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2007年8月17日

ホーム無敗継続中

2007年Jリーグディビジョン2第33節
コンサドーレ札幌 3-0 セレッソ大阪
得点者:札幌/征也、ダヴィ、西谷
     セレッソ/なし

 前節対草津戦今季初勝利を挙げた札幌は、久しぶりの札幌ドームでセレッソ大阪を迎え撃ちます。ここまでセレッソとは2戦2勝と分のいい成績ですが、2戦とも終始劣勢に立たされ、相手の決定的なシュートがポストを叩く幸運に何度も助けられながらワンチャンスを生かし切っての1-0勝利と「辛勝」と言える内容でした。まぁ札幌の場合はどこのチームが相手だったとしても楽勝とか完勝とか勝新太郎とか新春金粉ショーという言葉とはあんまり縁がなかったりするのですが、その中でも過去2つのセレッソ戦は肝を冷やすシーンが多かったように思います。
 で、そのセレッソのここまでの成績は14勝12敗4分。途中監督交代などのゴタゴタを挟みつつも3位のアビスパ福岡とは勝点3差の7位につけています。ただしセレッソは福岡より試合数の消化が1試合多いため、実質的な勝点差はそれ以上ということであり、また同じチームに3連敗は避けたいでしょうから、ここは是が非でも勝ちに来ると思われます。第3クールに入ってからは6試合で5勝1敗、第30節では東京ヴェルディ1969には0-4と大敗したものの、その後はベガルタ仙台、京都サンガといった上位チームを立て続けに撃破と調子自体はどうやら上向きの模様。出場停止の選手もおらず、スタメンも前節と同じ。もっとも、クルピ監督が出場停止だったりしますけど。
 対する札幌としては、優秀なアタッカーの揃っているセレッソの攻撃陣をいかに抑えるかがカギとなりますが、CBのブルーノが奥様の出産のために急遽欠場。右サイドバックの西澤画伯がCBとなり、右サイドバックには池内が久しぶりのスタメン出場となります。ソダンと画伯のコンビは実績がありますし、ブルーノの欠場はさほどの影響はないと思いますが、前節出場停止だった西谷も戻りましたし、確実に言えるのはセットプレイでの凶悪度は2割り増しとなったということでしょうか。

 さて試合ですが、予想通りガンガン攻めてくるセレッソに対し、ホームの札幌も決して受けに回ることなくお互いに真っ向勝負。セレッソがセットプレイでチャンスを掴めば、札幌も負けじと前節の出場停止で休養充分なのか気味の悪いくらいキレキレな西谷があり得ないようなピンポイントのパスを通してチャンスを作り出すなど、見応えのある攻防が続く中、先制したのは札幌でした。
ポストに当たって跳ね返ったボールを征也がインサイドで落ち着いて蹴り込みあっさりと札幌が先制します。前半9分、やはり西谷からのスルーパスに反応した元気が左足を振り抜くと、ボールは逆サイドのゴールネットに吸い込まれ…ればかっこよかったんですけど、残念ながらポストに当たってゴールならず。しかしそのボールを詰めていた征也が押し込んでゴールしました。
 そしてゴールを決めた征也を始め元気、ソダン、池内の4人がゆりかごダンスを披露。もちろん生まれてくるブルーノの子供を祝ってのパフォーマンスです。バラバラじゃなければもっとよかったんですけどね。これでは寝た子も起きると思います。
 先制したとはいえまだまだ時間はたっぷり残されており、セレッソも当然攻撃の手を緩めるようなことをするはずもありませんが、札幌としてはそれは想定内の展開です。チーム全体の守備もいつも以上に冴えを見せ、セレッソはパスの出しどころがなく後ろでボールを回すか、もしくはミスから奪われてカウンターを喰らうかのどちらかで、自慢の攻撃陣になかなかボールが回りません。ただ攻撃のほうはといえば先制以降はさほど大きなチャンスを作れず、34分に西谷のフリーキックがポストを叩いたシーンがあったくらいで、あとは池内がゼ・カルロスがスライディングをかまそうとした時にはもう倒れ込んで池田主審に当然のようにスルーされたり、ソダンが何を思いついたかおもむろにオーバーラップしていったなと思ったら相手にファウルしただけで帰ってきたり、おもむろにドリブルを始めたと思ったらそのままラインの外に出て行ったり、センターバックに入ったためにあまり1対1のシーンが多くなかったことに鬱憤がたまっていたのか、画伯が数少ないチャンスでちゃっかり小松を屠ったりと、得点とは全然関係ないけどちょっとオモシロかったシーンがあったくらいで、前半は1-0のまま終了。

 前半はほとんど危なげない試合運びができていた札幌は、後半も理想的な試合運びを見せます。開始早々に得たフリーキックのチャンスで、西谷の蹴ったボールはいったんはクリアされますが、そのボールを拾った西嶋が再び中央に入れると、セットプレイといえばこの男、オモシロサイドバック池内友彦が頭で合わせてゴールゲット…かと思いきや、これまたポストに跳ね返りますが、それをダヴィが押し込んで追加点をゲット。これでダヴィは今季10点目。なんだかんだ言ってけっこう獲ってるんですね。
 で、この追加点でかなり楽になった…というかセレッソは完全に出鼻をくじかれた格好で、選手交代に活路を見いだそうとしますがなんだか攻め方も全然はっきりせず、豪華な攻撃陣がまったく生きていない状態。逆に後半13分には西谷が個人技から右足を振り抜き、ダメ押しとなる3点目をゲット。関係ないけどセレッソGKの吉田はちょっと平井堅っぽい。
 その後もセレッソがボールをキープして攻め込むという展開が続きますが、札幌の守備はなかなか崩れません。無理に攻めないながらも大塚がウルトラスペシャルサイクロン当たり損ねシュートという異次元のプレイを見せたり、親分西谷が割とえげつないファウルをかましてきたアレーに落とし前を付けさせようとしたりもしましたが、試合はそのまま3-0で逃げ切りました。前節草津戦に続いてびの3-0勝利ですが、前節と違い全体的には快勝と言える内容で連勝を飾りました。

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