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2005年10月 5日

西が丘の夜

 ウイリアム・テルをご存じでしょうか。スイス建国の英雄と言われているこのテルはフリードリヒ・シラーの戯曲で有名になり、ロッシーニ作のオペラにもなっています。このオペラの序曲はフジテレビの「オレたちひょうきん族」のオープニングテーマにも使われていましたし、運動会などでもよく流れる曲なので、ご存じの方は多いと思います。テルは弓矢の名手として知られ、シラーの戯曲中にも出てくる有名なエピソードとして、息子の頭の上にのせたリンゴを射抜くというものがあります。代官に逆らったために逮捕されたテルは、罰として息子の頭の上にのせたリンゴを射抜くことを命じられます。失敗すれば愛するわが子を自らの手で殺してしまうことになるかも知れないわけですが、テルは見事に息子の頭の上のリンゴを射抜くことに成功しました。
 イヤ、なんでいきなりこんな話をしたかというとですね。前回書いたとおり本日は西が丘サッカー場での試合です。サッカー専用スタジアムだけにゴール裏席は文字通り「ゴール(のすぐ)裏」でして、そのゴール裏席には平日夜、しかも雨の中だというのに今日も今日とて懲りもせずホームチームより多く札幌のサポーターが集結していましたが、試合前のシュート練習で札幌の選手たちが、ゴールの中ではなくことごとくサポーターを射抜いていた姿を見て、ウィリアム・テルってすごかったんだなぁと思ったからです。

 さて、試合は横浜FCの城に先制を許すもアイカーの2試合連続ゴールで追いつき1-1の引き分けでした。アウェイながらも内容的には決して悪くなかったので、勝っておきたかったというのが本音ですが、決定的チャンスをあれだけ決めきれなければ勝てるものも勝てませんね。まぁシュート練習の段階からアレな人たちが本番でリンゴを射抜けるはずもありませんね。つーかまぁ、感覚的にはホントに何人息子射抜けば気が済むんだって感じで入りませんでしたねぇ…。

 まぁそれはともかくとして、前回書いたとおりに今日はバッチリ「ヤン裏」で試合(というかヤンツー)を堪能してきました。ベンチ裏はフードが邪魔なのと目線がピッチレベルに近くなるので、お世辞にも試合が見やすいとは言えません。そんなわけでオレがスタジアムに着いた頃にはメインスタンドはそこそこ埋まっていたのですが、都合のいいことにヤン裏は見事にぽっかり空いています。見やすくないことは充分承知でヤン裏に陣取るオレ。もはやストーカーに近いです。
 しかしその分、ヤンツーの「アクション&ムービング監督」っぷりはじっくり堪能できました。智樹がファウルを取られた時に副審にファウルじゃないと同意を求めて苦笑いされていたヤンツー萌え。

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背中で語る男の図

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