2006年Jリーグディビジョン2第29節
コンサドーレ札幌2-2ザスパ草津
得点者:札幌/スナマコ、元気
草津/中井、チカ
草津の得点者を書いて昔「仲村知夏」というアイドルを思い出しました。本名は仲村渠睦子(なかんだかりちかこ)という名前でしたね。全然関係ないですけど。
さて、というわけで草津戦なんですが、「J-SPORTS生中継は悲しい試合が多い」というジンクス通りの内容・結果となりました。フッキ、芳賀、西谷、池内が出場停止やケガなどで欠場という、飛車角落ちどころか飛車角金将落ち、替わりに入ったのが「髪の毛だけが金将」とか、「成らない香車」とか、同じく「成らない銀将」とか、「守りかただけが桂馬」とかですから、厳しい試合になるのもある程度は仕方がない…というか、この試合の先発メンバーって、よく見るとほぼ一昨年の最下位チームじゃないですか。ということは一昨年の最下位対去年の最下位という夢の最下位決定戦なわけですから、こういう試合になるのもしょうがないですね。そう考えればこのメンツで2点を取ったのは上出来だと思いますが、そうは言ってもあのこみっともない点の取られ方は、いやしくも3位以内、つまり昇格を目標とするチームとしてはちょっと情けなさ過ぎやしないかと思うわけですよ。そんなヤムチャっぷりを見せるために毎日練習してるわけじゃないだろうと思うのですけど。ただで2点もくれてやっちゃ、鬼の踏ん張りを見せていた砂川が浮かばれないと思いました。
それはそれとしてですね。なんか今日はとにかく選手の心理状態が手に取るようにわかった試合だったと思うんですよ。まずフッキがいない。これはまぁ前節ボロ負けした鳥栖戦でもそうだったんで今更いいとして、
「今日もフッキがおらぬ。なのでサイドを起点に攻撃するのじゃ」
「殿! 西谷も芳賀もおりませぬ!」
「ならばセットプレイでなんとかせよ」
「ところが池内もおりませぬ!」
「ダメじゃん!」
ってな感じで、サポーターが感じていた以上に、選手たちも「どうやって点を取るんだよオイ」と思っていたと思うのです。前半風上を取ったのも「早めに点が欲しい」という意識の表れでしょう。
ただ、いざ始まってみればその風上のメリットを生かせない…というよりは、追い風のメリットが生まれるのは相手の背後を突くときです。前半の早い時間に、サイドに振った浮き球のパスが風に乗って相手の頭上を越え、フリーの関に渡ってチャンスとなるシーンがありましたけど、ああいうパターンを繰り返せばよかったんですよね。特に左サイドには和波という足の速い選手がいたわけですから。それなのに、よっぽど早く相手のゴール前にボールを運びたかったんでしょう。草津の守備陣の裏をめがけて単純に縦に長いボールを蹴るだけに終始。厚別の風そのものには慣れてはいても、札幌は普段から良くも悪くも風を利用するサッカーなんてしてませんし、そもそも引いて守る草津の守備陣の裏にはスペースなんて全然ないんですから、そんなところにドッカンドッカンボールを蹴ったところで、結果風で流れたボールが無情にゴールラインを割ったり、あっさりキーパーの懐におさまるかどっちかのみ。これなら相手も楽でしょうね。
で、前半は無得点、これでまずいと思ったのは守備陣でしょうね。風上を生かして前半のうちにリードを奪っておくべきだったのに、それが出来なかった。立場が逆転する後半はなおさら得点を奪うのが難しくなってくる。「これはもう1点も与えられん」と守備陣、特に林が思うのは無理もない話。あの1失点目はそういう心理状態が背景にあり、それで「やらせはせん! やらせはせんぞ!」と突っ込んでいってああなったと思うのです。まぁどう説明したところで、もう敢えて言わなくても大チョンボであることには変わりありませんけどね。
その後謙伍が奪ったPKを砂川が決めて追いつき、ここからしばらくは札幌の時間が続くわけですけど、ここで勝負を賭けられなかったのがひとつの分かれ目だったように思います。自分としてはもう少し早く上里を投入してもよかったと思いますし、元気の投入はわかりますがあそこは変えるべきは謙伍じゃなくて相川じゃなかったかと思いますし、征也の投入にしてももう少し早い段階で、関と替えてサイドをえぐらせたほうがよかったんじゃないかと思いました。まぁこの辺りは結果論に過ぎませんし、いろいろなリスクマネージメントもあると思うんですけど、勝点3以外は許されない状況なのですから、もう少し勝負を賭けてもいいんじゃないでしょうかねぇ。
で、結果的には交代出場の上里からのクロスを交代出場の元気が頭で決めたんですけど、そもそも元気は去年の福岡戦のロスタイム同点ゴールや横浜FC戦での先制ゴールがそうだったように、「ニアに飛び込んでなんぼ」の選手。それを知っていたのが復帰したばかりの上里だったってのも、他の選手は何をしていたんだと思いもしますが。で、それはいいんですけど、この元気のゴールが決まった瞬間、選手が全員が「もう早く終われ」としか思えなくなっちゃったんじゃないでしょうかねぇ。この後からバッラバラになっちゃいましたもんね。もう「テンパッた」という表現がピッタリ来るくらい、ボールが来れば「風で戻される」ということをすっかり忘れちゃったかのごとくドッカンドッカンクリア。で、案の定すぐ戻ってくるボールを早く奪いたい一心で、カバーもフォローもあったもんじゃなく誰彼かまわずボールに突っ込んでいくだけ。結局、「ダメだ、これは追いつかれるぞ」というイヤな予感が頭をよぎったその通りになってしまったわけですけど、あの同点ゴールのシーンも、チカへのマークが2人かぶっちゃったんですよね。で、裏にフリーの選手をひとり作ってしまった。あそこをちゃんとついていれば問題なくクリアできたと思うんですけど…焦ってみんな周りが見えなくなってたんでしょうね。
まぁそんなわけでほぼ負けに等しい引き分けという結果になってしまいましたけど、柏相手に守れてなぜ草津を相手に守れないんでしょうかね。こういうところはまだまだホントに半熟なチームだなぁと思います。こういうのは誰か個人の問題ではないし、ましてや部分的な補強でどうなるもんでもない(戦力の補強の必要性はあると思いますが)ですから、地道に経験を積んでいくほかありません。少しずつでも前に行かないと強いチームにはなれないですからね。FF7でエアリスを死なせたくないがために古代種の神殿に行かないでうろうろするオレみたいになってはいけませんよ?
コメント (5)
数ヶ月前まで仲村知夏が表紙だった「ラジオパラダイス」という雑誌家にありました。
思い起こせば、昨年11月「あの甲府戦」もM永さんが実況していた記憶が・・・
投稿者: かたむさり | 2006年7月23日 08:11
日時: 2006年7月23日 08:11
どっちを選ぶ?
1)アウエー九州でなすすべなく4失点。
2)ホーム厚別で3分守れず同点に。
昨日の札幌のDF&GKには全員「くま川下り・
急流コース」(23日時点)をプレゼント。
死ぬほどの恐怖を味わってこい。つか、死ぬけど。
ところで、ユースもプリンス3位以下が確定して
しまいましたね・・・今季は昇格ゼロかも。
投稿者: あきの | 2006年7月23日 12:07
日時: 2006年7月23日 12:07
草津が前半風下を取ったらしいですよ。
●高田保則選手(草津):
「監督からの指示で、後半にこちらが風上のエンドでプレーできるよう、前半は風下を選んだ。
投稿者: D | 2006年7月24日 11:49
日時: 2006年7月24日 11:49
私も謙伍に元気は?でした。相川だろとつぶやいてました。
関っていい選手なんですよね?私は素人なんでわかりませんが疑問が残ります。
なんか点が入りそうには見えない試合で2点入ったのはよかったんですが
2失点では意味がないですよね。
投稿者: エビ | 2006年7月25日 09:22
日時: 2006年7月25日 09:22
仲村知夏は那覇西の1期生です、半年も通ってないけど・・・。
俺は那覇西の2期生です・・・卒業してませんが。笑
投稿者: さたけ | 2006年7月28日 23:40
日時: 2006年7月28日 23:40