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2006年6月15日

徳島戦感想

2006年Jリーグディビジョン2第21節
コンサドーレ札幌4-2徳島ヴォルティス
得点者:札幌/魅惑の助っ人、フッキ、西谷、謙伍
     徳島/ハジ×2

 ちょいと社員旅行で群馬県は草津温泉まで行ってました。泊まったホテルで行われた宮史朗ショーに心をときめかせたり、どうせだったらザスパ草津の練習偵察でもしてみようかと思ったりもしたのですが、どっちも時間がなく断念。まぁ、草津との試合先週終わったばっかりだしな。
 まぁそんなわけで徳島戦。徳島はJ2に参入してからは過去1度も負けていない相手、といえば聞こえはいいですが、ここまでの対戦成績は5試合で1勝4分と、勝ったことも1度しかないんですけどね。加えて徳島とやるときはおおむね内容的にはしょぼい試合が多く、天敵ではないけどなんだかすごくやりにくいチームという印象があります。そういえば、それまで3連勝とようやく波に乗り始めた札幌が11戦勝ちなしの泥沼に突入した最初の試合が、思い起こせば第1クールでの徳島戦でした。直接ケチが付いたのはいうまでもなくその次節の柏戦での豪華絢爛自爆ショーなんですけど、あの徳島戦でそれまできっちり回っていたかに見えた歯車が全然噛み合ってなかったことを考えると、そもそものケチのつき初めは徳島戦だったと言えるかもしれません。
 というわけで、結果からすればその借りはとりあえず返せたという言い方が出来るかもしれませんけど、実際にはそう手放しで喜べる内容でもないわけで。まずは前回のエントリで指摘した守備面での課題が相変わらず改善されていないこと。「サイドの外側のスペース」を突くのは札幌に限らずとも3バック攻略の定石ではありますので、徳島としては狙い通りの得点だったでしょうし、ピンポイントで決めた羽地もうまかったのですが、それでもその前段階の「パスの出し手にまるでプレスがかかってない状態」は問題ありでしょう。前回も書いたとおりああいうふうに簡単にパスを出させれば失点に繋がる可能性はかなり高くなります。志村が1人でいれば幽霊が出てくるようなものですから、もっとボールに厳しくいく必要はあると思います。
 攻撃陣も4点取りはしましたが、そのうち2点は相手に伝説のストライカーが降臨してくれたのと、正直かなりおまけくさいハンドによるPKによるもので(やり直しについては異論はなし)、攻撃力がアップしたかと言われれば果たしてそういうわけでもないんじゃないかという感じです。ただそれでも、攻撃面ではだいぶアクションしている時間も多くなってきましたし、これまで課題として指摘したフリーランニングについてはだいぶ改善されてきたように思います。そして、現状得点を取るためにもっとも確率の高い方法、つまり「西谷をよりゴール近くで使う」ということを、選手が共通意識として持ち始めたことは触れておきたいと思います。これが草津戦でのエントリで書いた「伏線」なんですけど、フッキの俺っぷりは既に芸なのでいいとしても、2トップと砂川が西谷のためにスペースを空ける動きを繰り返したことが再逆転に繋がったのではないでしょうか。加えて、その西谷に高い位置を取らせるために、西谷の背後のスペースをケアした大塚、そのために発生するミッドフィールドの広大なスペースをうまく埋めていた金子(と西嶋)、砂川のフリーランニングを生かすため(たぶん)敢えて上がらないことも多かった芳賀と、なるほどこれが「同じ絵を描く」ということなんだなと思った次第。少なくとも後半はそれが出来ていたと思うんですよ。前半はどうしようかと思いましたけどね
 まぁそんなわけで、まだまだ改善の余地はありますけど、一時期のどん底は脱したかなと思います。これが時期としてどうなのか(遅すぎたかそうじゃないか)はわかりませんが、これからも徳島戦の後半のように「勝つために何をするか」を考え、それを実行することが出来れば、相手がどこだろうとやれるんじゃないかと思いますよ。守備さえ何とかなれば。

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