし、日本人の新加入選手はぼちぼち決まってきてはいますが、確定とされる俺王様を始め助っ人選手に関しては噂レベルの話のみで、なかなか正式発表がありません。そんな中、本日付けの日刊スポォツ北海道には、元ブラジル代表MFホベルチ(31)を獲得したという記事が載っておりました。
初めて聞く名前です。
前回、札幌が今季の助っ人選手として獲得を目指していたファビオ・バイアーノとの獲得交渉が白紙になったらしいとお伝えしましたが、やはりバイアーノ(というかフラメンゴ)との交渉は決裂していただけでなく、もう一人仮契約と伝えられたミネイロとの交渉もおじゃんになったとのことで、新たにホベルチに白羽の矢が立ったようです。
ホベルチは左利きの攻撃的MFで、2001年のコンフェデレーションズカップでブラジル代表の10番をつけて出場。オレの記憶ではほとんど印象にないのですが、それもそのはず、調べてみたら出場した3試合全てが後半半ば過ぎからの交代出場。2002年のワールドカップ南米予選・ペルー戦(2001年4月25日)メンバーにも選ばれていますが、90分間ベンチですから記憶にないのも当たり前(この試合ではミネイロが途中出場)。そんなわけでどういう選手かはちょっとわからないのですが、ツラの作りはアダウトと呂比須ワグナーを足して2で割って圓楽師匠を掛け合わせたような感じですね。
さて、この記事よりもオレが興味を引かれたのが、同じく日刊に載っていた「GKコーチに前川崎Fのマザロッピ氏」という見出しの記事。ご存じの通り去年まで札幌のGKコーチを務めていた「塾長」ことディドが退団したため、サポーターの間では誰がこのポストに就くのかが助っ人選手同様の関心事でした。オレも以前「ザスパ草津の小島伸幸氏がいい」などと無責任なことを書いていましたが、まさかマザロッピ氏が来るとはオレも思っていませんでした。
で、このマザロッピ氏。「にぎりっぺ」とは何の関係もございません。楢崎正剛(名古屋)を日本代表GKに育て上げたコーチと言えばピンと来る方も多いのではないでしょうか。楢崎のマザロッピ氏に対する信頼は相当なもので、所属していた横浜フリューゲルスが消滅した際、移籍の条件としてマザロッピ氏をGKコーチに呼ぶことを入れていたほどです。
このエピソードからもわかる通り実績も腕も確かなコーチですが、特筆すべきはその風貌。富山で行われた2001年の天皇杯3回戦・川崎フロンターレ戦終了後、川崎フロンターレの皆さんと富山空港で一緒になったのですが、そこで初めて間近でマザロッピ氏を見たとき、何もしてないけどとりあえず謝ろうかと思ったほどです。エジソンコーチと談笑してても目が笑ってないのです。マジで怖かったです。
もちろんまだ正式発表はありませんのでまたどんでん返しがないとは限りませんが、ジョアンとは名古屋時代に一緒に仕事をしていますので、気心は知れているでしょう。オレが渇望していたヒゲのキーパーコーチじゃなかったのは残念ですが、マザロッピ氏ならば申し分ありません。ディドの穴を埋めて余りある「大物(見た目通り)コーチ」です。
あと、この時期はどうしても新戦力のことが話題の中心となるのは仕方がありませんが、藤ヶ谷がカタール行ってます。