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2005年2月13日

京都戦レポート1

 さて本日は京都パープルサンガとのテストマッチが行われました。レギュラー組と控え組に分かれて2試合(45分×4本)が行われています。なぜか鹿児島にいたオレはうっかり見に行ってしまいましたのでレポートします。
 まずは結果から。レギュラー組が出場した1試合目は、開始早々1分くらいでパウリーニョのスルーパスに抜け出した中払にゴール隅に落ち着いて決められ失点、後半には右サイドでボールを持った星のマークに行った西澤がコケてしまい、フリーであげられたクロスをアレモンに決められて2点目を失い、札幌はほとんど決定的チャンスを作れないまま0-2で破れてしまいました。
 控え組中心となった2試合目はお互い決定力を欠いたまま前半を0-0で折り返しますが、後半になると運動量の落ちた札幌は防戦一方となり、後半35分くらいに左(多分石丸)からのクロスを松田にキレイに合わせられて先制され、こちらも0-1で敗戦となってしまいました。
 全体的な印象としては、やっぱり京都とは力の差があるなぁと思いました。昨シーズン途中から指揮を執る柱谷幸一監督のもと、選手を大幅に入れ替え自らのお眼鏡にかなう選手を集めた今シーズンは、予想通り柱谷時代の山形のようなスタイルで臨んでくるようです。元来の京都のスタイルとはまるで違うサッカーなのでどこまで体現できるかと思っていたのですが、当時の山形ほどではないにせよサイドへの追い込み方やプレスのかけ方はほぼ同じ。サイドアタックを柱とする札幌にとってはやりにくいことこの上なし。
 とはいえ、攻撃のほうはと言えばこれがイマイチパッとせず。新助っ人のパウリーニョは相当のポテンシャルを持っているようで、さほど上背はないながらもスピードとテクニックを併せ持っており、登録は2トップの一角のはずですが、どちらかというとトップに張るよりは比較的自由に動いてゲームを作るタイプのようで、札幌は神出鬼没な彼をとらえきることが出来ません。タイプ的にはガンバのフェルナンジーニョや川崎のジュニーニョに近いでしょうか(京都の公式サイト12.Netにはこのアシストはアレモンとなっていましたが、確かにパウリーニョだったような気がする)。しかしもう1人の新助っ人アレモンは、2点目を決めたシーン以外は全くと言っていいほど有効にプレイに絡めず、こちらはちょっと厳しいかも。攻めている割には詰めが甘いというのが京都の攻撃の印象でした。
 さて札幌ですが、ヤンツーもコメントしている通り移動疲れがかなりあったような感じで、全体的に動きが重くなかなか反撃に転じることが出来ません。札幌の合宿地である指宿と、今回の試合会場である薩摩インターナショナルゴルフリゾート京セラは、鹿児島県のほぼ反対側に位置しています。その上道路も混雑していたようで札幌の選手を乗せたバスが現地に着いたのがキックオフ1時間ほど前、かつ試合会場がえらい山の中にあり、たどり着くにはうねうねとした道を上っていかなければならず、これは相当にキツかっただろうと思います。その辺りは割り引いてみたほうがいいかと思いますが、しかしそうは言っても五体満足で京都とやれば勝てるかどうかと言われれば、それはちょっと微妙と言わざるを得ないわけですけど。プレッシングサッカーとしての京都と札幌の間には、明石家さんまとぜんじろうくらいの差はあるように思います。
 それでも見所が全くなかったわけではなかったので、レギュラー組と控え組のそれぞれの印象を書いていきます。長くなるので2回に分けますが、今回はレギュラー組から。

<高原>
 サイドからのクロスを上げられた時などにボールしか見ておらず、ピンチを招くこともあり。コーチングについては○。
<西澤>
 マークに行って滑って転ぶ致命的なボケをかます。星をフリーにしちゃいけません。
<ソダン>
 声出しを身につけようとしていた。自分のなすべきことはわかっている模様。
<西嶋>
 もう少しタイトなマークをして欲しい。それ以外は可もなく不可もなく。
<美白>
 クロスはアレだが笑顔は破壊力抜群。インタビューを傍目で見てたオレもやられそうになった。
<権東>
 和波を追い越してチャンスを作る。現時点でヤンツーサッカーを一番理解しているよう。
<金子>
 権東のフォローが中心。もっとアッピールして欲しいけどイヤなスペースは埋めていた。
<智樹>
 金子と交代で出場。今はいろいろと考えながらプレイしている最中か。知恵熱が出てそう。
<徐>
 左サイドに流れることの多かったパウリーニョのマークでいっぱいいっぱい。試合中のヤンツーからの指示がもっとも多く、まだまだ修行中の模様。
<砂川>
 ボールを持った時にもう少し周りが見えれば…。ただしキープ力はさすが。
<元気>
 ちょっとアイカーとの距離が悪かった。シュート打ったっけ?
<アイカー>
 周りのフォロー少なく孤立。ポストを徹底的に潰されていたがそれでもシュートは打った。

 そんなわけで、今のところレギュラー組についてはサイド以外はヤンツーもいろいろと試している最中みたいですが、タバタンがケガをしている(テストマッチも出場せず)以上、中盤はスナマコとカネゴンでほぼ確定でしょうか。しかしDFとFWについては最後の最後まで争わせようという狙いもあるのか、開幕戦がどんな組み合わせとなるか今のところ見当がつきません。
 とりあえずまぁ、内容的には少し残念なものでしたが、それでも「アクション&ムービング」をやろうとはしていましたので、さほど悲観することもないかと思います。

 次回は控え組について書きます。

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「俺たちの戦いは、今、始まったばかりだゼ!」 でも一点ぐらい、取って欲しかったな・・・・(´・ω・‘) もう少し長く夢をみたかったよ・・・。 そして百鬼夜行... [詳しくはこちら]

コメント (3)

ちや:

別冊での実況お疲れさまでした。
レポート2も楽しみにしています。

トラックバックさせていただきました<(__)>。
レポート&実況お疲れ様でした。
TV中継が無いときのレポートほど頼りになるもの
はありません。ありがたく拝読させていただきました。

さてエントリ後10日以上経過したここにコメントして、
管理人様の目に留まるのか不安ではありますが。

和波さんが前日は色白だったのに翌日は美白になっていて、
一人フンガーとなっておりました。素敵すぎです。

あまりに素敵でしたので、開幕戦の衣類に「美白」を
入れさせていただいてしまいました。

当日はご挨拶に伺う所存でございます。
よろしくお願いいたします。m(__)m

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