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2007年4月19日

水戸泉

2007年Jリーグディビジョン2第9節
水戸ホーリーホック0-2コンサドーレ札幌
得点者:札幌/西谷、中山
     水戸/今日もない

 一週間で札幌-仙台、札幌-東京、札幌-水戸間をそれぞれ往復するという罰ゲームのような移動距離の「死のロード」もようやく最終局面を迎えました。最後は水戸ホーリーホックとのアウェイ戦です。第8節を終えた段階で未だ勝ち星なし、最下位に沈んでいる水戸が相手であれば、昇格を狙う以上はキッチリと勝ち点を稼いでおかねばいけない相手…と言いたいところですが、何しろこと笠松でのアウェイ戦に関してはまったくもって相性の良くない水戸戦。水戸が札幌よりも下位にいようが上位にいようが、こっちが試合のペースを握っていたはずなのに気がついたら負けていたり、かといってこっちがメタメタな試合をすればやっぱり負けていたりと、他のチームが普通に3-0とかで勝っているチームに3-0で負けちゃったりするのが水戸戦なわけで、要するに「今日は余裕で勝てるだろ」なんてケツ掻きながら見てられるような試合ではないであろうというのが戦前の予測でした。

 で、その試合ですが、やはりというかなんというかさすがに大移動の疲労が残っているのか、札幌選手の動きは目に見えて鈍く、うまくプレスがかかりません。三浦サッカーのみならず現代サッカーでは守備はまずFWのフォアプレスからというのが定説なんですが、8試合でわずか3失点という堅守を支えるのは、守備陣の頑張りももちろんですが、中山元気の献身的な守備があってこそということに異論を唱える人はいないでしょう。ハルヒ人気の6割は長門有希で持っているというのと同じくらい定説です。
 まぁそんなわけで普段であれば前段階で跳ね返しているはずの攻撃もフィニッシュまで持ち込まれるシーンも多く、苦しい試合展開が続いていたのですが、それでも先制したのは札幌でした。前半16分、ケガでセレッソ戦を欠場し、仙台戦で途中出場してちゃっかりカードをもらって福岡戦は出場停止と出ている選手の中では比較的元気なダヴィが、フォアチェックで鈴木和裕からボールを奪い、すぐさま西谷にパス。そのままドリブルで持ち込んだ西谷がゴール右隅に決めて先制点を奪いました。これだけ見れば労せずして奪ったように見えるゴールなんですけど、ダヴィと西谷で両側からきっちりパスコースを消しつつ一気にプレスをかけ、相手のミスを誘った連携は見事なもの。ザ・マシンガンズばりの友情パワーと言えるでしょう。ちなみに、ゴールを決めた選手への洗礼である「芳賀ラッシュ」は、やはり西谷にはありませんでした。
 しかし先制はしたもののその後も試合のペースとしては水戸で、札幌にとっては難しい時間帯が続きます。いつもであればひとたびリードを奪ってしまえば割とセコムしてるみたいな感じになる札幌ではありますが、さすがに1点で逃げ切るのは難しい流れです。しかし相手は未だ勝ち星のない水戸だけに、もしリードを広げることができれば相手の心を折ることができるはず。なのでなるべく早い時間に追加点を挙げたいところですが、なにぶんチャンスもそれほど多くないためそれもままならず。こういう時にセットプレイで取れれば断然楽になるはずですが、札幌というチームはなぜか伝統的にセットプレイにあまり強くはありません。2005年はセットプレイから相当数のゴールを挙げましたが、それは多分にDFながらこの年チーム得点王に輝いた池内一人の功績と言っても過言ではなく、現にノッポさんの揃った今季も未だにセットプレイからの得点はありません(セットプレイ絡みはありましたが)。33分の唯一神・ソダンのゴッドヒールシュートは惜しくもギリギリ決まりません。決まっていれば未来永劫語り継がれる伝説のゴールになり、サポーターも末代まで語り続け、はるみちゃんの次の知事に推す声も高まり、宇宙刑事としてデビューしたりしていたに違いないだけに決まらなかったのは残念です。
 しかし残念なことは長くは続きませんでした。ソダンダイナミックからわずか3分後の36分、右サイドで得たフリーキックを、元気が頭で突き刺して追加点。がんばる男のがんばった初ゴールは貴重な追加点となりました。

 2-0というのはなんだかんだ言ってサッカーではもっとも危険なスコアといわれていますが、今の札幌にとっては2点のリードは事実上ほぼ勝利に近い点差です。ここまで全試合でフル出場でボランチやったりサイドバック両方やったりと大忙しで疲労度はかなりのものであろう西嶋がちょくちょく裏を取られるシーンが目についたものの、守備に比重を置けば今の札幌はそうそう失点はしません。というわけで後半は前半に比べれば多少は余裕の試合運びをすることができ、詳細はすごい眠いので省略しますがとにかく無失点で凌いでそのまま2-0で勝利。地獄週間3試合を勝点5という悪くない結果で終えました。

 ところで、現在発売中のJ'sサッカーという雑誌に、「首都圏在住コンサドーレサポの365日」と銘打った、関東後援会スタッフによる座談会の模様が載っているのですが、自分も後援会スタッフとして参加させていただいております。本名プレイでの参加です。まぁ本名に関しては「月刊コンサドーレ」でも本名での執筆だったので今更どうってこともないのですが、このJ'sサッカーではよせばいいのに顔バレもしてます。お見せできるほどのツラではありませんが、ご興味のある方は是非ご覧になってください。全国有名書店でお求めいただけると思います。

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コメント (1)

じゃがバター塩辛:

>ハルヒ人気の6割は長門有希で持っているというのと同じくらい定説です。


朝比奈みくるとちゅるやさん好きな私は少数派だったのか…ならばスクラップ&スクラップの側にならなければ…


>何しろこと笠松でのアウェイ戦に関してはまったくもって相性の良くない水戸戦。


今年の今現在の戦術に限っていえば、「ものまねし」を倒すには同じように物まねして攻撃しなければ攻略できそうなどと単純に考えましたが。


>現在発売中のJ'sサッカー


買って拝見させていただきました。感想は「ウホッ!いい男」でした。

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