2006年Jリーグディビジョン2第41節
湘南ベルマーレ1-6コンサドーレ札幌
得点者:札幌/フッキ×4、大塚、相川
湘南/またあなたですか石原
すみません。「月刊コンサドーレ」の原稿の締切に追われてすっかり放置してました。というわけで今更ではありますが湘南戦について書こうと思います。
札幌にとって数少ない相性のいい相手であったはずの湘南ベルマーレですが、前々回の対戦ではそれまで90分で負けたことのなかった平塚競技場で2-1で負け、そして前回の対戦でもリベンジをするどころか逆に1-5という虐殺を喰らっています。さすがに同じ相手に3回も負けるわけにはいかないということで臨んだこの試合は、結果としては「爆勝」と言ってもいいほどのゴールラッシュで、現地まで見に行かれたサポーターの皆さんは胸の空く思いだったと思います。まぁ6点取って勝とうが1点で勝とうが、得失点差はともかく結局は勝点はどれも同じ3なのですが、それにしても一体コンサドーレに何があったんでしょうかね。ロウソクが燃え尽きる前のあれじゃなければよいのですが、何しろ今年は得点力は上がったとはいえ、今まで6点取られたことはあっても6点を取ったことなんてほとんどありませんでしたから、こういうことがあると逆に「なんかよくないことでも起きるんじゃないか」と思ってしまいます。千円札拾って挙動不審みたいな。つくづく貧乏人根性が染みついてしまったと思います。まぁ実際あったけどな悪いこと。
そんなわけで、札幌は湘南に前回ホームでの恨みをおまけ付きで返したわけですが、そもそも前回の対戦でも札幌ドームでの1-4というスコアにのしをつけて返されたようなもんでして、何となく小学生同士の意地の張り合いを見ているような印象を受けました。「オレなんて去年から知ってるもんね」「オレなんて生まれる前から知ってるもんね」とかそんな感じ。しかし今季4試合を戦って2勝2敗という結果はともかく、トータルで札幌12得点湘南9得点というのも小学生のケンカみたく鼻血出しつつ泣きながら殴り合ってるようでほほえましいですね。
さて試合の内容についてですが、6得点を奪った後半と比べて前半は無得点。開始早々から湘南に攻め込まれる時間が長く、に今日も石原に先制ゴールを喰らうという不安な立ち上がりでした。しかし先制点を取られて目を覚ましたのか、ここから札幌がようやくゴール前までボールを運べるようになります。フッキのフリーキックが珍しく枠に飛んだり、相手を吹っ飛ばしてサイドを破った謙伍からのクロスを関がダイレクトボレーで合わせるなど、惜しいチャンスも作り出せるようになります。ちなみに関はこの試合を通じて安定した働きをしていました。安田大サーカスのクロちゃんみたいだったのが、中途半端に髪が伸びて正岡子規みたいになってしまった影響かもしれません。
方や湘南も1点を先制したからといって引いて守る気はさらさらないようで、むしろ全体をコンパクトに保ってガシガシプレスを仕掛けてきて、見てて面白い試合となりました。とはいえ湘南は先制点以降は取り立てて大きなチャンスもなく、ほぼ札幌ペースと言ってもいい内容。そして試合は怒濤の後半を迎えます。
後半は立ち上がりからお互い「次の1点」を取りに来ます。湘南が札幌のサイドを突けば札幌は湘南のラインの裏を突く。少しでもスキを見せればやられるような雰囲気です。少なくとも、前回の厚別みたいに右のほほを打たれたら左のほほを差し出すみたいな展開ではありません。そしてその「次の1点」を奪ったのは札幌でした。奇しくも湘南が先制点を奪った開始6分、右サイドで得たFKをフリーになった大塚が頭で決めて同点。これまた髪が伸びてネギボーズみたいです。
振り出しに戻った試合は、その後謙伍に替わって入った相川が珍しくヘディングを枠に飛ばしたり、智樹からのロングパスを珍しくうまく決めたと思ったらハンドを取られたりするなど、やはり勢いは札幌。後半24分にカウンター相川のパスを、なおいっそうもじゃもじゃが伸びて若き日の佐藤蛾次郎みたいになってきたフッキがキッチリ決めて逆転に成功(ただ決まったからいいようなものの、あそこは相川にシュートを打って欲しかったなぁ)。こうなるともう勢いは止まりません。その8分後には自己主張のしどころを間違っている気がする金髪坊主頭の相川が強引なキープから打ったシュートがきれいに決まり3点目。その4分後にはもじゃもじゃが伸びて若き日の吉田拓郎みたいになってきたフッキが自ら得たPKを決め4点目。こうなるともうもじゃもじゃが伸びて若き日の吉田拓郎みたいになってきたフッキは調子に乗りまくりです。普段なら壁にぶち当ててるFKをロスタイムに決めてハットトリックを達成すると、試合終了間際にも相川に出されたはずのパスを後ろから壊れた機関車みたいに走ってきて左足で流し込み6点目。変な頭の人たちの活躍でアウェイ勝利をもぎ取りました。札幌では今や変な頭がラッキーアイテムなのかもしれません。フッキとのFKの取り合いは、おもちを奪い合う子供たちみたいでほほえましかった上里も、復帰以来未だにパフォーマンスが戻っていませんから、ここはいっそ変な頭にしてみるというのはいかがでしょうか。
それにしても、今回は所用で平塚まで行けなかったんですよ。生で見たかったですね。6得点なんて、コンサドーレのトップチームの試合で見たことありませんからね。相手に6得点入った試合なら見たことありますけど。
コメント (3)
前々回はアバレッドがヘッドで1点取っているので、総得点は12です。
投稿者: equip | 2006年9月27日 07:37
日時: 2006年9月27日 07:37
なんだこの試合結果は…。たまげたなあ。
札幌の選手に扮した面白集団が湘南と対戦
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湘南に「平塚に来い」「なれば勝ち点3を返していただけるんですね」の会話を経て試合に。
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前半に石原に点を決められ「汚いザルディフェンスだなぁ」などと罵られる
↓
大塚、フッキ、相川も加わり4Pが始まる。ヤラれるばかりだった札幌が後半一転、攻勢に出て湘南を下に犯し始める。小刻みに点を入れながら、「アッー、アッー、イク!」と叫んで、フッキも湘南に勢い良く4得点。
あと、久しぶりにフッキがFKを決めたらしい。
フッキの4得点に関し、監督がフッキに事情を聞く。
フッキ「得点王になりたかった」
やんつー「なぜ、この試合でなんだ」
フッキ「FKも決めました」
投稿者: じゃがバター塩辛 | 2006年9月27日 18:53
日時: 2006年9月27日 18:53
>equipさん
ごめんなさい素で忘れてた…目の前で見てたはずなんですけどね…。
>じゃがバター塩辛さん
アッー!
投稿者: choo
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2006年10月 1日 02:07
日時: 2006年10月 1日 02:07