監督殺すにゃ刃物はいらぬ~ ゴールの5つもされりゃいい~♪
そんなわけでジョアン・カルロス・トシキ監督はチームを去ることになりました。確かに「J1昇格」を最優先事項とするサポーターが多数派を占める中、その責務を期待されながら残すところああと18試合という段階で2位と勝点14差の7位という成績なのですから、監督が責任を取ってもおかしくない状況ではありますが、結局岡田武史監督が退任して以降の2年弱の間、柱谷哲二、ラドミロ・イバンチェビッチ、張外龍、そしてジョアン・カルロスと、それぞれ国籍もタイプも違う4人もの監督が就任しながら、チームは相も変わらずのモロさを露呈したままなのですから、オレとしてはこのチームの病巣はもっと深いところにあると思えてなりません。イバンチェのときもそうでしたけど、今回のジョアンだって早い話が限りなくサジを投げられたに近いですもんね。病巣を完全に摘出しないまま薬で延命しようとしたって、現状を維持できこそすれ今までより良くなるとは思えないのですよ。一時的に体力が落ちたとしても、病気を根元から治したほうが後々いい結果を生むことだってあると思います。
そういう意味では、ジョアンにはもう徹底的にやってもらいたかったですし、それが出来る監督だと思っていたんですけどね。つうか、オレがジョアンに望んでいたのはJ1昇格なんかよりもただその1点だったんです。チームを変えるのなんてそうそうすぐにどうにかなるものじゃないですから。セ・リーグで独走している阪神だって、野村克也監督からの長い時間をかけて、今年ようやくそれが実を結んだんです(それが一番よくわかってるのが星野仙一監督でしょう)。最後力尽きたとはいえ1stステージで優勝争いを演じたジェフ市原も、オシム監督の手腕を評価する声ばかりが聞こえてきますが、そもそもジェフが強くなった背景には、前任のベルデニック監督が就任する前にフロントが大粛清を行っていたことを忘れてはいけません。後任は「いつものジョーカー」張外龍コーチの昇格となりましたが、札幌もクラブはもちろんサポーターだってそれなりの「覚悟」を決めない限りは、誰が監督になっても同じような気もします。いっそのこと廣岡達朗監督にしたほうがいいのではないでしょうかね。
まぁいずれにしてもこれでJ1昇格はほぼなくなったと見ていいでしょうが、何度も書いている通りオレはJ1昇格出来なくたっていいんですよ。昨年から言い続けている通り、腰を据えて地道にやっていくしかないんです。別にJ2のままだって構わないじゃないですか。予算が少なくなる? 予算がなければ昇格できないなんて誰が決めた。逆に予算をかけさえすれば昇格できるわけじゃないことは証明済みじゃないですか。そんなことよりも、胸を張って「オレ達のチーム」だと言えるようになってほしい。コンサドーレは読売巨人軍じゃなくていいんです。
5失点喰らってどいつもこいつも気持ちがキレていた新潟戦、中尾や新居は最後まで一矢報いようと闘志を見せてくれたのが、たった1つの救いだったような気がします。
というわけで奇しくもジョアン・カルロス監督の観戦記となった新潟戦アップしました。