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2005年11月 4日

オレとお前とみんなのブログ

 インターネットの黎明期、「ホームページ」というのは敷居の高いものでした。ホームページを作るには「HTML」という専用の言語を覚える必要があり、さらに作ったファイルをFTPを使ってアップロードしなければならないというとても面倒なものだったのです。オレがインターネットを始めたのは1998年くらいですが、自分でホームページを作るのに本を買ってきて、テキストエディタでガリガリとHTMLを書いていた記憶があります。当時はまだInternet Explorerが2.0、Netscape Navigatorも2.0でしかも有料という時代でした。あとJustSystemのJust Viewというどマイナーなブラウザもありましたね。そのマイナーさたるや、サッカー雑誌にたとえるとIEがサッカーマガジン、Netscapeがサッカーダイジェストだとすれば、サカつく人気に便乗しゲームからサッカーに入るという前衛的なコンセプトでさっそうと登場しあっという間に休刊した「サッカルチョ」みたいなものです。誰も知らないと思いますけど。オレがまだハタチだった頃の話。
 そのうち「ホームページビルダー」などのホームページ作成支援ソフトが出てくるようになり、HTMLを知らなくてもワープロ感覚でホームページを作れるようにはなりました。しかしそれでもデザイン、レイアウト、ページ構成などの手間はかかるわけで、とても「誰でも気軽にホームページ」というものではありませんでした。依然としてホームページは「難しいもの」という認識が強く、ホームページを持っていると言うだけで「ホームページ持ってるんだ、すごいね」と言われていたものです。
 ところが21世紀に入ってインターネットの利用者も右肩上がりで増え続けると、CGIを使った日記サービスを行う事業者も出始め、徐々に「ホームページ」というものの敷居は低くなってきます。「とりあえず自分のホームページ作りたい」という人たちにとっては、デザインやレイアウトはさほど重要なものではなく、とにかく気軽に自分の思ったことを書いていければいいため、そういった人たちを中心に「日記サイト」は普及していきました。
 そんな流れで登場したのが「ブログ」です。そもそも「ブログ」とはWebと記録(Log)を組み合わせて「weblog」といい、まぁ至極簡単に言ってしまえばテキストサイト向けのツールなのですが、従来の日記CGIとは異なり、コンテンツ管理やコメント、トラックバックなどのコミュニケーションツールとしての機能を備えているのが売りです。うちみたいに自分で構築しようとすると結構な手間ですし、好きなようにカスタマイズするにはCSSなど専門的な知識が必要なのですが、今ではどこの一般ISPでも契約者向けにブログサービスを提供していますし、Yahoo!やlivedoorなどのポータルサイトでもブログサービスを行っており、簡単な申込をするだけですぐに使えるブログも多いので、プログラムやHTMLの知識がない人でも簡単に自分のブログを持てるようになっています。

 そんなわけでオレもハタチとなった現在では猫も杓子もブログな時代なのですが、そんな時代の流れに乗るように、コンサドーレ札幌でもブログサービスを始めました。「コンサドーレ札幌オフィシャルブログ」と銘打たれたこのサービスはWEBOSS株式会社との共同で運営され、基本的には他のブログサービス同様、簡単な申込だけで誰でも無料でブログを持てるものなのですが、注目なのが「スタッフブログ」と「選手ブログ」。その名の通りHFCのスタッフとコンサドーレの選手が外部に向けて情報を発信するブログです。佐々木利幸前社長時代から「コンサドーレには市民クラブとして情報公開が必要」という話がありましたが、その情報公開はこういう形での実現となったようです…が、その「スタッフブログ」だけでも、児玉社長による「コンサドーレが何倍も楽しめる社長日記」をはじめ門脇常務の「カドテツブログ」、敏腕役員・水澤佳寿子取締役の「水澤ブログ」、寮で生活する若手選手たちのお母さん役となっている村野管理部長の奥様による「しまふく寮通信」、さらには販促企画営業部広報部ホームタウン推進部と各部のブログもありと、盛りだくさん。
 選手も和波智広主将の「韋駄天7」と唯一絶対神・ソダンの「不易流行」の2つのブログがあります。察するに和波は「お前キャプテンだからなんか書け」と、ソダンは「お前文化向上委員会やってるんだからなんか書け」と言われて書かされたんだと思いますが、これから徐々に書く選手は増えていくとのこと。他のチームと違ってなぜかうちのチームの選手は公式サイトを持っている人がいないので、誰がどんな文章を書くのか楽しみです。阿部哲也の「『お前は今まで喰ったコメの粒数を憶えているのか?』ブログ」とか、「鈴木智樹の若さゆえの過ちブログ」なんかにも期待したいところです。

 まぁそんな感じで情報公開を通り越して情報全開といったほうがいいような感じのオフィシャルブログですが、情報公開の他のもう一つの狙いがアフィリエイト、つまり広告収入です。他の無料ブログサービスもそうですが、ユーザーのブログに広告を表示し、その広告の成果報酬を収入として得るというもので、うちではやってないですけど個人ブログでもAmazonやらのアフィリエイトを貼っているところもよく見かけます。こういうのはアクセス数が多いほど有利ですので、たくさんのユーザーが使ってたくさんの人が見に来て、そしてたくさんの人がオフィシャルブログを通じてアクセスしたり商品買ったりすれば、それだけクラブの収入になるというあんばいです。さっき試したら広告全部エラーになってたけどな(今はもう直ったようです)。

 さてそしてもちろんサポーターもブログを作れるわけなんですが、「コンサドーレオフィシャルブログ」というだけあってコンサドーレの話題を書かないといけないのかと思いがちです。しかし、上記の広告収入という理由から内輪で完結するよりも広く世間に知ってもらったほうがいいですので、別にコンサドーレのことに限らずどんどんと書いてしまえばいいんでしょうね。特に審査があるわけでもないので、極端な話他チームのサポーターでもブログ作れちゃうわけですし。まぁ、「consadole.net」というURIに突撃して「シジクレイ選手公認ファンサイトです☆」なんてブログを作る豪気な方もあまりおられないでしょうけど、利用規約上では別にそれを禁止されているわけでもないので、「盛り上がったモン勝ち」でいいような気がします。
 そのサポーターブログのほうもかなり盛況で、本日から開始されたというのに現時点で既に150以上のブログが誕生しています。もともとコンサドーレはファンサイトの数がとても多いことで知られていますので、まぁある程度は予想の範囲内ではあるのですが、それにしても皆さん食いつき早すぎです。まぁオレも早速作ってみてるわけですけど。まだいろいろといじっている段階なのですが、特に難しいこともなく作れますので、ブログでもやってみたいなぁと思っている方はこれを機会に是非オフィシャルブログで作ってみてはいかがでしょう。

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