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2005年5月17日

捨てる神あれば

 廣岡達朗。

 さて、前節水戸をホームで破り、とりあえずは今回の不祥事で垂れ込みつつあった暗雲を「勝利」という結果で吹き飛ばした札幌。ですが、当然この勝利ですべてが解決するはずもなく、クラブを取り巻く情勢は相変わらず厳しいものと言わざるを得ません。事件発覚直後には練習着スポンサーの「札幌セミナー」が契約解除となっています。伝え聞くところに寄ると推定額2500万円のスポンサー料の全額返還に加え、トレーニングシャツやジャージなどに入っていた同社のロゴの消去、宮の沢の看板撤去などに約1000万円の費用がかかると言われており、早くも事件の余波が広がっている格好です。札幌セミナーは札幌市内及び近郊の主に小中学生の学習塾を経営している会社。つまり同社のメインクライアントは今回の事件でモロストライクだったわけで、さらには塾に子供を預ける親御さんたちに対するイメージを鑑みても、今回の事件は見過ごせないものだったでしょうから、さすがに致し方ありませんね。ちなみにオレは北大学力増進会でしたけどね。

 他のスポンサーについては今のところ大きな動きは聞こえてこないながらも、来季以降の撤退がないという保障があるわけではないですから、まだまだ予断を許す状況ではありません。しかし、そんな中でもよりいっそうの支援をしてくれる奇特なスポンサーもいるものです。クラブのリリースによると、株式会社ニーズ札幌さんより、ユース用の選手バスが贈呈されたそうです。
 札幌市で自動車の販売や整備やジェットスキーなどの販売を手がける同社からは昨年にもユース用の選手バスが贈呈されており、今回のバスで2台目となります。1台目は移動費の節約のためにトップチームの合宿でも使用されるなど大活躍でしたし、U-18、U-15、U-12と3つのカテゴリを抱える下部組織にとっても「アシ」は多いほうがいいに決まってます。不祥事を起こしたクラブを支援することについていろいろ批判もあるようですが、将来プロ選手になることを夢見て一生懸命サッカーをプレイする子供たちに罪はありません。そんな彼らの夢を潰さないようにというその漢気に応えて、オレも車のパーツをニーズ札幌で買おうかと思いましたが、車といえばチョロQしか持ってないオレにはどだい無理であることに気づきました。

 代わりといっては何ですが、誰もが忘れた頃に徳島戦観戦記を今更ながらに書いてみました。

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コメント (4)

おひょい:

今回2台目となるユースバスはコンサドーレ旭川の三浦監督が持っていかれたようですね。ソースはニーズさんのブログです。
そのブログのバックナンバーを読むと、スポンサーさんにも多大な迷惑をかけているのだなということを”実感”させられました。そんな状況下でありながら、今後もスポンサードしていただける企業さんには、より一層の協力をしていきたいと思った今日この頃でした。

ほくなん:

ちょうど車買い替え時なんだけど、Web見てもほしい車がなかったなあ......
せっかくだから利用したいところですけど。

にしても、ありがたい話ですね。

偽先生:

こんな時なのに、こーゆー支援をしてくれるスポンサーっつーのは非常にありがたいもので。
ただ1つ、菱製バスっちゅーのが引っかかりますが。w

通りすがり:

札幌セミナー関連の1000万というのは、全員分のウェアを新調した時の値段の筈です。いくらなんでもそこに1000万をつぎ込むとは思えず。

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