第4クール緒戦のベガルタ仙台とのアウェイ戦に引き分け、3位の横浜FCとの勝点差は18に開きました。カレーを食ったまさおがラモスになるくらいの奇跡がなければ逆転は到底不可能な状況に、サポーターの皆様におかれましては、「いや、奇跡は起きるものじゃない、起こすものだ」というサポーター魂と、「でも冷静に考えりゃ奇跡を期待する前に自力で何とかしやがれって感じだよな」という正論が渦巻いていることでしょうが、そんなコンサドーレに久しぶりの明るいニュースが飛び込んできました。2008年の北京五輪を目指すU-21日本代表候補のトレーニングキャンプのメンバーに、コンサドーレのFW石井謙伍が選ばれたということです。
札幌はチームは弱小でも、これまで吉原宏太(シドニー)、山瀬功治、今野泰幸、藤ヶ谷陽介(アテネ)と連続して五輪代表候補を送り出しています。北京五輪世代でも石井を始めとして上里一将、鈴木智樹らの若手選手がチームのスタメンクラスとして活躍しているのですが、通常五輪代表チームは五輪の前に行われるワールドユース(U-20)代表がベースとなり、2001年は山瀬、今野、藤ヶ谷の3人が選出され(今野は負傷で辞退)、2003年も今野が選ばれ、いずれも中心選手として活躍してきました。ですから五輪代表へ選ばれたとしても指して驚きはしなかったわけですが、この北京五輪代表チームのベースとなる2005年のワールドユース代表には、うちの当該世代の選手たちは候補も含めてもついぞかすりもしませんでした。また、五輪代表の反町康治監督は選手を色眼鏡で見る方ではないとは言っても、代表チームへの選出に関してはJ2というのはやはりアピール度に欠けますから、先のことはともかく今の段階では五輪代表は無関係と思っていましたし、もし選ばれるとしても実績や活躍度からいえば第一候補は上里だと思っていただけに、このニュースは正直驚きました。確かにこの世代は梶山陽平や伊野波雅彦(ともに東京)や本田圭佑(名古屋)、枝村匠馬(清水)らJ1でバリバリ試合に出ている選手が多い激戦区の中盤に比べ、FWで試合に出てる選手ってそんな多くないですからね。今回のメンバーは先日の中国との親善試合に選ばれなかった選手が中心のようなので、果たして反町監督のお眼鏡にかなうかどうかはまだわかりませんが、まずはとりあえずトラップのでかさをどうにかして来年の予選に向けて生き残れるように頑張って欲しいと思います。
さて、そうは言っても我々にとっては代表選出というのは喜ばしい反面不安な部分もあり、複雑な気分です。というのも、先ほど挙げた歴代の五輪代表候補たちは、藤ヶ谷を除く全員が本大会の時には他のチームへ移籍してしまいました(藤ヶ谷も2005年にガンバ大阪へ移籍)。いずれも代表での活躍が他のチームの目にとまり、また選手側も代表を目指すために高いレベルに活躍の場を求めたことがその理由だ…と思います。決して借金のカタに売っ払われたとかそういうわけじゃない、はずだ。まぁそこまでやって結局本大会まで残ったのは今野だけなんですけど、選手として成り上がるためにうちを踏み台にするのはまったくかまわないし、むしろそれくらいの気概で常に上を目指して欲しいとは思いつつも、かといって応援してきた選手がどのような形であれチームを離れるのはやっぱり寂しくもありますしね。まぁそんな心配は謙伍が代表で活躍してからすれという意見がおそらく正解。
コメント (1)
タイトル見て
♪青いリンゴをぉ抱きしめ~てもぉ~♪
と歌ってしまった私は『罠にかかった』という事か?
投稿者: かたむさり | 2006年9月20日 21:15
日時: 2006年9月20日 21:15