2006年Jリーグディビジョン2第47節
ザスパ草津0-2コンサドーレ札幌
得点者:札幌/フッキ×2
草津/なし
「昇格争い」と「消化試合」って途中まで入力文字が一緒なんですね。ATOKのおかげで気づきました。どうでもいいけど。
さて、昇格の可能性のなくなった直後の試合ということで、これまではとにかく試合内容も大事だけどそれよりも結果が優先という感じでしたが、再び純粋に「内容」だけを求めることができる状況となりました。結果は結果でもちろん大事ですし、一つでも上の順位を目指す必要はあるんですけど、それでも「グダグダだったけど勝ったからいいか」で済ませるわけにも行きません。今シーズンはもう残りわずかで、札幌にはもう昇格の希望はありませんけど、逆にそのプレッシャーからは解放されたのですし、シーズンはたぶん来年もあるわけで、底に繋がる戦いをしていかなければこれまでの時間も無駄になりかねませんからね。
まぁそんなわけでこの草津戦はそういう観点から試合を見ていたのですが、結論から言ってしまうと期待していたほどのパフォーマンスは見られなかったです。良くも悪くも神戸戦での戦いと一緒で、違うことといえば砂川がいるかいないかと、あと相手が神戸か草津かの違いくらいでしょうかね。神戸戦でも決めるべき時に決めていれば、勝てはしないまでももう少しいい勝負に持ち込めたと思いますし、この草津戦でも、作り出したチャンスの数から見れば少なくともあと2点は取れていたと思います。まぁ常に自分たちのサッカーを貫いているといえば聞こえはいいんですけど、決定機で決められないことも含めてコンサドーレのサッカーというのはそれはそれで哀しいじゃないか。
ただそれでも見所がないわけではなかったです。まずは移籍後初出場となったGK佐藤優也。「GK佐藤」と書くとちょっと懐かしい気分にもなれますが、攻め込まれるピンチは多くなかったとはいえこれといった大きなミスもなくよかったと思います。今季終了までの期限付き移籍ですが、林が腰に爆弾を抱えてるとはいえこの時期にわざわざ使ったということは、一応は来季も考えているということなんでしょうかね。そしてもちろん砂川はさすがの貫禄。腰を痛めているため大事を取って後半途中でお役ご免となりましたが、ケガ明けとは思えない軽快な動きを見せ、特に西谷とのコンビはだいぶ成熟してきた感があります。今更という思いもないわけではないですが。それと、その砂川との交代で出場した藤田征也もよかったと思います。そのままトップ下のポジションに入ったようですが、ポジションにとらわれずにサイドに流れてクロスを上げたり、フォワードを追い越してシュートを打ったりとフレキシブルな動きができていました。まぁもっとガツガツプレスをかけてくるチームを相手にしたときにどうなるかという懸念もありますけど、もともとキックの精度は高いですし、スピードもあるので、さらにプレイの幅を広げればもっとその特徴は生きると思います。
あとはチーム全体で言えば、「右サイドでボールを回して相手を引きつけ一気にサイドチェンジ」という形が割とうまく言っていた点については触れておいたほうがいいでしょう。西谷の攻撃力を生かすにはこれが一番いいんですが、この試合では狭いエリアでも比較的余裕を持ってパスを回せており、その結果思い通りのプレイができてたように思います。何しろこれまでは「右サイドで作っている間にボールを奪われる」という、昇龍拳を出そうと思ったらザンギエフに巻き込まれるような残念なパターンが多かったですからね。もっとも、サイドチェンジなんて概念がほとんどなかったかつての札幌に比べれば、サイドチェンジを狙おうとするだけでも感慨深いものがあるんですけど。これがはまるようになれば天皇杯でもいい勝負ができるんじゃないでしょうか。
そんなわけで、期待していたほどのパフォーマンスではなかったですし、もっとやれるんじゃないかという思いは確かにあるんですけど、まぁ自分が望むレベルの戦いができるようなチームであれば今頃「また来年頑張ろうね!」なんて状態には陥ってなかったと思いますし、技術・戦術・コンディション・モチベーションすべてひっくるめてこれが今のチームのトータルの実力であると考えるしかないですね。
コメント (1)
>シーズンはたぶん来年もあるわけで、底に繋がる戦いをしていかなければ
「そこに繋がる戦い」と「底に繋がる戦い」って入力文字が一緒なんですね。酔いつぶれて中途半端な時間に寝て起きたおかげで気づきました。どうでもいいけど。(…すみません、悪意はございません。J2という底で戦う意味では言い得て妙かなと…どん底だけは勘弁ですが)
投稿者: じゃがバター塩辛 | 2006年11月 1日 03:17
日時: 2006年11月 1日 03:17