2006年Jリーグディビジョン2第18節
柏レイソル2-1コンサドーレ札幌
得点者:札幌/スナマコ
柏/大谷、岡山
公式戦では4年ぶりの日立台。日本でも屈指の臨場感溢れるスタジアムです。この場所でのコンサドーレの成績はあまり良くなく、公式戦での勝利はただ1度のみ。といってもそれはサブグラウンドでのJユースカップの話なんで(ちなみに決勝点を決めたのは新居)、まぁ要はスタジアムでコンサドーレのトップチームが勝ったことがないってことなんですが。
そんな感じで不利なのは充分承知の上でも、やっぱりどうしても勝ちたかった試合だったんですが、結局はやられちゃいましたね。しかしオレが一番やられたのは、試合ではなく試合前の柏サポーターです。面白すぎますあの人たち。おなじみ岡山ゲートフラッグシリーズの「岡山!柏に家買っちゃえ!」という新作に加え、「一夫多妻」などの意味不明なゲートフラッグなどで視覚的攻撃をすると同時に、相変わらずゴール裏からサイレンの音などが鳴るし、スピーカーでも持ち込んでるのかゴール裏から流れてくる「機動戦士ガンダム」のアイキャッチなどで聴覚的攻撃とのダブルコンボ。放送前のオレの腹はちぎれる寸前。しかし、柏サポーターの攻撃はこれで終わりではありませんでした。選手入場前、ここからの巻き返しを信じて日立台に集結したアウェイスタンドの札幌サポーターがチームや自分たちを鼓舞するために歌を歌い始めた次の瞬間、それにかぶせるようにホームゴール裏から大音量で聞こえてきたのは、ブーイングでもサイレンでもなく…。
この~木なんの木 気になる木~♪
もうダメです。腹ちぎれました。ごめんなさいもう勘弁してください。去年の名古屋との乱闘事件で柏サポーター中心的グループが解散したこと、加えてJ2に降格したことで応援が変わったのではないかと思っていましたが、全然変わってない、というよりはむしろパワーアップしてましたね。やられはしたけどやっぱり好きだなぁ。
さて試合について。健闘はしたと思うのですが、やっぱりなんかもったいない感は拭えない試合でしたね。最初の失点も、あれは守備面の問題と言うよりは、いい形でカウンターに入れたのに前線でボールをキープできずに逆にカウンター返しをくらったのが原因でしょう。カウンターができるということはイコール相手の守備が手薄になっているということですが、それは逆に言えばカウンターを仕掛けた時点では自陣に相手の選手が多く残っているということです。で、カウンターが発動すれば当然後ろの選手たちも当然攻撃モードに入りますから、そこであっさりボールを奪われてしまうと逆に大ピンチとなってしまうわけですね。柏のパス回しも確かに見事でしたが、前がかりになった状態でああなっちゃったらどうしようもないですね。カウンター返しは危険です。
個人的には、今日は勝てるとしたら前半15分まで無失点に抑えることが必要条件だと思っていただけに、あの失点は非常にもったいなかったです。それでも意気消沈せずに1度は追いついたことは評価できますし、スナマコのミドルはそれはそれは素晴らしいゴールだったのですが、その後イケイケの時間帯で逆転出来なかったのももったいなかったですね。この試合ではピッチが濡れていたこともあったためかシンプルな攻撃を心がけていたのですが、最後の最後で慎重になりすぎたのかタイミングが遅くシュートを打てないことも多く、そこらあたりももったいなかったですね。後半も、追いつかれるまではちんたらやってたディエゴが俄然本気モードになったということもありますが、立ち上がりはいい感じだったのにびっくりどっきりパス2発で完全に流れを相手に渡しちゃったのももったいなかったですし、2失点目もこちらの守備陣形を整える前にやられた感じでした。まぁ岡山のヘディングは素晴らしいものでしたし、そこまでピンチの連続でしたから、コーナーに逃げた時点でふっと気が抜けてしまったのでしょうけど、ちゃんと集中していれば防げたかも知れない点だっただけにやっぱりもったいないです。それがなければ勝てていたとは言いませんが、少なくとも引き分けには持ち込めた試合だったような気もします。
まぁそんなわけで今日もまた勝てず、これで8試合勝ち星なし。いつになったら幸せが来るのでしょう。バビラトラリラバリトーラとでも唱えたい心境ですが、試合後に唯一神が言っていた「逃げるわけにはいかない」というコメントをもう少し信じてみることにします。
最後に、J's GOALや柏の公式サイトなどでは修正されていましたが、柏の監督会見の際、「西谷の替わりに入ってきた…誰だっけ?」と石崎監督に素で忘れられていたキャプテンはめげずに頑張ってくださいね。
コメント (5)
chooさんこんにちは
昨日の試合は、スカパー映像に音声は三角山で応援してました
その中で、中山は調子いいとの発言がありましたが、
ボクはどこが良かったのかわかりません
・相変わらずヘッドは叩きつけられない
・相変わらずシュートは枠へ飛ばせない
・相変わらず相手と競られない…etc
の中山にしか見られませんでした
chooさんのように、深い見方ができないのかもしれません
どうすれば中山を好意的に見られるようになるんだろ…
投稿者: Ackey | 2006年5月28日 18:12
日時: 2006年5月28日 18:12
試合の個人的な戦略目標を,どこに置いて観察するのかでしょうね.
ゲーム全体に選手の迷いが感じられなかったこと,それが当面の課題と考えていましたので,あまり結果は気にならなかったです.
彼らの表情に表れていたのは滲み出るような悔しさで,展望を見出せない敗北感ではなかったから,最少限度の目標はクリアしてくれたんじゃないかな.
休養十分だと,フルメンバーの柏相手に,フッキを欠きながら互角の勝負にまで持ち込めることも確認できた.
しかも,前半あれだけ引いた相手から流れの中で追いついた.残りの試合を見る楽しみが増えた,そんな風に考えるのはイノセントでしょうかね?
Ackeyさん>選手のよいプレーを期待しながら見るのと,猜疑心からスタートするのでは,残る印象がかなり違ってくるでしょうね.僕は当然前者ですけど.画面しか見ずに,個々の動きだけで選手を評価するのは難しいと思うんですが..
空中戦で競り負けた場面もある,でも勝った部分もある,トータルでは互角に渡り合った,というのが僕の印象です.少なくとも昨年より目に見えて成長している,そうも感じられましたし,だからこそ,監督がスタメンで起用したと思っていますが,それでもご不満が残りますか?
投稿者: kanpa | 2006年5月29日 12:11
日時: 2006年5月29日 12:11
だいたいkanpaさんの書いてくれたとおりですが…。まぁ大前提として「中山は久保でもなければ巻でもない」ってことですね。
去年までの中山ならば、裏に抜けるのとクロスに対してニアに入るのが得意ってくらいで、確かに競り勝てない以前に落下地点に入れない、くさびのボールを繋げないという感じでしたが、柏戦では高さのある岡山やポジショニングのいい小林祐三くん(彼だけはくん付けw)を相手に互角に渡り合ったということで、あれくらいの出来が維持できればフッキと組めば充分に戦力になる、という確信の持てるプレイだったと思います。
もちろん最初に書いたとおり代表クラスの選手に比べれば確かに足りないところは多いです。シュートは相変わらずアレですし、もう少しキープ出来れば味方は楽になるとは思います。それはこれからの課題として、まずは自分は確かな成長を見せてくれたことに一定の評価を与えたいと思っています。
投稿者: choo | 2006年5月29日 23:12
日時: 2006年5月29日 23:12
仰せのとおりかと。
しかしながらあの致命的な足の遅さが目立っちゃうんですよね。ポジショニングのお勉強をさらにがんばってほしいものです。
投稿者: ちちちゃん | 2006年5月30日 13:00
日時: 2006年5月30日 13:00
亀レスでスンマセン
kanpaさん、chooさん、ちちちゃんさんアリガトーございます。
ナルホドね、そのような見方もあるということですね。
今後の応援時の参考にさせていただきます。
ただ、kanpaさんの「猜疑心から」のコメントに引っ掛かるものはありますが、
本筋から外れますので、謝意の表明で終わりたいと思います。
投稿者: Ackey | 2006年6月 1日 17:39
日時: 2006年6月 1日 17:39