先月の21日、ジョアン・カルロス・トシキ監督の要望で元名古屋のトーレス氏が札幌の臨時DFコーチを務めることになったことはお伝えしました。滞在予定の2週間が過ぎてトーレス氏本人はブラジルに帰国しましたが、実際に指導を受けたDFの選手から契約延長を望む声が高く、クラブ側もこのほどトーレス氏と正式契約を結ぶ方向でいるようです。トーレス氏はバスコ・ダ・ガマのスタッフ入りが決まっているらしいですけど、クラブ関係者の話によると就労ビザの問題がクリアされれば大丈夫だろうとのこと。
野球だってピッチングコーチやバッティングコーチ、守備・走塁コーチ、バッテリーコーチといった感じで分業化されているのですから、まず個人戦術がベースとなるサッカーだって守備コーチがあってもいいはず。トーレス氏との正式契約が実現すれば札幌にとって大きなプラスになることは間違いありませんが、そうなるとジョアン・カルロス監督、マルセロフィジカルコーチ、マザロッピGKコーチ、そしてトーレス守備コーチと首脳陣がより名古屋色に染まることになりますね。
もちろん、名古屋が天皇杯を獲ったときの顔ぶれですから文句はないのですけど、ここまで来たらいっそのことマスコットも名古屋色に染めてみるというのはどうでしょう。具体的には、グララちゃんをドーレくんの嫁にもらうという形で。数年後には飛ぶしゃちほこが生まれてくるでしょう。
さて話は全然変わりまして、Jリーグには数多くの選手がプレイしていますが、その中で日本を代表する漢選手といえば、鹿島アントラーズの秋田豊選手であることに異論を挟む人は少ないでしょう。しかし秋田という選手は、通常でも充分漢なのですが、彼がより漢っぷりを発揮するのは頭にバンデージを巻いてからです。秋田は流血してからが本当の秋田なのであり、それは蒸着前・蒸着後のギャバンのそれと同義であり、笑い前・笑い後のウォーズマンのそれと同義です。
というわけで、14日から16日までU-22日本代表の合宿に参加していたゴンザレス今野。最終日に行われたベガルタ仙台サテライトとのテストマッチで後半から出場し、額を8針縫うほどの流血をしながら、頭にバンテージを巻いてそのままプレイを続け、ボランチまたは右ストッパーとして相手を潰しまくっていたみたいです。ということはつまり、今野はこのことによって紛れもなく漢への第一歩を踏み出したのであり、秋田の所属する鹿島の総監督を長いこと務めていたジーコ日本代表監督がDFに対して何よりも重視する「漢度」を上げることに成功しました。山本昌邦監督はどうだか知りませんが。
それにしてもコンサドーレに入団してから今年で3年目。もう今は「南原清隆」とか「いっこく堂」とか言われることもなくなりましたが、今野のフィジカルの強さはとてもまだ20歳とは思えないですね。普通この年代の選手というのは、かつて中村俊輔がそういわれていたように「巧いんだけどフィジカルが…」という選手も多いものです。今野の場合はプロサッカー選手としてそんなに上手いほうではないけど、Jの試合でフィジカル勝負に負けたところを見たことがありません。この肉弾戦の強さはどこから来ているのだろうと常々思っていたのですが、先日こんな写真を見つけて納得しました。↓

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やめろ! ガデム! 貴様のザクでは無理だ!