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2006年10月10日

勝ててよかった

第86回天皇杯全日本サッカー選手権大会第3回戦
コンサドーレ札幌(J2)3-1新日鐵大分(kyuリーグ)
得点者:札幌/相川×2、フッキ
     大分/長木

 プロアマ問わないどころか高校生だろうが大学生だろうが社会人だろうが、予選を勝ち抜きさえすれば誰でも元旦の国立を目指せるなんでもありトーナメント・天皇杯の季節が今年もやってきました。まぁ各地区予選はずっと前に始まっていますので、日本サッカー界のカレンダー上では天皇杯の季節はもうとっくに始まっているのですけど、現在のレギュレーションでは第3回戦からのシードとなっているJ2チームにとっては、その3回戦からが天皇杯のスタートとなります。
 まぁそんなわけで第3回戦からプロチームが満を持して登場、シードに恥じない貫禄を見せつけて格の違いを見せつける…とはならないのが我らがコンサドーレ札幌です。毎回天皇杯には相性が悪い、というよりははっきりいえば札幌にとって相性のいい大会なんてないという説もありますが、特にJ2シードが出来てからのここ3年は昨年はJFLの佐川急便東京SCに格の違いを見せつけられ緒戦で姿を消し、一昨年も最終的にはベスト8まで勝ち進んでいるものの、緒戦では当時kyuリーグだったホンダロックを相手に、やっとこさっとこVゴール勝ち(当時はVゴール制だった)を収めるという大苦戦をしています。語り尽くされたことではありますが、アマチュアチームの選手達にとって天皇杯は年に一度の晴れ舞台であり、公式戦としてプロチームを相手に戦えるほぼ唯一の機会です。負けてもともとと全力でぶつかってくるのは当然で、逆にこの時期リーグ戦も佳境となっているプロチームが中途半端な状態で臨んでカブリとやられることも多いのです。
 で、今年の相手である新日鐵大分は、一昨年大苦戦したホンダロックが所属していたのと同じkyuリーグのチーム。kyuリーグは地域リーグとはいえヴォルカ鹿児島やニューウェーブ北九州(野本安啓がレンタル移籍中)など将来的なJリーグ参入を視野に入れているチームも多く、そのレベルは決して低くありません。いくらここ2戦で12得点という札幌でも苦戦することは想像に難くないわけで、そしてそういった不安はみんな不思議なポッケでかなえてくれるコンサドーレはやっぱり苦戦してくれたみたいです。
 まぁこういう試合は内容よりも結果と言えますから、どのような内容であれ勝ったことはよかったと思います。トーナメントは勝たなければその先はないわけですし、勝つことの他に大事なことはないわけですから。もっとも、アマチュア相手に「負けたけど内容はよかったよね」なんてプロチームがあったらそれはそれでイヤですけど。

 まぁとにかく次へは進めることになりましたし、「先制してその後追加点を奪えず逆に試合終了間際に同点ゴールを献上。PK戦突入間際に勝ち越してなんとか勝利」というのはベスト8まで進んだ一昨年と同じパターンですので、あの時以上の快進撃を見せてもらいたいものですね。賞金のためにも。

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コメント (1)

魚鬼:

今年も、人間ジェロニモに負けたサンシャインになるのかと、ヒヤヒヤしました。

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