2006年Jリーグディビジョン2・第9節
コンサドーレ札幌4-1湘南ベルマーレ
得点者:札幌/スナマコ、兄貴、アイカー、カガケン
湘南/水戸から来たの
3連勝を賭けて臨んだ湘南ベルマーレとのホームゲームは、砂川の今季初ゴール、昨季チーム得点王の池内の今季初ゴール、相川の3試合連続ゴール、そして加賀のプロ初ゴールで4-1と大勝しました。3連勝。かつてはJリーグ記録となる16連勝(引き分け挟む)を持っていたことに比べれば大したものではありませんが、とはいえ同時に14連敗(引き分け挟む)という記憶のほうが新しいですから、それに比べれば3連勝というのはいい響きです。
ご存じの通り、相手の湘南はもともと相性がいいチームです。これまでの対湘南戦(ベルマーレ平塚時代を含む)対戦成績は通算7勝3敗8分。この3敗のうち2敗は98年のPK戦での敗戦ですから、90分で負けたのはたった1度しかありません。ただし、このただ1度の90分負けが実は札幌ドームでの試合(2003年第36節)でして、こと札幌ドームでの戦績に限れば1勝1敗2分と、あまり成績はよくありません。まぁ言ってみればこの試合、札幌が勝つか湘南が勝つかというよりは、相性が勝つか札幌ドームの魔物が勝つかという感じだったと思いますが、結果は4-1で勝利。得点はもちろんのこと、シュート数も28対5とほぼ一方的に攻め込んでの圧勝と相性の良さが優った格好となりましたが、去年は4試合して全て無失点に抑えていた湘南に1点を許していることからも、ちゃっかり魔物も顔は出していた模様です。
というわけで、順位は暫定ながらも2位の東京ヴェルディと勝点3差の3位に浮上し、昇格圏内を射程に捉えました。これから中2日でアウェイ徳島戦、その後は首位の柏レイソルと2位の東京ヴェルディ、そして「強敵と書いて"とも"と読む」ベガルタ仙台との試合が控え、かなりきつい日程となっておりますが、ここを2勝1敗1分くらいで乗り切れれば、ヤンツーが開幕前に掲げていた「第1クール7~8勝」はクリアできますし、今の順位をキープして第1クールを終了するのも可能ではないかと思います。まぁ、昇格を狙う以上はここでいい位置に付けておきたいところなんですけど、残りは骨のある相手ばかりですし、現在の札幌のサッカーは、(もちろん鍵となる選手はいるものの)誰かひとりを止めればいいというものではないかわりに、誰かひとりでも動きが悪いと途端に機能しなくなるという諸刃の剣です。開幕当初にキャンプ疲れでなかなか成績が上がってこなかったように、この先連戦で疲労が溜まればどうなるかという心配もありますから、勝ち点は稼げるうちに稼いでほしいと思います。