12月も半ばとなり、そろそろ各チームとも本格的に動き出す頃合いです。今のところまだ大きな動きはないようですが、コンサドーレ札幌は既に2選手の移籍加入が発表されました。ジェフユナイテッド市原千葉のMF芳賀博信選手と、シンガポールSリーグ・アルビレックス新潟シンガポールのDF野本安啓選手です。芳賀、野本とも完全移籍での加入となります。
芳賀は宮城県仙台市出身。年齢と名前から考えると親御さんは野球選手にしたかった(思い違いしてた…落合は博満だった)ファイナルファンタジーファンなのかもしれませんが、サッカーの道に進んだ芳賀は仙台育英高校時代はU-16日本代表候補にも選ばれた逸材で、プロ入りも確実と言われながらもいろいろあって断念。その後仙台大学を経てジェフのアマチュアチームに所属し、天皇杯出場に貢献した後、昨年9月に晴れてトップチームへ昇格したという苦労人です。トップチームでは1年半で1試合の出場に留まっておりますが、千葉の場合は何しろミッドフィールドの選手層が厚すぎるために出場機会がなかなか回ってこなかったためで、千葉のサポーターもこの芳賀の移籍を惜しむ声が多かったようです。惜しむで思い出しましたが、その千葉のオシム監督は、J1チームからもオファーのあった芳賀に対して「札幌に行くのが一番成長出来る」とコンサドーレへの移籍を勧めたという話も伝わっています。その真偽のほどさだかではありませんけど、札幌への移籍を決めた理由が「『北へ。』のファンだったから」という話は今のところありません。
そして野本は新潟県新潟市出身。前所属のアルビレックス新潟シンガポールではレギュラーとしてリーグ・カップ計30試合に出場し1得点を挙げています。実際にプレイを見たことがなくどんな選手かはわかりませんのでこれ以上のことは夏季用もないのですが、彼が試合に出てアシストを決めたりなんかすれば「マーライオンパス」とかいうベタな名前が付きそうです。
さて、野本もまたアルビレックス新潟シンガポールの前は2002年のプロ入りから2004年までの3シーズンをジェフユナイテッド市原千葉で過ごしています。つまり、この人もまた「オシムチルドレン」の1人。芳賀同様市原(当時)時代はトップチームでの試合出場はなく、どちらかといえば地味な補強です。しかし、ヤンツーは来期の抱負を語るにあたって「95分走れる選手を使う」と明言しており、それは逆に言えば走れない選手は使わないということ。そういう意味では、なるほど千葉をJリーグでナンバーワンの運動量を持つチームに鍛え上げたオシム監督の下で指導を受けた選手であればその素地は間違いなくあるはずですから、地味ではあってもコンセプトが明確な補強であるといえるでしょう。2人ともまだ若いので、しっかり修行を積んで伸びていってもらいたいと思います。
コメント (3)
>実際にプレイを見たことがなくどんな選手かはわかりませんのでこれ以上のことは夏季用もないのですが
夏季用だけでなく、春季用、秋季用にも使えればと相川らず野暮な所を突っ込むクマー。
豪雪地帯出身なので冬季用にも使えなくはないですが、万に一つ、上島竜兵の如く譲られて優勝しちゃった日には翌年閥ゲームが待ってますので、入れ替え戦までがんがっていただければと。
徐々にやんつ~さんの目指すサッカー=オシムの目指すサッカーに見えてきてますが。
投稿者: じゃがバター塩辛 | 2005年12月16日 02:27
日時: 2005年12月16日 02:27
マーライオンパスならいいのですが、
ゲイランパスだと大問題。
投稿者: さとっと | 2005年12月16日 02:47
日時: 2005年12月16日 02:47
>万に一つ、上島竜兵の如く譲られて優勝しちゃった日には翌年閥ゲームが待ってますので、
「天皇杯」が抜けてました。私もミスしますた。あとは強いて言えば「万に一つ」がどんくらいの確率か、ってえところでしょうか?
投稿者: じゃがバター塩辛 | 2005年12月16日 18:47
日時: 2005年12月16日 18:47