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2007年7月17日

幸先よろし

2007年Jリーグディビジョン2第27節
コンサドーレ札幌 2-1 アビスパ福岡
得点者:札幌/ソダン、西谷
     福岡/田中

 時系列はハルヒみたいに前後しますが、第27節福岡戦です。

 後半戦のスタートとなる第27節は厚別公園競技場にアビスパ福岡を迎えてのホームゲーム。前節山形戦から中2日と日程的にはキツいですが、2戦連続のホームゲームということで移動がありません。逆に福岡は2試合連続でアウェイゲーム。前節は平塚まで移動して湘南ベルマーレを相手に0-2できっちり勝利を収めたものの、中2日で北海道というなんともご無体な日程だけにコンディション的には札幌のほうが有利に違いありません。
 しかしながら札幌はJリーグに参入した1998年以降、福岡とはカップ戦や天皇杯などを含めて23試合を戦って6勝14敗3分、22得点31失点とあまり相性が良くない上、特にホームでの成績は11試合でたったの2勝。とりわけ厚別では5試合を戦って未だ勝ったことがありません。いずれも負けるべくして負けたような試合が多かったのですが、2001年みたいに3-1とリードして楽勝ムードだったのに、ビアージョにゴールを決められて1点差に迫られた後、当時不治の病といわれていたロスタイム病が発病して同点に追いつかれて結局Vゴール負けを喰らったりしたこともありました。ここのところ調子のあまりよくない札幌だけにあまり強気にもなれない状況ですが、今季は鬼門四国で初勝利したり、いろんなジンクスを破ってきた札幌の生まれ変わった力に期待したいところです。

 というわけで試合ですが、やはりコンディションの差なのか開始から札幌が攻め込む展開に。福岡があまりくさびのボールにプレッシャーをかけに来なかったのもありますが、いつも以上に2トップにボールが収まるためラインの押し上げも効き、押し上げが効いてるのでセカンドボールも良く拾えます。そして早くも前半9分、先制点が生まれます。相手ペナルティエリア脇で得たフリーキックのチャンスで、西谷が蹴ったボールをソダンがドンピシャでヘディング。このシュートはGKにいったんは阻まれますが、こぼれたボールを再びソダンが押し込んでゴール。スローで見てみると先にボールに触っていたのは西嶋に見えるのですが、記録上はソダンのゴールとなりました。しかしどうでもいいけど相手GKの神山ってアホーガンみたいな風貌ですね。
 先制後もほぼ札幌のペース。福岡はボールの出しどころを探してバックラインでパスを回すのみで、結局しびれを切らして前線にロングボールを蹴り込むだけの攻撃しかできず、逆に札幌は「ずっと俺のターン!」とばかりにどんどんと攻め込みチャンスを作ります。

 それでも点が取れないのが札幌。

 決めるべき時に決めなければ流れを失うのはサッカーの摂理とも言えるもので、ずっと俺のターンだったのにうっかり出すカードを間違えてしまってあっさり立場が逆転するのと同様、劣勢だった福岡が徐々に盛り返し始めると、前半32分に久永のスルーパスから田中佑昌に裏に抜け出されてゴール左隅に決められ同点。しかしどうでもいいけどこの田中って髪型とか含めてなんとなく日テレ・ベレーザの澤穂希みたいですね。ちなみにアテネ五輪の時の澤は「女ヒデ」とか言われていましたが、その女ヒデの男版ということで中田の逆、つまりは田中ということなのですね。ええ、ごめんなさいいろいろと。そんなわけで前半は1-1で終了。

 戦術云々よりも、流れの悪い時になんだかんだ言ってきっちり修正できるのが三浦俊也という監督の強みだと思いますし、それを自分たちなりに体現できるのが今年のチームの強み。この試合でもずるずる行きそうな流れだったのを、後半開始早々に西谷のゴールに元気がうまく合わせていきなり惜しいチャンスを作り出します。ボールがちょっと難しかったので決め切るには至らなかった、というかアレを決められるFWならそもそも札幌には来ていないわけですけど、それでもリズムを掴むには充分。後半はほぼ一方的な札幌ペースとなります。

 しかしそれでも点が取れないのが札幌。

 いやもう惜しいチャンスはたくさんあったんですけどね。ことごとくアホーガンキーパー正面だったり、ダヴィがやっぱり1対1止められたりで、とにかくサポーターにとっては生殺し状態。まぁあそこまでチャンスを作れるのはそれはそれですごいのですけどね。そのうち1/3くらいでも決めてくれてればというのは言わない約束としても、やはり「テクニカル」という我々の抱くブラジル人のイメージとは異なる選手ではあります。
 しかしそんなダヴィではありますが、最大の長所であり武器であるのがその無尽蔵なスタミナなのかもしれません。何しろ試合終盤でも桜木花道ばりのまるで今試合が始まったかのような元気さを見せるのがダヴィ。しかも試合中適当にサボっているのならまだしも、取れる可能性の薄いボールであってもしつこく前線からプレスをかけ続けていながらなおあの動きができるのですから、とんでもないスタミナです。それがゆえにブラジル時代に「馬」と呼ばれていたのなら、それには納得せざるを得ません。そんなダヴィが、引き分けで終わりそうな予感も漂い始めた後半34分、味方のクリアボールを拾ったダヴィが自陣から追い切り…いやドリブルを開始。あっという間に相手DF2人を抜き去り、飛び出してきたアホーガン…いや神山まで交わそうとしたところで引っかけられてPKを獲得しました。このPKを(番長)西谷がキッチリ決めて突き放し、ようやく札幌が勝ち越しに成功します。
 その後はあとがなくなった福岡に攻め込まれますが、草津戦での反省を生かしたか今回は逃げ切りに成功。後半戦のスタートを勝利で飾りました。

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