開幕まであと2週間となった2月28日、JFL本田技研とのテストマッチを以て鹿児島・指宿での第2次キャンプを終了しました。このテストマッチではJリーグ中位程度の実力を持つと言われている「最強のアマチュア」を相手に50分×2本の試合を行い、合計2-1(1本目2-0、2本目0-1)で勝利しました。
得点者は"King of Sapporo"新居辰基が2得点です。これで新居はこれまで行われた練習試合3試合全てでゴール、7得点中4得点を挙げる活躍を見せています。さすがはとりあえずゴールに入れれば1点というのを知っている男。昨年から取り組んでいる肉体改造のたまものでしょうが、本田技研から2ゴールできるならJ2でも充分通用するはずですし、このまま行けば開幕スタメンはほぼ確実ですね。3月15日には、300人ものサポーター有志が本日除雪を行った札幌ドームのピッチでニヤニヤしながら円陣を組む背番号17の姿が見られると思います。
この当別が生んだストライカーは、ファンクラブ会報誌でのインタビューで「今年はゴールにこだわりたい」と、「俺が点を獲って勝つ」と言わんばかりのやんごとなき俺様魂を見せています。「自分が点を獲らなくてもいい」なんてニュートリノほども思ってないのが素晴らしいです。また「今年は11点獲る」とも宣言していますが、この11点という妙に中途半端な点数は、同期のライバルである相川進也が10点獲ると宣言したために「それより多く獲ってやる」という理由なんだそうです。当の相川はケガで別メニューとなっていますが、お互い強烈なライバル意識を持っている両者のこと、相川もそれを聞いて目標を上方修正しているでしょう。何となく桜木花道と宮城リョータのほっぺたつねり合いを思い出しましたが、得点は多いに越したことはないですからみんな遠慮せずにガシガシふんだくってきてほしいですね。むしろふんだくれ。
というわけで鹿児島キャンプを終えたチームはいったん来札した後、再び九州まで飛んで今度は宮崎での第3次キャンプに突入します。ジョアンはここで戦術練習とテストマッチだけを行うと明言しており、いよいよ開幕までの総仕上げとなるでしょう。アビスパ福岡とのテストマッチも予定されていますからこの合宿である程度チームの仕上がりが見えてくると思いますが、結果がどうあれ今のところかなり気楽に構えています。昨年と違ってこの時点で既にメンバーが面白すぎるので。