« 鳥栖事件について | メイン | 中山鈴木 原藤田西 »

2005年12月 3日

ラストワン

Jリーグディビジョン2・第444節
コンサドーレ札幌2-1ザスパ草津
得点者:札幌/清野、謙伍
     草津/ヒゲ

 今季限りでチームを去る人たちについての情報が錯綜する中行われた今季最終戦。前半開始早々にDFのミスから失点するも、清野が自身初の2桁得点となる今季10点目で追いつくと、後半ルーキー石井謙伍のプロ初ゴールで逆転勝ちを収めました。ヤンツーのコメントを見る限りでは技術的な面はまだまだなれど、最終戦をいい形で終わることが出来たというのは来年に繋がるでしょう。いや、繋げないといけないんだな。

 さて、今季でチームを去る人たちの中には、堀井岳也、三原廣樹、田畑昭宏というベテラン勢だけでなく、2年目の蛯沢、1年目の野田、権東、徐暁飛と若手選手たちも含まれています。その他にも2年目の上田、桑原が他チームへレンタル移籍をするという話も出ているらしく、例年以上に若手の退団が多いですね。一見育成クラブとしての道を外れているのではないかと思えるような措置ですが、ここからチームの育成方針を感じることが出来ます。

 それは「促成栽培」です。

 確かに若手育成には時間がかかるものです。退団する人たちも来年以降もしかしたら化ける可能性を秘めているかもしれません。しかし、そうはいってもその成長をじっくりと見守るような余裕がないのも事実。何年J2暮らしをしてもいいのであればそれでもいいかもしれいません。あるいはチームがJ1で安定した成績を残し、比較的余裕を持ったチーム編成が出来るのであればそれも可能でしょう。しかし今の札幌はそのどちらでもありません。無茶しない範囲でなるべく早くJ1に上がりたいというのがほとんどのサポーターの願いでしょう。保有人数や予算は限られているわけですから、そんな中でいかに選手を効率よく育成していくか。成長曲線が皆同じであるわけはないですが、上里、智樹、謙伍といった選手たちはルーキーの頃から試合に出場してしっかり結果を残しています。ですから、ルーキーだろうがなんだろうがプロの中でやっていけるようなものを示せなければチームに残ることは出来ないし、コンサドーレ札幌にとっての育成の対象は、そういう選手に限られるということなのだろうと思います。そしてより厳しい競争をさせる。ポジションの争いももちろんそうですが、スタメン・ベンチ入り争いを勝ち抜けないのであれば来年はありませんよということなのでしょう。ベテラン勢についてはちょっと事情が違うかもしれませんが、若手だからという理由「だけ」で特別扱いはしないよということなのでしょう。これはヤンツーの普段からのコメントからも伺えます。ジムを量産しただけじゃジオンには勝てない、そんな断固たる決意が見えるような気がします。

 まぁそれはともかくとして、選手の皆さん1年間お疲れさまでした。今年は例年になく楽しいシーズンでした。来年は今年以上の楽しいシーズンとなるようトレーニングしていってください。

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
https://www.kingofsapporo.com/old/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/154

コメント (2)

じゃがバター塩辛:

第444節ですか?と野暮な突っ込みをさせていただきますが。今年は何だか長かったリーグ戦だったので、というかお子様が生まれておめでとうございます、というかお疲れなんだな、と感じ取れますというか。
「促成栽培」ですか…。厳しいですな。私は焼肉を食べていた徐暁飛の姿が目の裏に浮かんで悲しい気持ちになりますが(ベテラン勢の方は浮かばないのかよっ)

あきの@人吉在住:

やっぱり1日1~2試合はしんどいですよ・・・
と同じトコロに突っ込んでみる。

指宿でのお互いの順位予想がほぼ的中しましたな。
でも、あんまりうれしくないw

「促成栽培」。戦力外通知に悲しみ、憤りはありますが、
それでも来季の九州キャンプにいそいそと出かける姿を
想像できる自分がいます。

ところで、地域リーグ決勝大会。ロッソが3位以内を
確定させて、JFL昇格をほぼ手中にしました。来年は
遠出が難しいとのことですが、機会があれば関東近辺の
試合を見に行ってあげて下さい。

2016年2月

  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29          

アーカイブ