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2008年3月 3日

形の上では2連勝

 熊本でのキャンプも終盤にさしかかり、開幕まで10日あまりを残すところとなった27日には、福岡のレベルファイブスタジアムにてアビスパ福岡と福岡大学とのテストマッチを行いました。試合は45分を4本という形式で行われ、1本目から3本目まではアビスパ、4本目が福岡大との対戦となりました。結果は福岡との試合がそれぞれのセットの得点は1本目が0-1、2本目はノナトのゴールで1-0、3本目は大伍と上里のゴールで2-1と合計3-2、福岡大学との試合が45分で1-1(札幌の得点者は智樹)。ということで、テストマッチ9試合目にしてようやっと初勝利を挙げることが出来ました。
 ただし勝ったことは勝ったとはいえ、通常こういったテストマッチではレギュラー組対レギュラー組、サブ組対サブ組という組み合わせになるのが通例ですが、今回の試合では1~2本目では札幌のレギュラー組対福岡のサブ組、3本目が札幌のサブ組対福岡のレギュラー組という組み合わせでした。つまり、福岡のサブ組を相手にしたレギュラー組は1-1の引き分けで、ノナトもゴールもPKによるもの。それでいて福岡のレギュラー組を相手にしたサブ組は2-1で勝ったという微妙な結果です。現地まで見に行った人の話では、自分が水原三星戦で見た時とほぼ同じような感じだったようなので、問題点、たとえばノナトとダヴィがかぶりまくる、中盤でパスミスが多くボールを繋げない、ラインを高く設定したいのはわかるが裏への対処がおぼつかない、はぐれメタルが仲間にならない、FC版ポートピアの地下ダンジョンから出られない…などなどはあまり改善されてはいない模様。お互いにレギュラー組対サブ組という対戦方式にしたのは、おそらくは連携面や動きの確認のためや、もしかしたらある程度の実力差を考慮して自信をつけさせるという狙いがあったのかもしれませんが、もしそうなのであれば結果としては逆効果でしたね。オマケにノナトはケガをするし、踏んだり蹴ったりとはこのことです。

 福岡大との対戦もサブ組の対戦でしたが、札幌は10人で行ったようです。レベル差を考慮して大学生チームなどとテストマッチを行う場合にこれまでもよくやっているやり方ですが、福岡大は大学生とはいえ鹿島アントラーズの田代有三や浦和レッドダイヤモンズの坪井慶介、アビスパ福岡の黒部光昭ら多くの代表選手を輩出した強豪チーム。去年は余りパッとした成績を残していないようですが、少なくとも普段対戦している道都大や札大よりも実力は上でしょう。こちらは高校を卒業したばかりのルーキーを含む若手選手ばかりの10人ですから、こんなものでしょうか。まぁ「こんなもの」で済ませちゃあいけないんですけどね。

 で、3月2日に行われた開幕前最後の実戦となる、ロアッソ熊本とのPSMは2-1で勝利。今季から新しくJリーグに参入し、J2を戦う熊本に対してJ1の貫禄を見せつけた…と言いたいところですが、見せつけるどころかそのJリーグ初陣の熊本に景気よく先制を許す何ともな展開で、前半30分に砂川のゴールで追いついたあとは沈黙、後半ロスタイムの元気のゴールでようやっと逆転したという感じの試合だったようです。まぁ実際問題、ノナトが福岡戦での負傷のため欠場、ソダンも持病の腰痛が思わしくなく欠場となり、守護神高木もまだ試合に出られる状態ではなく、結局優也、平岡、ミツ、つぼちん、西嶋、スナマコ、芳賀、容臺、大伍、元気、ダヴィというスタメン。帰ったアルセウを含めて数人引いたら高純度なJ2メンバーのできあがりなわけですから、そりゃあJ2に苦戦もするだろってもんです。つーか、福岡にも苦戦して鳥栖にもさっくり負けてますからね。なんというか、今更ながらこのメンバーでJ1を戦わないといけないんですから、やっぱり大変なシーズンになりそうですね。折しも、ゼロックススーパーカップであんなことになってしまい、どうやら鹿島は大岩と岩政のCB2枚が開幕戦出場停止のようですけど、それでもなお戦力差にはずいぶんな開きがありますし、却って八つ当たりされそうな気がするわけですが、あーだこーだ言っても始まりませんし、このメンバーでやっていくしかないんですから(クライトンが来るような話も出てますけど)、こちらも腹をくくって応援していくしかありませんね。

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