2007年Jリーグディビジョン2第14節
コンサドーレ札幌1-0ベガルタ仙台
得点者:札幌/神
仙台/なし
前節ザスパ草津に敗れ、痛い1敗を喫した札幌は、ホームに戻って前節京都サンガに敗れて今季初黒星を喫したベガルタ仙台を迎え撃ちます。この試合は札幌にとって厚別開幕戦。かつて「神話」と呼ばれたほどの不思議な強さを誇ったマクー空間ぶりはだいぶ色あせたとはいえ、JFL時代から多くの勝負が繰り広げられた厚別はやはり特別な場所であり、その特別な場所での開幕戦は、北の大地に遅ればせながらの春の到来を実感できる上でも重要な意味合いを持っています。
その厚別開幕戦は、第2クール緒戦という節目の試合。先頭集団に食らいついていくためにも連敗は許されませんし、眼下の敵である仙台を叩いておけばその差を広げられるため、余計に重要度が増しています。まぁ草津に負けてなければもう少し気楽に構えることが出来ていたはずなんですが、まぁたらればの話をしてもマ・クベ大佐もブライト艦長もセイラさんももう二度と戻ってこないのです。
逆に仙台にしてみれば札幌は目の上のたんこぶであり、連敗が許されないのは仙台も同じですから、仙台にとっても重要な意味を持つ試合ですが、チーム状態は万全ではないようで、センターバックの白井が出場停止、中盤の要であるロペスと、サイドバックの菅井も欠場。さらには前回の対戦で同点ゴールを喰らった萬代もベンチスタートと、札幌にとってはイヤな選手がことごとくいません。しかも、ここ厚別は仙台にとって一度も勝ったことがない鬼門です。まぁジンクスは破られるものですから多少の気休め程度にしかなりませんし、逆に仙台スタジアムでは札幌が全然勝ててないのですけどね。
対する札幌は前節は敗れたことよりも西澤画伯や西谷の動きが精彩を欠いていたことで多少はメンバーをいじってくる可能性も考えられましたが、フタを開けてみれば前節とまったく同じメンバー。敗因をはっきりさせた上で「おまえらもっかい行ってちゃんとやって来い」という三浦監督なりのメッセージなんでしょう。これで燃えなきゃ男じゃありません。翠星石に萌えなきゃヲタクじゃないのと同じです(暴論)。
その三浦監督はベガルタ仙台の前身であるブランメル仙台でコーチ・監督を務めていたことがあり、キャプテン芳賀は仙台出身、西谷もかつて仙台に所属していました。ソダンの奥様は仙台出身と、割と仙台に縁のある選手も多いですね。そういえば、ダヴィが札幌に来る前にプレイしていたピアウイは「ブラジルの仙台」と呼ばれているとかいないとか(いません)。
さて、そんな感じでガチンコ勝負になると思われていた試合だったんですが、フタを開けてみればソダンのほぼ一人舞台といった感じでしたね。前半8分、仙台のペナルティエリア近くの右サイドでフリーキックを得ます。西谷の蹴ったボールはソダンの頭をかすめ、仙台の選手にあたりコースが替わりゆっくりとゴールへ。決まったかと思われましたが、シュナイダーが何とか掻きだしゴールならず、万事休すかと思われたその時現れたのは、そう、あの男でした。
シュナイダーの掻きだしたボールが既にラインを割っていたことに対するアッピールか、それともその前にハンドがあったことに対するアッピールかはわかりませんが、とにかく何事か右手を挙げながら走り込んできたソダンが右足で再び押し込んでゴール。第1クールのアウェイ戦に引き続き、神と呼ばれる男のゴールで札幌が先制しました。
自らのゴールで気をよくしたか、その後は本来の役割である守備面でも大活躍。競り合いに絶対の強さを持つのはいつものこととしても、カバーリングや1対1でも落ち着いたプレイでピンチを未然に潰す活躍を見せます。もちろん、無失点に抑えることができたのはチーム全員の守備意識の高さがあってこそですし、仙台にロペスがいなかったことで、梁勇基がゴールに近い位置でプレイできる機会が多くなかったこともあるんですけど、それでも危ないところには必ずソダンが顔を出してクリアするシーンが多かったのも事実。これが去年までなら、危ないところに顔を出すというよりはソダンがいるところが危ないという感じでしたけどね。ホントに今年は安定感が増しました。ブルーノとのコンビがよほど合ってるんでしょうかね。とはいえそのブルーノも、カバーリングや読みの部分ではさすがといえるものの、あっさりフェイントに引っかかったり割とスペクタクルも多いんですけどね。ソダンもスペクタクルは決して忘れたわけではないですし、そんなコンビでもJ2ナンバーワンの堅守を支える屋台骨なんですから、サッカーってわからないものですね。
そんなわけで、「ソダンの前に神はない ソダンの後ろに神は出来る」とも言うべき試合は1-0で札幌が逃げ切って、幸先のいい第2クールスタートを切ることができました。これで試合のなかったアビスパ福岡を抜き2位に浮上。まだまだ厳しい試合は続きますけど、今年のチームは大勝はしない代わりにそう大崩れもしないんじゃないか、そんな予感をさせる試合でした。
コメント (4)
>マ・クベ大佐もブライト艦長もセイラさんも
>もう二度と戻ってこないのです。
ワッケイン司令も戻ってきません。寒い時代ですね。
<先のコメントでふれた「北の狼」火浦健でもある
この調子でいくと、27日の福岡戦の重要度がぐんぐん
増してくるような気がしますが、博多の気温もぐんぐん
増しているのが心配。しかも、最近の九州北部は
「光化学スモッグ」が懸念されています。晴天の日中だと
選手もサポも地獄をみるかも・・・
投稿者: はかたん1号 | 2007年5月10日 01:57
日時: 2007年5月10日 01:57
北海道ローカルの深夜スポーツ番組に出演していた曽田選手の話では、シュートが入ったと思ってガッツポーズをした所にボールがきたとの事でした。
投稿者: なつ | 2007年5月10日 22:20
日時: 2007年5月10日 22:20
>翠星石に萌えなきゃヲタクじゃないのと同じです(暴論)。
水銀燈に萌えた私は相変わらず嗜好が微妙にずれているのか、私がヲタクでないからか…そういえば、最近になって水銀燈の中の人と唯一神は札幌市出身で同世代というのを知って驚きましたが。
>神と呼ばれる男
これが第4クールの最終戦だとまさに「神を見た午後」となっただろうけれど、まだまだ先は長いですね、ええ。
ついでにこんなポスターを作っていただければ(既に誰かコピペ改変してたらすみません)。
『○○、△△、××らはJ2に残留すべきだ。また、彼らはただJ2に残留して終わるものではない。唯一神ソダンが得点して順位を下げる者達だ。詳しい理由はブログ等で熟知すべし。
※なお、ブログは2種類あるからどちらも見逃さないように。』
投稿者: じゃがバター塩辛 | 2007年5月11日 20:16
日時: 2007年5月11日 20:16
田中理恵さんが札幌出身というのは道民アニヲタとして基本ですよw あとはカスミンの水橋かおりさんとか、7代目猫娘の今野宏美さんあたりも札幌出身ですね。
北海道全体だと真田志郎の青野武さん、銭形警部の納谷悟朗さん、ちびまる子ちゃんナレーションのキートン山田さん、真・ジャイアンのたてかべ和也さんあたりの超大物がいます。
投稿者: choo
|
2007年5月15日 22:26
日時: 2007年5月15日 22:26