後半戦開始となる湘南ベルマーレとのアウェイ戦を土曜に控えた今週、大きなニュースが飛び込んできました。ホベルっちの退団と、1998年から2002年途中まで名古屋グランパスエイトに所属していたウリダ(オランダ)の獲得です。オランダ人の選手はチーム初ですね。国籍は日本のオランダ人を除けば。
ブラジル代表の10番という肩書きを持ち、今年札幌にやってきたホベは、キャンプ中に発症した肉離れで開幕には間に合わなかったものの、第3節の水戸戦に後半途中出場し、わずか5分の間に直接FK2発を叩き込むという衝撃的なデビューを飾りました。その後も高いテクニックとキープ力を武器にホーム福岡戦での先制点、ホーム新潟戦の直接FKを含む2ゴールとチームトップとなる5得点を挙げていましたが、そのキープ力は時に「持ちすぎ」のクセを生むことになり、「使いどころの難しい選手」ではありました。
第21節の大宮戦の直前にジョアン・カルロス・トシキ監督と口論し、大宮戦とその次の鳥栖戦で試合メンバーから外れてしまいました。もっとも、その口論の前のアウェイ福岡戦で、今季初めて途中交代させられていたという伏線もあった上、彼が欠場した2試合ともチームは大勝を飾ってしまい、既に居場所がないことが判明しただけにその去就が注目されていた、というよりはたった3つしかない外国人枠を試合に出ない選手に使うほどコンサドーレに余裕はないですし、ジョアンの構想から外れた時点できな臭さは皆さんも感じてたと思います。俺王様の時だってそういった理由が一番大きかったわけですからね。「いないと困る」という選手ではなかったですけど、彼の活躍で勝った試合もあったわけですから、とりあえず短い期間だったけどありがとうと言いたいです。
ところで、ホベ退団はわかるとしても、そのわずか2週間でのウリダ獲得というのは迅速な仕事ですね。ベットが退団したあとのビタウ獲得の時といい、目にもとまらぬ早業です。これで投げる手裏剣ストライクなら完璧なのですが、そういう意味ではJリーグでの確かな実績を持つウリダですから、少なくともボールを通り越して牽制悪送球なんてことはないでしょう。
そのウリダ、トーレスらと共にジョアンのもと天皇杯優勝を果たした時のメンバーで、札幌との対戦では2001年10月31日の2ndステージ第11節で1点取ってます。ピクシーの陰に隠れてあまり目立ちませんでしたが、一言で表すならまさに堅実といった感じのMFで、戦術眼の優れたプレイヤーです。日本で公式戦100試合以上に出場したというだけでもその貢献ぶりがわかると思います。報道によれば、名古屋を退団後に所属していたフランスリーグのスダン(notソダン)が今季2部降格。あっちのほうのチームって2部に落ちたら売れる選手はとっとと売ってしまう傾向が強いので、すんなり話がまとまった模様。
そんなわけでますます名古屋色が強くなってきたわけですが、あの時の名古屋が札幌で再現されるのなら大歓迎です。あとはそろそろグララちゃん嫁入りも近いとかはないですか。ないですね。