2007年Jリーグディビジョン2第1節
京都サンガFC2-0コンサドーレ札幌
得点者:札幌/いません
京都/アンドレ、パウリーニョ
三浦監督体制での開幕戦は京都サンガFCとのアウェイ戦です。京都は三度出戻ってきたことがよっぽど悔しかったのか、今年から京都パープルサンガの名を捨て「京都サンガFC」と名称を変更。加勢大周が新加勢大周になったり加勢大周ブラックになったりするみたいなもんですかね(※みんな別人です)。
とはいえ、名前が変わっても京都の資金力には変わりがなく、東京ヴェルディ1969のフッキと並んでJ2でもっとも危険な男であるパウリーニョの残留はもちろん、セレッソ大阪の徳重隆明やヴァンフォーレ甲府の倉貫一毅など他チームの主力選手を獲得し、今年も反則的とも言える戦力を揃えることに成功。ガキ大将でも目指すつもりなんでしょうかこのチーム。米田や加藤大志が控えってどういうことですか。
まぁそんなご無体なチームを相手にするだけでも大変なのに、京都のホームである西京極もこれまた札幌にとって数多い苦手なスタジアム。一応2000年の天皇杯では勝ってるんですけど、ことリーグ戦に限るとこれまで5試合戦って全敗、それだけならまだしも4点取られた試合が5試合中3試合、4得点15失点という惨憺たる成績です。結果的にはますます惨憺となったわけですけど、ただでさえ硬くなりがちな開幕戦、合宿続きでコンディション的にはつらいモノがあったでしょうし、まぁここまで不利な条件が揃えば笑うしかないですね。
実際問題、この条件下でどう試合を乗り切るかと言えば、少なくとも前半はリスクを負わずに0-0でやり過ごすというのが絶対条件だったと思います。2人で局面を打開できる2トップを擁するホームチームを相手にして攻めに人数をかけて攻め込むなんて自殺行為に近いですし、現にそれやって4失点喰らってるわけですからね。ロングボールを中心に攻めればやっちゃいけないところでパスミスしたりボールを奪われたりしてピンチを招く心配もあまりないですし、あわよくば相手のラインを下げさせて2トップを孤立させようという狙いもあったのかも知れません。格上チームとのアウェイ戦としては極めて現実的な選択だったと思うのです。
で、それが何でうまく行かなかったのかというと、やっぱり誤算が多すぎたってことでしょうかね。まずひとつは選手の動きが半端なく重かったこと。そもそもロングボールというのは一発でモノにできる確率はそんなに高くなくて、狙いとしてはボールが前線に行く間に一気にラインを上げてセカンドボールを拾う、いわゆる「キックアンドラッシュ」。ボールひとつにきりきり舞いなのはキックアンドダッシュですが、とにかくまぁずんどこ蹴ってずんどこ行こうぜと、そういうのが目的なわけです。それが、合宿疲れなのかそれ以外の理由なのかはわかりませんけど、とにかくラッシュが全然できずに、せっかくロングボールを送ってもあっさり相手ボールになってしまうばかりで、ろくすっぽ形が作れなかったのがひとつ。さらには京都も安全策のためか似たような戦法を採ってきたこと。空中戦についてはソダンがいる以上札幌のほうが有利なんですけど、選手の出足については京都のほうが圧倒的に良く、せっかくマイボールにしてもあっという間にプレッシャーを受けてしまい、クリアするのが精一杯な感じでラインを上げるどころではない上に、開始早々にパウリーニョにあっさり裏を取られてシュートまで持って行かれたもんだから、パウリーニョのスピードを怖れてさらにラインが下がるとつられて中盤も下がってしまい、そうでなくても動きの重い札幌は相手を捕まえきれず、いいようにボールを回される始末。結局先制点もそんな流れで警戒していたはずの2トップにやられちゃったわけですけど、この前半の失点も誤算のひとつでしょう。ダヴィや元気が競り勝てないのは別に誤算ではなかったと思います。
そんな感じで点を取られた以上はある程度のリスクを負って攻めなければいけなかったんですが、和波を外して大塚を入れたことによって中盤は多少落ち着いたものの、攻撃面についてはさほどの改善は見られず。砂川と西谷は局面を打開できる力を持っているので、前半終了間際に見られたような、一方のサイドでキープして相手を引きつけた上で逆サイドに展開してフリーの状況を作るという攻撃をもっと見たかったんですけどね。そうすればもっとチャンスも増えたと思います。もっとも、そもそもサイドでのボール廻しも全然おぼついてなかったんで、それ以前の問題だったような気もしますけど。
まぁ結局はほとんどチャンスを作ることもできずに、追いつくどころか逆にペナルティエリア内での混戦からパウリーニョに押し込まれリードを広げられジ・エンド。なかなかうまく行かないもんです。
さて、この試合でスタメンに名を連ねた新戦力4人のうち、ザスパ草津で正GKだった高木とセレッソで2シーズンプレイしたブルーノはもうだいたいの特徴はわかっているのでいいとして、試合で初めて見ることになったダヴィとカウエは、まぁやっぱりあんまりうまくなかったですね。ブラジル時代は「馬」と呼ばれていたらしいダヴィは、馬は馬でもダート馬って感じでしたし、三上部長曰く「インテリジェンスのあるビジュ」というカウエは、前半はボールが頭上を行き交っていたことを考えてもちょっと消えすぎなような気がしました。後半には出てきたと思ったら危なっかしいファウルを繰り返してカードをもらうなど、確かにビジュっぽさはありましたけどね。インテリビジュもまだ日本のサッカーに慣れてないのかも知れません。もう少し我慢が必要でしょうかね。
コメント (4)
ガ、ガンバって・・・
投稿者: 恒さま | 2007年3月 6日 08:18
日時: 2007年3月 6日 08:18
管理人さんも天皇杯を引きずっている・・(笑)
投稿者: 天皇杯 | 2007年3月 7日 21:40
日時: 2007年3月 7日 21:40
>キックアンドラッシュ
>ボールひとつにきりきり舞いなのはキックアンドダッシュですが
兄貴一人にヴォースゲー!なのが○○ックアンドラッシュなのですが(下品な挨拶)
各コンサ関連ブログでのキャンプ情報などを見聞する限りの予想しうる結果というのが哀しいです。
とりあえず競走馬ダヴィ号には芝併せ一杯と坂路の二本のみ調教、他の選手はダート併せ普通×2で強引に調子を上げて、入れ込むカウエ号にはブリンカーとシャドーロールの装着でもしてみましょうか?それでもダメなら去(ry
投稿者: じゃがバター塩辛 | 2007年3月 8日 00:25
日時: 2007年3月 8日 00:25
コピペしたまま直すの忘れてた。
まぁガンバもサンガも韻が同じなのでオッケー…なわけないか。
投稿者: choo
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2007年3月10日 01:05
日時: 2007年3月10日 01:05