2006年Jリーグディビジョン2第36節
コンサドーレ札幌1-2横浜FC
得点者:札幌/カガケン
横浜/阿礼門×2
前半は、攻撃については本当に素晴らしかったと思います。運動量も多く、西谷が中央に入ってくれば大塚が左に張り出し、上里が下がってフォローというような各選手の連動した動きでめまぐるしくポジションチェンジを行い、セカンドボールもことごとく拾って横浜FCを翻弄。中2日で遠征してきた横浜FCの身体が重かったというのもありますが、ボールも人も動くまさしくアクション&ムービングサッカーと言えるものでした。得点シーンもシュートそのものも素晴らしかったのですけど、相手がマークを絞りきれていなかったところにいきなり後ろからオーバーラップしてきた加賀に対する対応が遅れたためで、してやったりのゴールと言っていいと思います。
ただいその反面守備陣は相変わらず簡単にクロスを上げさせたり、特に1対1の守備で簡単に振り切られるシーンが目に付くなど不安定で、まぁメンツがホントに急造に近い3人だからしょうがないと言えばしょうがないのですけど、だからこそ前半のうちに2点取っておくべきでしたね。前回対戦時の横浜FC相手ならば1点でも何とかなったかもしれませんけど、今の横浜FCにはアレモンという点取り屋がいますからね。で、結果として1点しか取れなかった。実際チャンスはそこそこありましたし、フッキがいればもしかしたら2点目を取ることが出来ていたかもしれませんけど、たぶんフッキがいたらあの小気味いいパス回しは出来てなかったでしょうから難しいところですね。
まぁどっちにしても負けちまったら同じなんだけどさ。
ということで、おそらく前半終了時点で、百戦錬磨の横浜FCの選手たちは、「1点ならひっくりかえせる」と思ったでしょう。そして後半の早い時間に相手の目論見通りに同点を許してしまったのがひとつ、そしてもうひとつこの試合最大のポイントは、後半29分くらいに征也のクロスをどフリーのケンゴがあり得ない外し方をしたあのプレイでしょうね。決めるべき時に決めなければ流れを相手に渡してしまうというのは古今東西どんな競技でも同じ。あの時点で敗戦を覚悟しましたし、実際決勝点を決められたのはそのわずか数分後でした。
まぁそもそもその前の交代、征也を入れるのはまだわかるとしても、替えるべきはまず上里だと思いましたし、そうじゃなくても替えるのは謙伍ではなかったでしょうか。上里はトップ下としての動きに戸惑っているようでしたし、謙伍の量産型柳沢みたいなプレイは目を覆うばかりでしたし、出来としては相川のほうがよかったですから、ケガでもなければ彼を引っ込めた理由がさっぱりわかりません…つってもヤンツーの選手交代のギリシャ語っぷりは今に始まったことじゃないし、あの場面でクロスに飛び込んだのがもし謙伍じゃなくて相川だったとしたら、彼は彼でゴールの上に外しそうな気がするんですけどね。
…って、ここまで書いてJ's GOAL見たら宏則さんのレポートとほとんど内容がかぶってた。でもホントにそれがすべてという試合でしたよね。なんかもう、これがおらがチームの純然たる姿なんですけど、サポーターとしては愛ゆえに人は苦しまなければならぬ、って感じです。
とりあえず、ヤンツーの髪型が前よりヘンじゃなかったのが最大の要因だろうなぁ…。