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2009年1月20日

2009年シーズン始動

 1月18日に恒例のキックオフパーティーが札幌ドームで開かれ、いよいよ2009年シーズンのコンサドーレがスタートしました。このパーティーには父親の病気の看病でクライトンが不参加となったものの、ノブリンこと石崎信弘監督をはじめ、新助っ人の紀梨乃、ダニルソン、趙晟桓を含む新加入選手も参加。新バージョンのユニフォームや背番号ともども新しいチームのお披露目となりました。メディアやいろいろなブログを見る限り、自らを「ジャニ健(ジャニーズ健ちゃん)」と呼び自他共に認めるおしゃれさんだったコンサドーレOBの大森健作氏が全盛期の志村けんばりの白鳥スタイルで乱入したりとか、コンサドーレの若手選手にたちによく似た「グアムドールズ」がグアムから飛び入り参加したりとか、例年になく楽しいパーティーだったようですね。
 このグアムドールズ、話によればメンバーは岡本賢明によく似たジェニファーさんをリーダーに、柴田慎吾によく似たブリトニーさん、堀田秀平によく似たシュウコさん(日系)、西大伍によく似たキャサリンさん、横野純貴によく似たエジソンさん、そして宮澤裕樹によく似たソダさんの6人だったそうですが、もともとキャラの立ってるおかも…いやジェニファーさんはともかくとして、昨季の加入時には「人見知りするので…。独りぼっちにならないかと心配」と、おおよそストライカーとは思えない引っ込み思案っぷりを遺憾なく発揮していたみやざ…いやソダさんまでもが参加と、キャラなりでもしたのかと思うほどの変わりよう。ノブリンも「みんな、おとなしいと思っていたので感動です」(スポォツ報知)とご満悦だった様子です。確かに「おとなしい」というのはもはや札幌の伝統とも言え、かつてキャンプでのテストマッチを見ていた通りすがりのサッカー好きのおばさんが、「赤いチーム(札幌)には声を出しちゃいけない決まりでもあるのかい?」と言っていたという話もまことしやかに伝わっているほど。確かに観客の歓声の少ないテストマッチやサテライトリーグを見に行くと、ピッチから聞こえてくるのはゴールキーパーと相手選手の声ばかりということも珍しくありませんでした。過去にはやんちゃな選手がいなかったわけではないですけど、やんちゃすぎて警察沙汰になったりとそのやんちゃっぷりを間違った方向に発揮したりと非常に極端です。別に普段はおとなしくても構わないのですけど、くしゃみをしたら性格が変わるあの人みたいに「ピッチに立ったら性格が変わる」というのがあってもいいと思います。ノブリンが「まだ顔と名前が一致しない。コイツ誰じゃ、って思った」のに「みんなおとなしいと思っていた」とコメントしたのも、(冗談半分だとしても)「おとなしかったらこの世界で生きていけない」というノブリンが、これまで幾度となく敵チームとして対戦してきた中で抱いてきたイメージが強かったのではないかと思います。
 そんな監督の思いに選手たち(とOB)が応えての今回のグアムドールズ結成。もちろん監督もやらせるだけでなくアントニオ猪木…じゃなくてアントキの猪木の物まねでイベントを締めました。Mozilla Firefoxで見ると酷いことになる公式サイトを持つ春一番さんではなかったようです。
 それはともかく、これまでの札幌の歴代の監督は、岡ちゃんやヤンツー、三浦さんのように(完全外向けだとしても)どちらかと言えば生真面目な感じのキャラでしたから、こういうノブリンみたいな人は新鮮ですね。まぁ自分はキックオフイベントには行けなかったので実際の雰囲気を体感してないのは至極残念ではありますが、いろいろな話を伝え聞くにつけ思うことは、こうして監督も変わり、選手も変わろうとしている今年は、サポーターだって変わらなければいけないのではないかということです。札幌は歴代監督同様、サポーターも割と生真面目なところがありますからね。もちろん真面目にやるべき時はちゃんとやるべきだとは思いますが、サポーターももっとはっちゃけるところははっちゃけたっていいと思うのですよ。そりゃ、ひいきチームが試合に負ければ面白いはずもないですし、勝ったことは勝ったけどひどい試合内容だったなんてことも少なくありません。逆にだからこそ、自分たちで積極的に楽しんでしまえという考え方もありなのではないかと。「おもしろきこともなき世をおもしろく 住みなすものは心なりけり」は高杉晋作の辞世の句とされているものですが(下の句は野村望東尼が付け足したと言われている)、心の持ちようで楽しくもつまらなくもなる。もう少し肩の力を抜いて、「サッカーそのものを楽しむ」というのも必要なんじゃないかと思うこともあります。コンディション的な理由で「アウェイではつまらないサッカーをするかも」とエルゴラッソのインタビューで述べていましたが、それを踏まえて就任会見でノブリンが述べた「1年でJ1復帰ができるようにチーム、サポーターが一体になっていきたい」というのは、「おもしろきこともなき世をおもしろく」という下の句として「黙ってワシについてこい」ってことですね。しかと心得ました。

 最後に、石崎監督の愛称は「のぶりん」ではなく「ノブリン」であり、「柏時代に女性サポーターにつけられたもの」ではありませんので憶えておいてください北海道新聞さん。

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