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2004年11月 7日

おまけつきチケット

 6日に行われたJ2第41節。サガン鳥栖をホーム・札幌ドームに迎えての一戦は、前半鳥栖FW羽畑のゴールで先制され、後半金子の移籍後初ゴールで追いついたものの、逆転することが出来ず1-1のドローで終了しました。
 来週の天皇杯市原戦を挟み、札幌に残された試合は3試合。前節湘南が山形と引き分けたため勝点差4は変わらず、最下位脱出の可能性はまだ残されていますが、札幌の残り試合の相手には、前人未踏の勝点100越えを目指すJ2チャンピオン川崎フロンターレ、悲願の昇格を目指す大宮アルディージャという現在J2のトップ2との対戦が含まれております。もちろん川崎は既に昇格を決定、大宮も場合によっては対戦時には既に昇格を決定している可能性があり、試合に臨むモチベーションはいつもよりは低いことも考えられますけど、まぁそれでもホームで鳥栖に引き分けるようでは、彼らに勝つのは厳しいと言わざるを得ません。もちろんサポーターとしては試合をやる以上は負けるつもりはさらさらないとはいえ、客観的な立場で見ればここからの大逆転は、一発逆転コロニーレーザーでも使わなければ無理っぽいです。
 そんなわけで今季はもうほぼ最下位を覚悟したほうがいいのかもしれませんけど、クラブフロントとしては最下位という事実は営業面から行くと「ま、いっか」では済ませられません。サッカークラブというのは、オフシーズンからシーズン開幕前までの時期が一番オカネがかかります。原則として一括支払いが基本である選手獲得のための移籍金やレンタル費用が大きな理由で、この時期はある程度まとまった資金が必要なのです。そのためいかにその資金を確保するかが重要になってくるわけで、その収入源としてJリーグからの分配金やスポンサー料というのが大きなものですが、その他の手段として「シーズンチケットの売り上げ」があります。ご存じの通りシーズンチケットというのはその年1シーズンのホームゲームのチケットをまとめ買い出来、さらには1試合ずつ買っていくよりは料金的にお得な、いわば定期券みたいなもので、「ホームゲームなら毎回行くよ」というコアなサポーターにとってはチケット購入の手間を省け、クラブにとってもその年の入場料収入を先取りできるメリットがあります。この状況ではスポンサー料を値上げできるはずもないコンサドーレにとっては、このシーズンチケットの売り上げが多いに越したことありません。その施策としてHFCが打ち出したのは、「来季のシーズンチケットを前倒し販売する」というものでした。

 とはいえ、シーズンチケットというのは厚別・ドーム共通だと一番安いB自由席のファンクラブ価格でも26,000円、一番高いゴールドパスだと114,000円もします(いずれも今季価格)から、庶民にとっては決して安いものではありません。しかも今季のシーズンチケットは、対象ホームゲーム20試合でわずかに3勝と、還元率わずか15%という商品ですから、買う側にとってはファミレスでハンバーグを頼んだらメニューの写真の1/3くらいしかなかった時と同じくらいのガッカリ感が否めません。普通ならちょっと購入に二の足を踏んでしまうのも無理はないでしょう。早めに売ったところで誰も購入してくれなければまったく意味がないわけで、クラブ側としても「いかに買ってもらうか」が重要になってきます。
 というわけで、クラブ側が打ち出したその策は「プレミアムグッズ」。先行販売分に「おまけ」をつけるというものです。DVDやCD、またはゲームなどで見られる「初回特典」みたいなものですね。こういうのは普通おまけDVDやテレホンカードなどが主流ですが、このシーズンチケットの特典グッズはひと味違います。それは日本手ぬぐい。ただの手ぬぐいではありません。ヤンツー直筆の文字入りです。去年作った「道民ハッピ」のオマケとして手ぬぐいも作ったオレとしては、これは黙っているわけにはいきません。
 で、その現物が鳥栖戦で配布されたマッチデイプログラムに載っていたそうです。ホームのとあるゴール裏メイトが勝手にスキャンしたらしいその手ぬぐいはこれ↓

 白地に毛筆で燦然と輝く、ヤンツーサッカーの代名詞である「アクションサッカー」の文字。シンプルでひとつの小細工もない、まさに直球といった感じの手ぬぐいですが、さらにはマッチデイプログラムにはさらにはそのメイキング画像もあったようです。

 まさしく直筆ですが、気になるのはこの部分。

 何度かやりなおしたようです。さすがヤンツー、チーム作り同様に一切の妥協なし。
 それにしても、これまでの試合後や練習後のコメントなどを見る限りでは「生真面目で堅物」なイメージのあったヤンツーが、よくこんな明らかなネタ企画をよくOKしたものですが、聞いた話によると「そんなのヤダ」とヤンツーに言われるのを恐れた佐々木社長以下クラブ幹部の面々を後目に、ヤンツーとの交渉役を引き受けて拍子抜けするほどあっさりOKをもらってきたのは津村尚樹チームマネージャーだったそうです。1枚目の写真のヤンツーの心なしか満足げな顔は、もしかしたらヤンツーもこういうのはわりと好きなのかもしれません。

 というわけでこのプレミアムグッズ、11月23日のホーム最終戦(大宮戦・札幌ドーム)の先行発売時に、現金またはクレジットカードでお支払いの先着2,000名までがこのヤンツーマニア垂涎の品を入手することが出来るとのこと。シーズンチケット購入をお考えの方は是非早めにどうぞ。
 なお、このプレミアムグッズ効果次第では、来年以降も継続して特典グッズつき先行販売があるかもしれません。ということで、次回以降も是非「コーチ陣によるギニュー特戦隊スペシャルポーズ生写真」や「お座りソダンぬいぐるみ(厄除け用)」などステキなグッズをお願いしたいものです。

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コメント (6)

 初めまして。トラバ引かせてもらいました。
 ヤンツーマニアではないですが、山本昌邦
監督グッズより、こちらのプレミアグッズの
方が涎がでそうです(笑)

たけしfrom北海道西海岸:

2度目まして(たぶん)
ヤンツーはこういうのがむしろ大好きかと。
なぜなら、書いてる時はセーターですが、
出来上がりの写真を撮るときは、
わざわざ、スーツに着替えています。
これは、ノリノリにちがいない。

あきの:

常連でありまして(自負)
ヤンツーさんは「ツ」と「シ」の書き分けが
不得手だったんですね、意外。

その昔、極真会館総帥の故・大山倍達氏が
テレ朝「リングの魂」の題字書きを頼まれ、
思い切り「リンガの魂」になってしまった
故事を思い出したり。

pipechair:

すみません、こちらの手違いでトラックバックが複数個同時に発信されてしまいました。申し訳ありません。

ちちちゃん:

やるなあ、うちの監督。
その勢いで独身寮に
「キャバクラ禁止」とか
「お持ち帰り1人まで」とか
調子に乗って掲示してほしいもんです。
もちろん毛筆で。

choo:

>mycroftさん

初めまして。磐田のサポーターの方ですね。磐田サポーターの方々にもヤンツーの動向は気になってるということでしょうか。ヤンツーもいろいろ大変みたいですがまだ我々は見捨てられてないみたいです。

>たけしさん

紋付き袴だったらもっとオモロかったですね。
惜しい!

>あきのさん

ガッツ石松(練馬区民)のサインも「ガシシ石松」だそうですよ。

>pipechairさん

気にしないでください。
古い2つは削除しておきましたよ。

>ちちちゃんさん

では「諸行無常」で。

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